社会の不平等による生きる事の苦しさ。 せめて、活きてほしい。

 この作品は一万文字に満たない短編ですが、物語に込められた想いは長編をも凌ぐと言っても過言ではありません。

 幼少期から辛い人生を歩んできた『桜子』。
 アナタも読んでいるうちに胸が締め付けられてゆくでしょう。
 
 そして、特筆すべきは読了後に『読者それぞれに受け取り方が違う』であろう結末だという事。
 この落とし所は、正直に賞賛したいと思いレビューを書きました。

 作者様の願いの様な感情が『生きて』ではなく、『活きて』と表現しているところが素晴らしいと思います。