第2話 僕と桜とお母さんの新しい生活、2日目の朝〜前編

 圭くんは、とても寝起きの悪い男の子です。ひとりで起きることができないため、毎朝、猫の桜ちゃんに起こされています。


 今朝も、桜ちゃんは圭くんを起こすために圭くんのベッドまで来ました。

 いつものように、圭くんのお腹あたりに乗っかります。そして、爪を立てないように気をつけながら、お顔をカリカリしました。

 いつもなら10回くらいはカリカリしないと、起きてくれない圭くんですが、今朝は2回のカリカリで起きてくれました。


「うわぁ、……うわ、えっと、え?桜……」


 いつもの朝なら

『おはよう、桜』

 と言って頭をなでなでしてくれて、ぎゅーっと抱っこしてくれるのに、今朝の圭くんはいつもと様子が違います。

 朝の挨拶のかわりに、叫び声を上げました。桜ちゃんは、勢いよく跳ね起きた圭くんに、振り落とされるところでした。床に落ちたら痛いので、桜ちゃんは圭くんに振り落とされないように、ぎゅっと圭くんにしがみつきました。

 それから、圭くんが言わないので、自分から朝の挨拶をしてみようと思いました。


「おはよう、けいくん」


 桜ちゃんの話し方は舌足らずで、まるで5歳の女の子のようです。桜ちゃんは、圭くんがいつもしてくれるように、圭くんに笑顔を見せました。桜ちゃんは圭くんの顔を覗き込みます。圭くんにしがみついているので、2人の顔は鼻先が触れ合うほど近くにありました。

 圭くんの顔はお風呂上がりのように真っ赤でした。圭くんの瞳を覗き込む笑顔の桜ちゃんに、圭くんは少しむくれたような顔で、少し声を震わせて、朝の挨拶を返しました。


「お、おはよう……桜」


 それから、圭くんはしがみついている桜ちゃんを引き剥がそうとしました。


「いやぁ、おちるぅ」


 桜ちゃんは床に落とされると思って、圭くんにさらにぎゅーっとしがみつきます。圭くんは身動きが取れなくなりました。


「さ、桜……落とさないから少し離れて……」


 圭くんの声はかすれていました。早鐘のような圭くんの鼓動が桜ちゃんの胸に伝わりました。

 桜ちゃんは、圭くんの首に回していた腕の力を少し緩めました。圭くんから少し体を離して、圭くんの顔を覗き込みます。いつもと違う圭くんの様子が、桜ちゃんにとってはとても不思議なことなのです。圭くんは、圭くんの視線を捉えようとする桜ちゃんの眼差しを避けて、顔を横に向けました。そして、桜ちゃんの腕を優しく振りほどくと、桜ちゃんを自分の体の上からどかし、起き上がりました。それから頭を抱えて大きく溜息をつきました。


「僕、明日から目覚まし時計を使うよ。ひとりで起きる。桜は起こしに来なくていい……」


 圭くんは、頭を抱えたまま、桜ちゃんの顔を見ずに言いました。ですから、桜ちゃんのスタールビー色の瞳に、涙が溢れてこぼれそうになっていることに、気が付きませんでした。


「着替えるから、桜は部屋から出て行って」


 圭くんは頭を抱えたまま、言葉を続けました。人間の女の子の姿になった桜ちゃんに、自分の裸を見られることは気恥ずかしく、嫌だったのです。少し冷たい物言いになりました。


 桜ちゃんは、圭くんの部屋を出ていくかわりに、泣きはじめました。大粒の涙をポロポロこぼして、声を上げて泣き始めたのです。


『起こしに来なくていい』

『部屋から出て行って』


 なんて冷たい言葉でしょう。


 桜ちゃんの心は、悲しさとさびしさでいっぱいになり、その気持ちは大粒の涙となって、瞳からこぼれ落ちました。溢れ出る涙が苦しくて、桜ちゃんは声を上げて泣きました。


 悲しみが大きすぎて、桜ちゃんは両手で圭くんの体をポカポカ殴りました。激しく泣いているので、力が入りません。桜ちゃんはしゃくりあげながら、圭くんの肩や腕や背中をポカポカ殴りました。


 どう言葉にして良いか分からない、悲しく寂しい気持ちを、桜ちゃんは圭くんの体をポカポカ殴ることで、圭くんに伝えようとしているのです。


「え?ちょっ……何?なんで泣くの、桜?」


 圭くんは桜ちゃんの気持ちが分からずに、ただ驚くばかりです。桜ちゃんはポカポカ殴り続けながら大声で泣いています。圭くんは戸惑い、桜ちゃんをなだめようと、桜ちゃんの名前を優しく呼びました。桜ちゃんの頭を撫でて、よしよししようとしました。すると桜ちゃんは、圭くんのその手を払いのけました。


