第2話 え?マジでドラゴンじゃん

俺は翼を広げ、空を飛んでいた。

なんで翼があるかって?俺にも分からない。今から考えるところだ。

俺は空から開けた場所を見つけると着地した。

ん?地面こんなに凹んでたっけ?

俺はそう思い地面を見る。

どうやら降りた衝撃で少し削ってしまったようだ。

すごいな。この体。気をつけて使わないと。


周りを少し見渡してみると大きな湖を見つけた。これで自分の姿が確認できる!

水面に映る自分を見てみる。

・・・すごいな。本格的にガチのドラゴンだ。これ、、、。

頭の先から尻尾までびっしり鱗で覆われている。

体が大きいとちょっと不便かもな。

ドラゴンだし縮まれないか。


さっきの国はどうなったかな?

俺は少し心配になった。どうやら俺が焼いたらしいのだが。何かできることはないのか。


俺はもう一度湖をみた。


いいこと思いついた!!


俺はお腹をいっぱいにして焼いてしまった国に向かった。国の人は逃げたのだろうか。

今はとにかく消火が先か。

俺は深呼吸をすると家にむかって水を吐く。

大量の水のおかげで火が消火されていく。

この水はさっきの湖からお腹に溜めてきたのだ。

我ながら天才!

そういえば、こっちの世界での名前とかあんのかな。ドラゴンだしかっこいい名前だったらいいな、、、なんて。前世、佐藤だぞ。佐藤。


「ルミウス様?ここで何してらっしゃるのですか?」

なんだ?こいつ。

俺の下で声をかけてきたのは俺より遥かに小さい(当たり前だが)人間だった。


「ルミウス?誰だ?」

人間の言葉で発したはずの俺の声は唸り声になって口から出た。

「何言ってるんですか?あなたですよ。」

この人間には伝わったらしい。すごい世界だな。

ちょっと待て、俺の名前ルミウスっていうの?めっちゃカッコいい、、、。

ドラゴンになってよかったかも、


「ルミウス様。行きますよ!」


「え?どこに?」


俺のドラゴン人生?が今、始まる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

転生したら国破壊中のドラゴンだったので破壊をやめてついでにこの世を平和にしたいと思います! 89林檎 @pikatyu8desu9

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