異世界転移で生きるのが精いっぱいな俺は奴隷少女の面倒まで見る

六本松和樹が異世界転移してから約１か月。彼は宿屋の下働きとして布団部屋に寝泊まりして住み込みで働いていた。
気付けば、異世界に転移していたものの、元々やりたいこともなかったし、なりたいものもなかった。
日々、なんとなく惰性でくらす生活をしていた。
そんな彼が、異世界に転移したからと言って、急になにかができるようになるはずもない。
とにかく、生きていくのが精いっぱいだった。

そんなある日、住み込みの下宿に１人の少女が連れて来られた。
「できるだけこの部屋から出すな」
下宿の主人の指示だった。
和樹は、そのやせ細った少女の面倒を見るようになる。

そして、下宿の主人、奴隷少女との交流を通してこの町で生きていこうと初めて決意する。

※ネタバレ注意

「キャラクター設定」
■六本松和樹
１５歳、…続きを読む