「や、やくそく……やく、そ……く……やくそ……」


 桜ちゃんは、しゃくりあげながら、一生懸命訴えました。圭くんに「約束した日」の事を思い出して欲しくて、圭くんのパジャマをグイグイ引っ張りながら、時々、言葉に詰まりながら、一生懸命、話しました。


 まだ桜ちゃんがただの白い子猫だった頃の約束です。圭くんは、約束を思い出せませんでした。圭くんにとって、その約束は、桜ちゃんが思うほどの重さがなかったのかもしれません。


 ペットの猫に用事を頼んだとしても、猫の性質を考えてみると、必ずやってくれる保証はありません。たまたま猫の桜ちゃんが、圭くんと遊びたくて、早朝に顔をカリカリした時、圭くんはびっくりして飛び起きたことがありました。寝起きの悪い圭くんは、桜のカリカリで起きれるならラッキーだなと思いました。猫に仕事させるのは無理だと思いつつ、なんとなく言ってみた一言だったのです。


 桜ちゃんは、翌朝から毎朝欠かさず、圭くんの顔をカリカリするようになりました。起きるまで根気よくカリカリしました。爪を出すと怪我をさせてしまうので、爪を出さないように気をつけながら、毎朝、毎朝、圭くんのお顔をカリカリして圭くんを起こしました。


 桜ちゃんにとって、それはとても大切な約束、大事な仕事でした。


 起きた圭くんは

「桜、おはよう。大好きだよ」

 と言って、桜ちゃんをぎゅーっと抱っこしてくれます。それは桜ちゃんにとって、とても幸せな時間でした。桜ちゃんは、圭くんに抱っこされながら、嬉しさと誇らしさで胸がいっぱいになりました。長いしっぽが、喜びでパタパタ揺れました。喉をゴロゴロ鳴らしました。


 毎朝の約束、毎朝の嬉しい時間です。


 けれど。

 圭くんはその約束を反故にすると言ったのです。桜ちゃんの想いを無視して。

 それは、桜ちゃんが女の子の姿になったことと関係があるなどとは、桜ちゃんには思いも寄らないことでした。思春期の入口にいる圭くんが、美少女になった桜ちゃんに、寝顔を見られたり、頬に触られたり、着替えを見られたりすることが恥ずかしいなどとは、猫の心のままの桜ちゃんには、理解できないことなのです。


 二人の心は噛み合わないまま、桜ちゃんは泣き続け、圭くんは困惑していました。時間だけがどんどん過ぎてゆきました。


 いつもなら、とっくに朝食を食べ終わっている時間になります。


 桜ちゃんの泣き声は、部屋の外まで響くほど大きいものでした。キッチンから出て、2人の様子を知るために、階段を登っていたお母さんの耳にも、しっかり届きました。お母さんは、急いで階段を駆け上がり、ノックも無しに圭くんの部屋のドアを開けました。


「圭!何があったの?」


 お母さんは大きな声で圭くんに向かって言いました。それは叱る時の厳しい声でした。


「……僕は何もしてない。桜が勝手に泣いてるんだ」


 少し不貞腐れたように、圭くんは答えました。お母さんの顔を見ようとしません。桜ちゃんからも顔をそむけて、壁を見つめています。


 桜ちゃんは圭くんのパジャマを握りしめたまま、泣きじゃくっています。


 昨日の夜、3人が眠りにつくとき、翌日の朝にこんなふうになるなんて、誰も思っていませんでした。朝はキラキラと幸福に満ちていて、女の子の姿になった桜ちゃんと圭くん、お母さんの3人で食卓を囲み、朝食を食べてにこにこ笑っているはずでした。


 それなのに。


 朝食の時間をとっくに過ぎてしまった今も、圭くんは、パジャマのままベッドの上で不貞腐れていて、その圭くんにしがみついている桜ちゃんは、しゃくりあげながら泣いています。


 お母さんは、ベッドのそばまで行きました。桜ちゃんの頭にそっと手をおきました。


「桜ちゃん、圭を起こしに来たのね?」


 お母さんの声は、優しく静かなものでした。

 桜ちゃんは、しゃくりあげながらお母さんの方を見ました。そして大きく頷きました。お母さんは、桜ちゃんの両脇に手を差し入れ、そっと体を抱き上げました。外見は13歳の女の子ですが、体の重さは猫の時のままです。桜ちゃんを抱き上げることは簡単でした。お母さんは幼い子供を抱くように、桜ちゃんを優しく抱きかかえました。


「圭を起こしてくれてありがとう。大事な桜ちゃんのお仕事、忘れないでくれてありがとう。着替えて、一緒に朝ごはんを食べましょうね」


 お母さんは、桜ちゃんの背中を優しくさすりながら、桜ちゃんに言いました。桜ちゃんは、少しずつ泣きやみました。お母さんは桜ちゃんが泣き止むまで、ずっと桜ちゃんの背中をさすっていました。


