そこに愛があった日

君が好きと言ってくれた日

そこには疑いようのない愛があった

今でもあの温もりを覚えているよ

あれから何年も経っているのにさ


君はもう好きと言ってくれない

だけど こうやってまだ話してる

きっとまだ愛があるのかな

名前のつけようのない愛


たとえ愛がなくても

君が許してくれるなら

ずっとこのままがいい

僕は何も言わないから

君も何も言わないで


ああもうあの夏は来ない

炎も 海も あの冒険も

僕の心の中にあるだけ

そこにきっと君もいる

好きと言ってくれた君がいる


全てをあの日々に置いてきたんだ

僕はもう何も持っていないんだ

この空っぽを少しでも満たすのは

君だけなんだ きっとそうだ


愛なんていらない

あの本が好きだ あの歌が好きだ

君との日常が僕を満たす

冒険のない普通の日常だ


愛があった日には戻れない

だから戻らない

ずっとこのまま

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

You and Me 雨瀬くらげ @SnowrainWorld

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説