第15話 仮面舞踏会

ーー43ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ハァハァ

楽しかったわ」


汗だくになりながら、踊り続けた

エリザベト

諸侯と、談笑を 始めた。


「だな」


一頻り、踊り終えて ベランダに

出る ライナー。


「夜風が 気持ちイイな」


トルーヴィルの家から見る星空より

少し、霞んでいる。


「あれ なんでだ 俺って」


少し、目が 潤んでいる せいでもある。


「ニパ・・・」


なぜか、その時 ニパの笑顔が

浮かぶ。


「・・・ぁぁぁ」


と、いうより 空から

ドンドンと、自分に近付いて

くる。


「ぇえ ニパ !!」


両手を、ジタバタさせ

落ちて来る ニパ


ドスーン


ニパを、受け止める ライナー

首の、接合部が モゲるかという

衝撃を、後頭部に受ける。


「もう メイナったら

いきなり 落とすんだもん」


ニパは、ライナーと 衝突する瞬間

テレキネシスで、衝撃を やわらげ

その、エネルギーを ライナーが

モロに受ける形となる。


「ツ・・・イッタぁぁぁ

なんで ??」


全く、状況が わからない ライナー


「フッ

あたいから 逃げれると

本気で 思ってたの ??」


キスしそうなほど、ドヤ顔を

近付ける ニパ


「いや・・・

でっ メイナも いるのか ??」


「だって あたい そこまで 得意

じゃあ」


「あんたね

人の 親を コロしといて

今度は 馬車扱いなの ??」


倒れている、ライナーの

目線の先に、腕組みする

メイナの姿。

普段の顔よりかは、怒って

いる。


「うわぁ

修羅場だな」


ニパが、立ち上がったので

ライナーも、立つ。


「ねぇ ライナー

わたしじゃあ この子に

勝てないからさ 代わりに

一思いに ヤってくれない ??」


いきなり、とんでもないことを

口走る メイナ


「ちょっと 感動の再会なのに

なに言ってるの?

そんなこと しないでしょ

ライナー ??」


ライナーに、同意を求める ニパ


「二人とも 少し 静かにしてよ

パーティーが 台無しに

なっちゃうよ」


なんとか、出席者に バレない

ようにしたい ライナー

手のひらを、下げて 落ち着かせる。


「「ごめんなさーい」」


声を、そろえて あやまる二人。


「なに?

すっごい音がしたけど」


衝撃音で、ビックリして

エリザベトが、様子を見に

来た。


「ああぁ

エリザベト !!

これは・・・」


二人を、隠そうと 立ちふさがる

ライナーだが


「おや

招待状を お送りしまして??」


完全に、見られて 確認する。


「いや

知り合い

そう 知り合いなんだ 俺の」


なんとか、取り繕うように

する ライナー


「ライナーの お知り合いの方?

まぁ それは お招きいたしま

せんで 申し訳ございません」


逆に、丁寧な挨拶をして

さぐっているようだ。


「ちょっと

わたしは ラ」


メイナが、ライナーとの

つながりを、言いそうに

なっているので


「少し」


手を、引いて止める。


「えっ

なによ ライナー ??」


いきなり、手を引っ張られ

ガクッとなる メイナ


「今 ややこしくなるから

黙ってて お願いだから」


エリザベトと、距離を取り

小声で、話す ライナー


「はぁ?

