中世の大学、その実態とは!!

 まぁ、大体で西暦1100~1200年くらいを想定してください。

学問所は個人単位で営まれてました。


 当時の大学は学者が多く住んでいる地区や街、といったものです。特定の施設を持たないので、学生は教授の私邸に十数人単位で通うわけです。


 色んな方に教えを乞い、より多くの書物をするのが勤勉な学生だったというわけですね、なにせメモに使えませんから(笑)


 欧州の古い歴史資料を参考にすると本数冊で家が建ちます。


 話を戻しますと学問の形態は書物の解釈が中心で、特に実験的なものはありません。それ以外だと教授や他学生との対話で進める口述試験などでしょうか?


 そもそも、写本と言えど絶対数が少ないので、本のある所に人が集う印象があります。つまり、教授であるためには相応の書物を所有していることが必須です。


 このように本が学問の体系の根幹にあり、暗記中心の時代が何百年も続いていきます。その中で見識を深めて一廉の人物になるんすね。


 なお、入試とかはなく、お金さえ払えば誰でも講義は受けられます。

その中で師からの薫陶を受け、自身も教授になったり、役人になったりするのです。


 因みに卒業と言う概念もないので、学びたい限り学ぶことも可能なんすね。学問所に通う人達の年齢はバラツキがあって、14~35歳までくらいだったとか。


 余談ですが、入学式というのもアジア圏の文化で西欧だと基本的にありません。さらりと新学期が始まって自分の授業に参加する一方、大学の卒業式のみ盛大に家族も参加して祝います。


 ですので、西洋舞台のラノベで入学式の場面を見るたびに違和感があったり(笑)



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浮薄な長文タイトルWeb小説に見えても、物理法則・化学・生物学・植生など、細部に至って検証や時代考証しつつ書いてる拙作がこちら(*'▽')


「悪役皇子のやり直し」( https://kakuyomu.jp/works/16816927860966363161 )

宜しければ一読してやってください!!

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創作知識の缶詰 ~ No3 中世の大学、その実態とは!! shiba @shiba764

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