「大丈夫、大丈夫」


 お母さんの優しい声が、桜ちゃんの波立った心を穏やかにしていきました。桜ちゃんはお母さんの肩に頭を預けて、しばらくの間お母さんの優しい声を聞いていました。


「まま、ごはん……まま……」


 桜ちゃんはお母さんに向かって甘えるようにつぶやきました。お母さんにぎゅっとしがみつきました。圭くんの方は見ませんでした。


 お母さんは

「そうね、ご飯を食べましょうね。お洋服に着替えたら、3人で食べましょうね。」

 桜ちゃんの背中を優しくとんとんしながら、桜ちゃんに言いました。それから圭くんの方に視線を向け、静かな声で

「圭、あなたも着替えて食堂に来なさいね」

 と言いました。


 圭くんは壁を見つめたまま

「うん……」

 と短く答えました。声にまだ少し不機嫌さが残っていました。お母さんは、それには気が付かないフリをして、桜ちゃんを抱っこしたまま、圭くんの部屋を出て行きました。


 お母さんは、桜ちゃんを抱っこしたまま2階の一番端の部屋、「思い出の部屋」に入りました。ここは圭くんが使ったおもちゃ、絵本、洋服、圭くんが描いた絵や、圭くんの工作作品などが保管されている場所です。部屋は遮光カーテンが引かれていて、薄暗く、少しひんやりとしていました。


 お母さんは遮光カーテンを開け、窓から日差しを入れました。そして、ゆっくりそっと桜ちゃんを床に下ろしました。


 桜ちゃんは、お母さんの服の裾を掴みました。それからキョロキョロ、部屋の中を見回しました。壁には額装された圭くんの絵が飾ってあります。徒競走1位の賞状もありました。


 お母さんは、桜ちゃんの頭を優しく撫でました。

「桜ちゃんが着れるお洋服を探しましょうね」

 そう言って、お母さんの服の裾をぎゅっと掴んでいる桜ちゃんの手を、優しく両手で包みました。桜ちゃんは、お母さんの手のあたたかさを心地よく感じました。緊張して力んでいた桜ちゃんの指の力が、そっと抜けました。お母さんは桜ちゃんを再び抱っこして、クローゼットの前まで、桜ちゃんを連れて行きました。


 観音開きのクローゼットを開けると、圭くんが赤ちゃんの頃に着ていた産着や晴れ着、遊び着などが、サイズ順に、綺麗に並んでいました。ハンガーにかかっているものもあれば、引き出しに、綺麗に畳まれて、しまっているものもあります。

 お母さんは「未着用、バザー、寄付用」と書いてある衣装箱を開けました。圭くんは男の子ですが、ピンクや赤色のTシャツ、花模様のボタンシャツなども入っています。ピンク男子、花柄男子が流行った頃に、メディアの影響でお母さんが買ってきて、頑なに圭くんが嫌がって、一度も袖を通さなかった洋服たちでした。お母さんはサイズを確かめながら、いくつかの長袖のTシャツと未使用の肌着を取り出しました。そして、箱の中から、いくつも取り出しては悩みながら、1枚の細身のジャージを選びました。


「桜ちゃん、どのTシャツが好きかしら」

 桜ちゃんの方を向いて、お母さんは3枚の長袖Tシャツを並べて見せました。

 桜ちゃんは、しばらく考えている様子でしたが、ピンク色のTシャツを選びました。不思議な形の車の絵がプリントされています。下手くそなアメコミのイラストのような車です。でも、桜ちゃんはそれを気に入りました。優しいピンク色だからです。ほかのTシャツは、白いシンプルな英字Tシャツと赤色に花の絵がプリントされたものです。


「それじゃあ、このピンク色のTシャツに着替えましょうね。桜ちゃん、パジャマを脱ぎましょう。朝はお洋服を着替える決まりなのよ」


 お母さんは、桜ちゃんが着ているパジャマを脱がせようとしました。桜ちゃんは脱ぎたがらず、少しぐずりました。そのパジャマは、昨夜、「思い出の部屋」のクローゼットから取り出した、圭くんが10歳の頃に着ていたパジャマでした。身長の高い圭くんは、10歳の頃には、150cmを超えていました。青と白のストライプ模様の、よくある長袖パジャマには、かすかに圭くんの匂いがありました。お母さんには感じ取ることの出来ない、かすかな匂いですが、桜ちゃんにはわかります。桜ちゃんは圭くんの匂いに安心して、桜ちゃんにとっては初めて着るパジャマの上下でしたが、大人しく、お母さんにパジャマを着せてもらいました。そして、お母さんに着せてもらった圭くんのお下がりのパジャマで、朝までぐっすり眠りました。桜ちゃんにとって、体に布をまとうことは、きゅうくつで嫌な感じがしました。けれど、お母さんが着せてくれたパジャマは、圭くんの匂いがして、桜ちゃんは、圭くんの布団に潜り込んでいる時のような気持ちになりました。朝まで安心してすやすや眠ることができました。だから、桜ちゃんは、パジャマを脱ぐことが嫌でした。嫌な気持ちが溢れてきて、涙がポロポロこぼれました。