まぁ イイわ 黙っておいて

あげるわ」


腰に、手を置き 頬を膨らませる

メイナ


「ニパも・・・

って オーイ」


振り返り、ニパを見るが


「キレイな髪の毛ね

金色で 多少 光ってるの??」


エリザベトが、ニパの金髪を

なでて、うっとりと している。


「キャハッ

くすぐったいよ~」


ニッコニコの ニパ


「えぇ・・・

もう 仲良く なってる」



ーー44ーーーーーーーーーーーーーーーー


「なんか 単に社交的ってだけでは

ないな これは」


おそらく、ニパの特殊能力だろう。


「そりゃあ そうか

普通の人間が 森の泉の中から

ニョッキリ出て来たら

ビックリして 逃げ出す

もんな」


泉から、女神が出て来るから

木こりは、話しを聞くんだし。


「でも いくら ライナー様の

お連れの方々と言っても

パーティーに出られる

ドレスを お召しでは

ございませんと」


ジトーッと、メイナを見る

エリザベト

娼婦を、見るような目をしている。


「あっ そうよね

この女を ギャフンと

言わせる為に 連れて来たのに

ここじゃあ 迷惑に なっちゃっう」


値踏みしているような エリザベトの

視線に、いたたまれなくなる メイナ


「もう 謝っているじゃないですかぁ」


両手で、頭を 抑えて 半泣きの ニパ


「もう イイわ

わたし 帰る」


ふわりと、体を浮かせる メイナ


「まぁ お部屋を 用意しますから

一泊してらして」


このエルフに、ライナーは

自分のモノだと、知らしめたい

エリザベト


「いいえ 帰ります」


いじわるそうな顔をしている

エリザベトから

一刻も早く立ち去りたい

メイナ


「客人を 怒らせたまま帰らせるなんて

あたしに 恥じを かかせるの ??」


笑顔で、威圧する エリザベト

目が、笑っていない。


「うぐっ

申し訳ありません

一泊させてください」


折れた メイナ


「そうだ

本来の目的を すっかり忘れていたぞ

やっと 思い出した」


騒動で、ここに来た目的を

やっと思い出す ライナー

そう言うと、ヤジ馬のように

群がっている、貴族たちを

かきわけて、国王の姿を探す。


「国王陛下」


ソファーに、ちょこんと

少年王が、座っている。

そこに、ひざまずく ライナー


「なんだよぅ

ずいぶんと さわがしいなぁー」


唇を、尖らせている 国王。


「すいません陛下

彼女たちは 森とともに暮らす民

どうか 俺の話しを 聞いてもらえ

ないだろうか ??」


少年王に、問いかける ライナー


「まぁ 聞くだけなら 聞くんだけど

どうせ わたしは お飾りで

鎮座してるだけの

操り人形にしか すぎないんだよね~ぇ」


自分の立場を、よく理解している為

ふてくされている 国王。


「ご謙遜を」


ここで、気分を害して

交渉が止まるのは、避けたい。


「いやー

ホントに そうだから」


右手を、左右に振る 国王。


「では なぜ 毒を 川に流すことが

出来たのでしょうか ??」


核心を突く ライナー


「うぐっ

それは・・・」


やはり、こいつの指示だ。


「なにも 権力がないなら

絶対に そんな命令が

通るはずが ないですよ」


他国の川に、毒を流すなんて

蛮行以外の、なにものでもない。


「うーむ

そういうことを言われると

納得せざるを得ない」


痛いところを、突かれた 国王。


「そうですよね」


話しの、わかる人で ホッとする。


「では 具体的に 何を望むのか

申してみよ」


要求を、聞く 国王。


「俺は 俺の チカラで

大きな船を 作って 隣国に

勝ちたいと 思っております」


エルフの森を、守りたい ライナー


「大きな船か・・・

それには 大きな木を

森から 切り出す必要が あるが ??」


切っても切っても、足りないのが

現状だ。


「製造方法については

俺に すべて 一任させて

もらいたいのですが」


魔法で、なんでも作れると

自信満々の ライナー


「ほう

なにか アテがあると言うのか ??」


首を、かしげる 国王。


「はい」


うなずく ライナー


「面白い

製造の 許可証を出すとしよう

もし 従来品より性能が

上がっていたなら

大量生産するとしよう」


一度に、大量の兵士を運べた方が

当然有利だ。


「ありがとうございます

さっそく 明日から作業に

入ります」


スッと、立ち上がる ライナー


「おお

そんなに 急がなくても 良いぞ」


せっかく、パーティーをしているから

明日は、ゆっくり休むように言う国王。


「はい

ありがとうございます」


一礼して、立ち去ろうとする ライナー


「ただなー

うーん」


うなりだす 国王。


「なんでしょう 国王 ??」


心変わりしたかと、心配する ライナー


「造船所の職人は気質が荒くてな

新参者の指示で 動くのか

疑問だがな」


腕組みする 国王。


「そうなんですね

ホスピタリティーは

自信が多少ありますが」


ほほえむ ライナー


「うむ 海の向こうのヤツらを

倒す 強力なバトルシップを

たのむぞ」


力強く言う 国王。


「はい 仰せの通りに」


ペコリと、頭をたれる ライナー


「うむ

初めて 国王になった気がしたよ」


満足げな 少年王。


ガチャ


部屋へと、戻る ライナー

中には、人間の姿の モルグンがいる。


「どう?

