続・ホメ子さんはお見通し!?
途中で述べた、時期的な事情から終盤は非常に駆け足な展開となりました。
また、いろいろと考え抜いた末に「劇中作」という締めくくりを選びました。
――とはいえ、本作の話がすべて「劇中作」なのかはむずかしいところがあります。
普通に読み解けば、ホメ子さんが書いた作品をカラスが読んでいた、という締めくくりになるわけです。しかし、作中の台詞でもあるように、テスト中にスズメバチが教室に入ってきて騒ぎになった話や、テルが美術の授業でおかしな仮面をつくっていたという話は、彼らの世界で実際にあった出来事です。
現実であった話を元にホメ子さんが書いた、と考えられますが、それは現実にあった話として作中で展開しているとも考えられるのです。ここをどう捉えるかは筆者から明言すべきではないと思いますので、読者の方々の想像に任せようと思います。
元々、長編で構成を練っていたときには、暗殺一家、除霊師の集まり、異世界、異次元、各々の勢力の話をもう少し深堀りしていく予定でした。各勢力にキーマンを登場させて、話の展開によっては、各勢力ごとに裏側でつながりがあるような展開で考えていました。
そのため、長編の「ホメ子さんはお見通し!?」に劇中作という設定は存在しません。
もし、今後なにかしらのかたちで表に出す機会があれば、ある種のパラレルワールドとして、同じ登場人物、同じ背景を持ちながら別の物語を展開する「ホメ子さん」を描くことになるかもしれません。
その時は、本作を読了して下さった皆さんにまた楽しんでいただけたらと思います。
ホメ子さんはお見通し!? あとがき 武尾さぬき @chloe-valence
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