 お母さんは、パジャマを脱ぐのを嫌がって泣き始めた桜ちゃんの頭を、優しく撫でました。

「圭と私と三人で一緒にご飯食べるわよね?桜ちゃん?……圭もお着替えしていると思うわ。桜ちゃんも、着替えましょうね。お着替えしないなら、朝ごはんは無しですよ、お腹空いてるわよね?」

 話しかけながら、お母さんがぎゅっと桜ちゃんを抱きしめました。桜ちゃんは、お母さんのあたたかい胸の、優しい匂いを嗅ぎました。柔らかいお母さんの胸に頬を擦り寄せていると、とても安心しました。

「お着替えをしてご飯を食べましょうね」

 お母さんが言いました。お母さんの柔らかい手のひらが、桜ちゃんの背中を優しくトントンしてくれます。桜ちゃんのかたくなだった心がだんだんほぐれて、柔らかくなってきました。すると、桜ちゃんのお腹がぐうぐう鳴きました。

「まま、……ごはん」

 桜ちゃんは、小さな声でつぶやきました。そして、衣装箱の上に置かれた、ピンク色のTシャツを指さしました。お母さんは、桜ちゃんの頭を撫でてから、にっこり微笑みました。

「わかってくれたのね、桜ちゃん。ありがとう。お着替えして、三人で朝ごはんを食べましょうね」


 お母さんは慣れた様子で、桜ちゃんをパジャマからピンク色のTシャツと黒いジャージに、着替えさせました。ジャージのおしりの部分には、お母さんがハサミでしっぽを出すための穴を開けました。ちゃんと白い靴下も履きました。

「Tシャツだけじゃ、寒いかもしれないね。……いいものがあったわ。桜ちゃん、これも着ましょうね」

 お母さんは、圭くんの小学校時代の体操着の上着を桜ちゃんに着せました。紺色のジャージには袖に白い線が2本入っていて、胸にはオレンジ色の糸で「櫻井」と圭くんの苗字が刺繍してありました。

「さあ、着替えは完璧。朝ごはんを食べましょうね」

 お母さんは桜ちゃんの頭を優しく撫でて、にっこり笑いました。それから、クローゼットの扉を閉めて、「思い出の部屋」のカーテンも閉めました。部屋は薄暗くなりました。お母さんは桜ちゃんを抱きあげてしっかり抱っこし、「思い出の部屋」から出ました。


 桜ちゃんは、まだ人間の女の子のように、2本の足で歩くことは、出来ません。赤ちゃんのようにハイハイすることはできましたが、圭くんも圭くんのお母さんも、13歳の女の子の姿をしている桜ちゃんが、ハイハイをする様子を見ることは、あまりいい気分にならず、部屋を移動する時には、桜ちゃんを抱っこしました。桜ちゃんは甘えっ子なので、抱っこは大歓迎です。機嫌よく抱っこされていました。今も、お母さんに抱っこされて、嬉しそうに足をパタパタさせています。

「まま、けいくん、ごはん!」

 桜ちゃんはにこにこ笑いながら、お母さんに話しかけました。少し舌足らずで、5歳の女の子のような話し方でした。桜ちゃんにとって、人間の言葉を話すことは、少し難しいことのようでした。お母さんは、桜ちゃんの舌足らずな話し方を愛おしく感じました。桜ちゃんに話しかける声に、その愛おしさが現れていました。いつもより明るくて、いつもより優しい声でした。

「ママと圭と桜ちゃん、3人で朝ごはんを食べましょうね。おいしいごはんを作ったのよ。たくさん食べてね。」

「まま、だいすき。ままとごはん!」

 桜ちゃんは、うなずいて、元気よく答えました。


 一階に降りるためには、圭くんの部屋の前を通ります。桜ちゃんとお母さんが圭くんの部屋の前まで来た時、圭くんの部屋の扉は、半開きで、圭くんはいませんでした。


「圭は、食堂に降りて行ったみたいね。良かった。桜ちゃん、圭と並んで座りましょうね」

 お母さんは圭くんの部屋の前を行き過ぎながら、言いました。

「うん!」

 桜ちゃんは、嬉しそうな大きな声で、返事をしました。

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僕と桜とSpring 美丽(mei li) @mei_li

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