いけいけ勇者様11

最上司叉

第1話

そして帰り道


婚約者が俺を睨んでいる。


俺はなにもしていないし濡衣だ。


何故俺がこんな目にそう思っていた。


魔法使いは面白がっている。


盗人は魔王を心配している。


魔王の表情は優れない。


俺は魔王に婚約者のことを聞こうと近寄ろうとしたその時婚約者の攻撃が俺の目の前をかすめた。


「何近寄ろうとしてる?」


婚約者は怒っている。


俺は厄介なことに巻き込まれたと思った。


「何もしない」


俺はそう言ったが聞く耳を持たない。


いつまでもこんなことが続くのか考えていると街に着いた。


「魔王様ー!!」


爺やがすっ飛んできた。


「やや!貴方様は」


爺やが婚約者を見て驚いている。


「久しぶりだな」


「お前がついていながら何故こんなことになっている?」


婚約者は怒っている。


「すみませぬ」


爺やは必死に謝っている。


「爺やを虐めないで」


魔王が怒った。


「やだなー、虐めてないよ」


婚約者は取り繕っている。


もういいと婚約者が爺やに言った。


そして家に着いた。


「へー、こんなボロいとこに住んでるんだ?」


婚約者は俺に嫌味を言い始めた。


「嫌なら帰って」


魔王が怒る。


婚約者は魔王の機嫌をとろうと必死だ。


そして家に入った。


「魔王ちゃん大丈夫?」


女がすっ飛んできた。


「うん」


「その人誰?」


「後で説明するね」


と言い婚約者を空いてる部屋に案内する。


ちび勇者はいつの間にかいなくなっていた。


「ここの部屋を使って」


「分かりました」


婚約者は嬉しそうだ。


女が皆を呼びに来た。


夕食ができたらしい。


「これはいつも魔王様のお世話ありがとうございます」


婚約者が女に言った。


女はポカンとしている。


「気にするな」


俺は女にそう言い食事に向かう。


そして夕食が始まった。


「どうしたの?食べないの?」


魔王が婚約者に聞いた。


婚約者は見たこともない料理に驚いている。


「美味しいよ」


魔王が言ったら婚約者は恐る恐る食べ始めた。


「宮廷料理とは違うがこれはこれで美味しい!」


婚約者は喜んでいる。



そして夜も更け俺たちは眠りについた。



突然の殺気で目が覚め俺は咄嗟に避け剣を取ると構えた。


「へー、意外とやるね」


「どうしてこんなことをする?」


「邪魔だから!」


「そうか!!」


俺は婚約者に切りかかっていった。


「やめて!!!」


俺は驚き一瞬躊躇った。


とそこにパンチがはいった。


俺は腹を殴られ悶絶する。


魔王が怒って立っている。


「こんなことするなら出てって!!!」


婚約者に言った。


「俺を忘れて楽しく暮らしていたから」


婚約者は哀しそうにそう言った。


「忘れたわけじゃない、でもそうね、ごめんなさい」


そう謝り続けた。


「もうこんなことはしないで」


「分かりました」


婚約者は答えた。


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