パーティーは 楽しかったの ??」


舞踏会の様子を、知りたい モルグン


「うん

ちゃんと 大型船の 製造許可も

もらえたよ」


成果を、言う ライナー


「よかったじゃない」


すごく、喜ぶ モルグン


「モルグン

君の おかげだ ありがとう」


モルグンを、抱きしめ 礼を言う

ライナー


「いいえ

あなたの功績よ ライナー」


きつく抱きしめる モルグン


「ありがとう

それとは 別に 問題があって」


パッと、放す ライナー


「どうしたの ??」


首を、かしげる モルグン


「メイナと ニパが 来た」


真顔で、モルグンに言う。


「なんですって ??」


目が点になる モルグン


「うん ビックリした

俺も 目を疑ったよ」


なにかの冗談で、あってくれと思う

ライナー


「それで なんて言ってるの ??」


やはり、あの件だろうと察する

モルグン


「メイナが 母親を 殺した

ニパを 俺が 殺すように

言っていたが 断ったよ」


そんなことは、たとえ出来たと

しても、やりたくない ライナー


「えっ」


メイナが、直接 ニパを

倒した方が、手っ取り早いのに

回りくどいと、思う モルグン


「だから モルグンは メイナに

見つからない方がイイよ」


これ以上、トラブルを 増やしたくない

ライナー


「つまり わたしが ニパに

指示していたのが

バレちゃってるってことなの ??」


深読みする モルグン


「いや

そんな 口振りでは なかったよ

俺が 言いたいのは

ニパを 殺すように メイナが

依頼して来るかも 知れないってこと」


メイナは、モルグンと組んで

倒そうとするだろう。


「でも そんなの 無視すれば

イイじゃないのよ」


誘いを、断ると言う モルグン


「そうなると メイナは

モルグンが ニパの肩を持ったと

そう 言うに決まってる」


そこが 厄介なポイントだ。


「その 可能性も

あるかも知れないわね」


人差し指を、クチに当て

虚空を見る モルグン


「とにかく この部屋を出る時は

ねこに変身していてくれ」


それが、一番の安全策だ。


「うん・・・

仕方ないわね

その方が 安全かもね」


コンコン


その時、不意に ドアをノックされ

ビックリする モルグンと ライナー


「早く 変身 !!」


モルグンに、向かって 両手を振る

ライナー


「うん・・・」



ーー45ーーーーーーーーーーーーーーーー


「どうした 夜分に」


ガチャ


ドアを、開けて 半身を出す

ライナー


「来ちゃった ウフッ」


ドアの向こうには、無邪気な笑顔の

メイナが、立っている。


「メイナ・・・

大丈夫か 来ても」


幽閉されていないと、わかって

ホッとした、一方で

こんなところを、エリザベトに

見られたらと、ヒヤヒヤする。


「どうしても ライナーに

逢いたくなって」


ドアを、手で押す メイナ


「うん そうなんだね」


ドアを、ガッチリ押さえる

ライナー


「少しだけ 中に入って

話しが したいの

イイかなぁ ??」


ニコニコしながら、ドアを押す

メイナ


「う・・・

うん」


仕方ない。


「ありがとう」


ササッと、部屋に入る メイナ


「こっちの 部屋は 広いんだね」


ぐるりと、中を見る メイナ


「メイナのところは 狭いの ??」


少し、気になって聞く。


「うん

しかも ニパと 一緒の部屋よ」


首を、すくめる メイナ


「別々じゃあないんだね」


実に、恐ろしい事態だと感じる

ライナー

身震いする。


「そうなの

あいつとは ケンカばかり

してたけど 結構 仲がよかったと

思ってたんだけど」


薄目を開けて、ニヤッと笑う メイナ


「あの1件だが ここの国王が

絡んでいて どうも ニパの

せいでも ないみたいだ」


わかった範囲で、ニパの罪を

軽くする ライナー


「えっ

