epilogue
2023年の春に私はTwitterを始めました。長女が発達障害の診断を受けた半年後でした。長女が私と同じ発達障害と診断された事は、私にとって、だいぶ堪える出来事でした。
自分の障害についてわかっていながら、子供を持ったということは、長女の未来に責任があると強く思いました。
今の小学校では、確かに条件が揃い選択をすれば、特別な支援を受けることができます。長女の診断を機に発達障害について学び始めた私は、研究や行政の認識が進む一方で、市井レベルでは発達障害に対して偏見があるのを感じるようになりました。
それは、発達障害のみならず、精神疾患に対しての偏見でした。
これだけ病んで、この世に別れを告げる人が多いのに、まだ根強い偏見があるのだという事実に愕然としました。
かの芥川龍之介も、世間との乖離に苦しんでいました。(前章参照)それは著書に色濃く反映され、ずたずたに引き裂かれながらも、尚、文壇に燦然と輝き生きようとする様は、迫るものがあります。
それからもう、どれくらいの時が経つのでしょう。
まだ、これ以上この場所に留まっていれば、私の娘は私と同じように、おそらく
ほぼ確実に辛い思いをするだろうと。社会に出てからは、誰も守ってはくれなくなるからです。それは、どうにかせねばならないと思いました。
その時点では、かなり不確実な願いではあったのですが、皆様のお陰で、
想定していた以上の拡がりを見ることが出来ました。
心より感謝申し上げます。
令和5年7月20日
桜と猫と Aki @aki-----3
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