第2話白雨雪月のお時間です1時間目
小学校卒業後俺は次の日に適性検査を受けていた。
主に血液検査、DNAと、他の家族の適性あとは政府のお偉いさんしか知らないものを使って調べているので順々に受けていた。
結果は最短で10日ほど長くても2週間ほどと中学校入学に調整して入れるようになっている
中学校はなんの適正にもよるが大体似た適性の人たちが集まる。芸能専門、医学看護系、物理系、文学系、法学系、水商売から、セールスマン、起業家まで多岐にわたる
その中でも異質な俺はとりあえずということで教師系のまんべんなく学べる学校に入学となっていた。
そこでの視線は異様に気味が悪かった。史上初の適性なしに興味津々だったり、適性なしだから人じゃねぇって人だったり中でも大多数が距離を測りかねている感じだった。
おかしいな何にも変わってないのに環境、俺を見る目、態度何もかも変わってしまった。こんな狂信的だったっけ?
クラスは1-A組ここが教育系列のクラスでクラスメートは35人で俺だけ教育系じゃないから話に入れず浮いていた
どんな風かというと、「お前どこって検査出た?」「俺高校数学教師」「私小学校教師」「俺は大学教授」等々いろいろだが俺はなんにもでていないため会話に入れないのである。
学校が始まって数日早くもスクールカーストが出来上がりつつあった。
当然俺はどこにも属さないそのままみんな忘れたように接してくれればよかったんだけどねぇ…
腫物のまま触れないでいてくれればよかったんだけど…さすがに思春期の中学生には無理だったらしい。
そこには担任が少しでもかかわってあげなさいと言っていたこともあるようだった。
ただ…普通に接してもらえるわけがなく聞くだけ聞いて面白がって逃げて行った。
「これ以上かかわると馬鹿になるぞぉ~」とかが多かった。
1回鬱陶しくて先生に相談したら「わかったしっかり他の生徒にも言っておくから安心しておけ」と誇らしげにどんとこいと聞こえてきそうに胸を叩いていたので少し安心した。
………安心したのが駄目だった。
先生が、総合学習の時間を使ってくれて俺の事への話し合いになった。なったのは良いがみんなして聞いてなかったし、無能者がなんかほざいてるよと言ってきそうな顔の人もいた。
先生も「まぁまぁ、クラスメートのことですよしっかり話し合ってください。」と、結構投げやり的なフォローしか入れてくれなかった。
多少ハブられるとか覚悟の上だったが想像のはるか先を行ってた………状況は悪化しただけだった。担任も人前では扱いにくい適性なしの良き担任として頑張ってます風な態度だが実際はクラスメートとよってたかっていいオモチャだと言わんばかりにやりたい放題だった。
適性検査の言う通り 鳴神 @izayoiruka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。適性検査の言う通りの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます