白銀の世界で、奇病と戦う少年の出会いと別れの物語

氷の女神症候群《スカジシンドローム》
その病の原因はわからず、患った者はやがて氷像となって息絶える。
その氷像も溶けて消え、後には何も残らない。

なんとも恐ろしく、どこか美しい奇病。

人々が奇病に怯える世界で、治療薬の材料を命がけで採取し運ぶ隊商。
主人公はその隊商に所属する一人の少年、イヒカ。

少年らしい真っすぐさを持つイヒカ。
そんなイヒカを見守る隊商の面々。
そして、訪れた町で出会う奇病に翻弄される人々。

白銀の世界で紡がれる物語は人の強さと弱さの両方。
イヒカはもちろん、彼を取り巻く人たちも魅力的なキャラクターばかりです。

ぜひ冬の夜にお勧めしたい読み応えたっぷりの物語です!

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