朱里のすずろごとあつめ。

17抄 〜生きる希望を失った友達を助けたくて葛藤する不思議ちゃんの百合〜

アノマリー

〜生きる希望を失った友達を助けたくて葛藤する不思議ちゃんの百合〜

生きることが怖くて自分も他人も傷つけた

嘘のつけない化けギツネ

ひとを不幸にする子でも

役立たずでも ビッチでも 私は私なのだから

ひとり泣いた夢のなか

支えてくれた星は もうこの世にいない

私はアノマリー

愛されてもそれが解らない 孤独のケモノ

あなたを遺していった

後悔ばかりで誰も何も助けられない

仲間が立ち直れるのなら

未来を投げうったって許されるのかな

だって私も姉のように

とうに星になっていたはずでしょう

仲間のためにと命を安売りしてる

そんなのに縋る私は不気味で恐ろしくて

私はアノマリー

苦しみも星の輝きも永遠だと思ってた 愚かな妹

かつて貴女がそうしたように

私も泣いてる子を見てられなかった

無力な私では救えないと

どれだけ自分を恨んだことか思い出したくもない

恐怖で体が震えて

自分の気持ちも他人の気持ちも考えてなかった

私は醜いよね

もっとありのまま自分を生きてみたかった

私はアノマリー

愛されてることを知った 孤独のケモノ