雷門とパンケーキ

 遠い宇宙からの侵略者である少女と、一緒にパンケーキを食べにいく少年のお話。

 ほのぼのデートの様子を描いた、まさに王道そのもののラブコメです。
 なにがいいってもうこの圧倒的なラブコメ感!
 本当にタイトル通りの内容で、この「宇宙人の少女」という現代ファンタジー設定の魅力も含め、全体に通底する何か〝ライトノベルらしさ〟のような風味がとても好きです。
 ある種の安心感のようなものすらあるというか、きっちり「こういうのが欲しかった」のツボをついてくれる感じ。

 別の長編作品の番外編らしく、本作単体では本当にただデートをしているだけなのですけれど、その軽さもまた魅力のうち。
 約2,600文字というコンパクトさも相まって、サクッと気軽に読めちゃうお話でした。