第2話

「美乃里?」


そこには美乃里がいた。砂浜で立ち尽くす俺の隣に美乃里がいた。見間違えることなんてない。15年間、隣に居た幼なじみなんだから。でもそんなことはありえない。夢を見ているんだ。夢にしては残酷だよな。独り言を隣で聞かれる夢なんて。はは…


「あぁ〜今、夢にしては残酷だよな。独り言を隣で聞かれる夢なんて。はは…って思ったでしょ!!ねぇ!」


間違いなく美乃里だ。この鼻につく馬鹿みたいな喋り方、そして俺の頭の中を完全に読んで来るところ。美乃里以外いるわけない。

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先輩がいた夏(仮) @lotus_novels

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