誰にも言えないことを、桜に話していたんだ。

あの時、夏樹は泣いた。
夏樹が親友にも言えなかった、親友にこそ言えな
かったことは――。

空や山、桜の木の幹、突風に舞う花吹雪。懐かしく思える風景描写と、瑞々しい感情で綴られる物語です。