第03話 窓羽祭上の妖精 02

「オクス! 今日はどこかにお出掛けするの?」

「んとね、街に行くよ」


 窓羽祭そうはさいで使う道具を買わなくてはならない。

 祭りは一日中行われるから、参拝客の昼食と夕食を買う。儀式で使う水も沢山必要だ。祭りの準備は神がするのが慣例になっている。


「えっと~、ヴァーユさまからのお話があるの!」

「うん?」

「時間ある? 今から一緒について来るのん!」


「そうだね、まだお昼になったばかりだし……行こうか」

 ヴァーユと会うのは久しぶりだから、挨拶しておこう。


 ***


「あらあらあら、久し振りね~」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

星の光の証明 exe0343 @exe0343

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る