火葬? そういや、キリスト教圏でもローマ時代は普通に燃やしてましたね
実は西洋でも火葬してたんすよ、最初の頃は。ギリシャ時代~ローマ時代にかけては土葬と火葬が併用されていた模様です。
そもそも旧約聖書や、新約聖書にも火葬を駄目だと明確に言及している部分はありません(ただし、土葬推しの部分はあったはず)。
では、何故にカトリック系の方々が火葬を忌避するかといえば、“復活の日” に還るべき肉体の風化が過度に進んでいたら、非常に困るという内容をよく聞きます。
ただし、燃やさずとも骨は永遠に残るモノでもありません、土壌の地質によっては分解されます。じゃあ、復活できないのかと言えば、そうでもなく……
カトリック的に神は全知全能なので、肉体の残滓など残っていようが無かろうが、すべての人々を最後の審判で蘇らせると、そう解釈されています。
それに旅先などの遠隔地で人が亡くなった場合、故郷に遺骨を持ち帰るため、火葬する習慣は古くからありますし、同様の理由で戦地でも火葬は行われます。
また、ペストなどの伝染病は瘴気が媒介すると考えられていたことや、大量の墓穴を掘るのは一大事業になり兼ねないことから、パンデミックの時にも火葬はあったのかもしれませんね。
様々な資料を突き詰めると新約聖書以降の時代は圧倒的に土葬ですけど、火葬ダメ絶対と厳格に否定されていた訳でもなさそうです、プロテスタント系は特に。
因みに割と最近までカトリックの間では火葬は禁止されていたものの、既に過去の話であって火葬件数は緩やかに増えていると記憶しています。
結局のところ、罪人の処刑方法が火刑だったことから、中世の時代だと忌避されていたというのが事実な気も致します。
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浮薄な長文タイトルWeb小説に見えても、物理法則・化学・生物学・植生など、細部に至って検証や時代考証しつつ書いてる拙作がこちら(*'▽')
「悪役皇子のやり直し」( https://kakuyomu.jp/works/16816927860966363161 )
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