そうなの ??」


全部、ニパの仕業だと

勘違いしていた メイナ


「ああ 国王が認めた」


国王が、仕組んだことだ。

そう説明する ライナー


「クッ・・・

じゃあ ニパに 謝らないと」


殺したいほどの、憎しみが

消えていく メイナ


「うん

だから もう 怒りを 静めて」


ライナーの言葉に

うなずく メイナ


「国王は なんでそんなことを」


新たな、疑問がわく メイナ


「森の 住人を 殺して

木を すべて 奪うのが 目的だったのさ」


エルフの、住む森を

すべて 伐採する計画だったみたいだ。


「そんな ヒドい・・・」


悲しそうな顔をする メイナ


「でも もう大丈夫

俺が 船を 造ることになった」


サムアップする ライナー


「えっ どういうこと ??」


首を、かしげる メイナ


「俺が 魔法で 船を造る」


もう、木材を 切り出す必要が

なくなる。


「そんなことが 出来るんだね」


驚きの、表情をする メイナ


「大丈夫だ

最初は 巨木の 丸太を 魔法で出し

その後 船自体も 魔法で造る」


計画を、話す ライナー


「そういう 作戦を実行しようと

この宮殿まで来たのね」


やっと、納得した メイナ


「そうだよ」


うなずく ライナー


「わたしの 故郷の為に

ありがとう ライナー」


エルフの 里は、守られた。

そのことが、うれしい メイナ


「ああ イイんだ」


満足げな ライナー


「すぐ 抱いて欲しいの」


ライナーの、手をとる メイナ


「えっ ここ ??

ここは マズいよ さすがに」


モルグンも、どこかで見てるしと

思う ライナー


「イイよ・・・しょ」


コンコン


いきなり、ドアをノックされ

あわてる。


「ヤバい

誰か来たみたい」


こんなところを、エリザベトに

見られると、マズいと思う

ライナー


「入るわよ」


ガチャ


「あら エルフさん」


やはり、エリザベトだ。


「メイナです」


名前を、言う メイナ


「そう

あたしの ライナーに なにか

ご用かしら ??」


修羅場になりそうで

小さくなる ライナー


「エリザベト様に

お話するようなことでは

ございません」


キッパリ言う メイナ


「そう?

じゃあ ライナーに コソコソと

近寄って 泥棒みたくするのは

やめていただけるかな ??」


すごい 口撃をする エリザベト

辛辣すぎる。


「泥棒とは 聞き捨てならないわね」


さすがに、反論する メイナ


「他人の 男を 寝取ろうっていうのが

泥棒だって 言ってるの !!」


多少、キレ気味な エリザベト


「二人とも 落ち着いて」


なんとか、おさめようとする

ライナー


「ライナー 先は ??」


いつもの、順番を聞く メイナ


「・・・メイナ」


「はぁーん」


勝ち誇ったような顔になる メイナ


「なによ こういうのは

ヤッた順番じゃあないのよ」


火に、油をそそいだような

状態になる エリザベト


「ライナー なんとか言って」


自信マンマンな メイナ


「エルフなんかより

あたしよね ??」


鼻息の、荒い エリザベト


「悪いが 今日は早く寝たい」


どっちの、肩を持っても

血みどろの戦いになると思い

一旦、保留にする ライナー


「うん わかった

わたし もう寝るから」


そう言って、ソファーに 腰掛ける

メイナ


「いや 部屋へ 戻ってくれ」


両肩を、掴んで 立たせる ライナー


「アッハッハ

これで 二人きりですわね」


腰に、手を置き 高笑いする エリザベト


「エリザベトも」


背中を、押す ライナー


「うーん

わかったわ」


バタム


やっと、二人を部屋から出せた

ライナーだが


「ふぅ

やっと 静かに なった」


ソファーに、座ると


「そうですね ライナーさま」


横に、ニパが 座っている。


「ニパ !!

