みかんがひとつ、雪はしんしん

心温まる素敵なお話。
子供らしさがよく書けている。
ですます調の書き方のせいか、御伽噺のような雰囲気を醸し出している。

指先を鼻に持っていっているのなら、自分が軍手しているとわかったはず。
それだけ、主人公のすずちゃんは幼かったのかもしれない。
きっと小学一年生なのだろう。

いったい幾つ、みかんをもらったのだろう。

暖かいこたつに入りながら素敵な冒険だったと思い返して笑う展開は、読んでいても心があたたまる。