いけいけ勇者様9

最上司叉

第1話

その日も盗人はいつものように猫を連れて散歩していた。


散歩を終え街に帰って来るとある家の前でお婆ちゃんが立っていた。


盗人は気になり声をかけた。


「お婆ちゃんどうしたの?」


「家に入れなくて」


「どうして?」


「鍵を失くしてしまって」


盗人はふと考えた。


俺は鍵を開けることができる。


一瞬迷ったが鍵を開けることを決めた。


「お婆ちゃん俺が開けるよ」


「そんなことできるのかい?」


「うん」


猫をお婆ちゃんに渡しそして鍵を開ける作業に取り掛かる。


「お婆ちゃん開いたよ」


「ありがとう、そうだこれを持っておいき」


「お婆ちゃんありがとう」


盗人はお菓子を貰い家に帰った。


そして数日経ったある日女が俺を訪ねてきた。


どうやらお婆ちゃんに聞いたらしく箱の鍵を開けてほしいと言ってきた。


「凄く大事なものなんです、お願いします!!」


「分かった」


俺は早速鍵を開ける作業に取り掛かる。


そう難しく無かった。


「開いたよ」


「ありがとうございます!!」


女は涙を流し喜んでいる。


「これ少ないですけど」


「ありがとう」


俺は金を受け取り猫と散歩に行こうとした。


そこに魔法使いがきた。


「鍵開けを仕事にしろ」


俺は一瞬呆気に取られた。


「あぁ、これで穀潰しがいなくなる」


魔法使いは喜んでいる。


俺はまぁいいかと思い散歩にでた。

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