えっ いつの間に」


ビックリする ライナー


「そういうのも

得意なんですよー」


音もなく、侵入してきた ニパ


ガチャ


ニパを担ぎ上げて、廊下に投げる

ライナー


「ああんっ」


バタム


次の日


「おれに 用が あるってのは

お前か」


造船所の、棟梁 カルタゴが

ライナーの顔を、ジロジロ

見ながら言う。


「まずは この国の造船技術を

見させてくれ」


造船の やり方なぞ 知らないのを

隠しながら、見学する ライナー


「あんたのところと

大差ないとは 思うが

一応 見ておくか ??」


「ぜひ」


ウンウンと、うなずく ライナー


「ここが 木を乾燥させているところ」


順番に、丁寧に説明する カルタゴ


「へー 乾燥」


クピドの、能力で 工程を

マスターしていく。


「・・・ウチでは

だいたい 3年くらい乾燥させて

いるが お宅のところは ??」


「あー同じ 3年くらい」


時々、話しを振って来る カルタゴ

とりあえず、話しを合わせる

ライナー


「そうかい」


納得する カルタゴ


「これが 加工されて

あとは 組み上げるだけの

木材だ」


加工済みの木材が、整頓されて

並んでいる。


「へー

こうなって・・・」


じっくり 観察していると


「おいおい

あんた技術者なんだろう ??」


と、つっこんで来る カルタゴ


「もちろん !!」


バレそうなので、胸を張る ライナー


「大丈夫なんかねぇ

本当に・・・」


疑いの目を、向ける カルタゴ


「大丈夫さ」


胸を、叩く ライナー


「それじゃあ 人手がいる時には

声を かけてくれ」


渋い顔を、しながら 造船所を

離れる カルタゴ

木材の、調達が 滞り

開店休業状態だ。


「はい」


元気よく、返事する ライナー


「さてと 乾燥させた木材

大きな船に 長いキール

よし イメージ出来ている」


加工された木材を、丁寧にさわり

観察していく ライナー


「まず 材料を 全部

大きめにコピーする」


現在、加工済みのを参考に

拡大コピーしていく。


「それを 組み立てる」


念力で、部品を 組み立てていく

ライナー


「よし まず記念すべき 1隻

完成したぞ」


なんとか、完成させて 1日おく。


次の日


「おーい カルタゴ」


完成した船を、見せたいので

カルタゴを、呼びに行く。


「おう どうした ??」


「ちょっと 見て欲しいんだが」


「おう なんだ ??」


まさか、もう完成したとは思わない

カルタゴ


「これだ」


完成した船を見せる ライナー


「えーっ

形に なってる !!」


驚愕する カルタゴ


「で どうでしょう ??」


「うーん

ビックリするぐらい普通だ

あんた 弟子が何人いるんだ」


職人が、普通というのは

褒め言葉だ。


「あー 4」


「4人 !?

たった 4人で 出来るわけ」


「4・・・0人」


「そうだろう 40人でも

よくこんな 短時間に

出来たもんだ」


魔法で造ったように、短時間で

仕上がったことに、驚きを隠せない

カルタゴ

実際、魔法だが。


「これ 量産していきたいんだけど」


そう言う、ライナーに


「でも 戦争続きで

材料がなぁ」


次々と、船を造って材料の

ストックが、尽きた。


「そっちは 調達します」


自分で、作り出しているから

自信がある ライナー


「よし それなら 量産してくんな」


顔色が、良くなる カルタゴ


「よーし やるぞーッ」

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アテンヌが転生したらフランケン なばば☆ @bananabanana1E

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