第599話 偉業と祝賀会

レベルアップに勤しみながら王都ダンジョンに潜る事、更に3年。とうとう俺は手前のダンジョンボス部屋でエイシェント・ドラゴン5匹を相手に死闘を制し、ダンジョンの最下層である第256階層に到達したのであった。


残念ながらレベルは頭打ちだったけど、ステータスは下記の通りとなった。


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名前:トージ・フォン・オオサワ

レベル:99

HP:999/999

MP:1999/1999

力:1999

知能:1999

器用:1999

俊敏:1999

運:20

スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 気配察知 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理 異常状態無効

    気配察知

加護:(第創造神ロキシーの加護)


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レベル自体は99から変動しなかったものの、ステータスの斯く数値は少しずつ上がって行ってついにはこの数値より先には上がらなくなってしまったのだった。


これはカンストしたってことで良いのだろうか?

何回も転生したがカンスト等したことが無くこころの底から笑いが込み上げて来て思わず小躍りしてしまう。


ステータスの事はさて置き、王都ダンジョンの最下層であるが、青白い光を仄かに放つ球体のダンジョンコアが台座に鎮座して居り、そのコアに手の平で触れると、

「ダンジョンマスターに登録されますか?」と言う声がいきなり頭の中に直接響いて来たのであった。


自然とダンジョンマスターになればダンジョンの事全てを自由自在に操る事が出来る事が自然と判る。


俺としては、ダンジョンを潰す気も支配する気も無いのでそのままダンジョンマスターにならずにそのままダンジョンコアからソッと手を外したのであった。


そしてダンジョンコアの後ろにあった宝箱のの蓋を開けて中から出て来た1つのオーブを取り出して鑑定してみたのであった。


鑑定EXで見て見ると、


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【限界突破のオーブ】:使用する事で種族の限界を突破することが可能となる。


備考:但し場合によっては種族その物が変わる事もあるので注意が必要。

利用方法は『利用する事』を強く心に願って手に取る事。

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と出た。


種族が変わるリスクはちょっと困る。と言う事で利用する事は為ずに、『時空間庫』に回収だけしておくのであった。



そうして俺は王都ダンジョンを完全踏破してスキップしながらゲートで自宅まで帰るのだった。


自宅に戻った俺は早速ダンジョンを踏破した事を家族やスタッフに伝えた。


すると我が家のみんなはこの世界初の偉業に大喜びしてくれて、早速祝賀会の準備に入るのであった。


その後、これまでに倒した豊富なドラゴン肉を使った第二回ドラゴンBBQパーティーは先のドラゴンBBQパーティーの時よりも盛大な盛り上がりを見せて幕を閉じたのであった。

そして、王都ダンジョンの踏破をした功績もあって、俺はただ1人のSSランク冒険者に昇格したのであった。


王宮からもご褒美の勲章の授与があって国内で国王陛下の名前を知らない者が居ても俺の名前を知らぬ者は居無いと言われる程に有名になったのであった。


アルス君やジュリーからダンジョンの話をせがまれて話してやると、2人から尊敬の眼差しで見つめられて思わず感激してしまい孫馬鹿爺が再燃する俺であった。



■■■


ダンジョンも制覇してしまい、レベル上げも行き詰まってしまったおれには趣味を取り上げられた廃人同様になって仕舞いやりたい事が見つからず、日々孫達の喜ぶ顔がみられるからと、スイーツ作りに明け暮れるのであった。


そして暫くするとそのスイーツの噂を聞き付けた国王陛下の『お願い』でスイーツ専門店を開く事になったのであった。


スイーツ店開店と同時に国王陛下の使いの者が大人買いをして行き、かなりの在庫を減らして行った。


更に貴族達もそれに従うかの様に買い占めて行く。


こうして開店初日~大賑わいで店は成功の後に閉店したのであった。


店が落ち着くまでに約1週間を要して王都で一番のスイーツ店となったのであった。



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戦火に巻き込まれて、女神試験の手駒転生 気怠い月曜 @kane21

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