主人公の池野くんは心臓に病気を抱えて、長く生きられないという、いきなりのシリアスな展開。その病名は『ドキドキハートシンドローム』という奇病だった。
そこから想像できることは、闘病生活での恋物語……
最終回で大泣きする展開になると思われて……思われていましたが、何と!
――思いもよらない数多くの仕掛けが用意されているのです。
私もまた、作者様の罠にはまった一人です。では、その仕掛けとは?
物語を作っている人も必見です。先の読めない展開が待っていることでしょう。悉く予想を覆される展開が、とても楽しく思えるはず!
是非お勧めです!
突然胸が苦しくなり、注射や薬の効き目はなし。日常生活に影響が出る不治の病。そんな症状を聞けば、誰もが恋煩いを思い浮かべることでしょう。
本作の主人公である池野面太郎は、恋煩いではなくドキドキハートシンドロームにかかっていました。メルヘンチックな病名とは裏腹に、不安や恐怖が一定以上に達すれば死ぬという厄介さを持っていました。
余命わずかな面太郎が望むものは、少女マンガのようなキュンとする体験でした。親友の裕二に協力してもらい、同じクラスの川井さんとの距離を縮めようとする面太郎。しかし、面太郎の無自覚イケメンが発動し、キュンとするどころか相手をキュンとさせてしまう事態に陥ってしまいます。
絶対に惚れさせる美少女と、キュンキュンしたい攻略最難関イケメンの攻防やいかに。
最近キュン不足なあなた、公共の場で読むときは声のボリュームにご注意を。ときめき成分をチャージしすぎて、思わず絶叫してしまうかも?
心臓病を抱える主人公は、療養の暇つぶしにとお姉さんが差し入れしてくれた少女漫画のように自分でも『胸キュン』を味わってみたいと願います。
その願いを叶える手伝いを友人の裕二が買ってでてくれたのですが……
主人公が患う心臓病には名前があります。
その名も『ドキドキハートシンドローム』(笑)
この時点で、察しの良い方は理解されたと思いますが、基本的にコメディです。
胸キュンを求め、裕二の手を借りながら主人公は行動を起こすのですが、なかなか上手くいきません。
でも、その上手くいかない過程がとっても楽しい!
二万字程度とギリギリ短編か、それより少し長い程度の作品なので、サクッと読めます。
BLは興味あるけど読んだことないという方が読むのに丁度良い長さとテンションの作品だと思います☆
池野くんはイケメン、心臓に病を抱えていて
長くは生きられない感じ。
お姉ちゃんに少女マンガの手ほどきを受けて
キュンにあこがれを抱くようになります。
キュンとしたことがないけれど、どんな感じなんだろう。
キュンを知らずに死ねるかっ!
イケメンであるがゆえに、一挙手一投足で女子たちを
キュンとさせまくっているのに、自覚はなく、自分ではキュンとしたことがない。
しかも、キュンとできたとして、待っているのは死。不幸ですな。
親友の友野くんとキュンをもとめる旅に出ます。
イケメン池野くんに匹敵するほどの美少女
となりの席の川井さんを相手に選び、
どうにかして池野くんをキュンとさせようとします。
すべてのカギを握るのは川井さんなのであーる!
とんでもない病気に罹患している主人公。
「ドキドキハートシンドローム」という謎の奇病にかかり、余命わずかだそう。
心臓がドキドキしすぎると致命傷になるという厄介な病気。
恋もできない上に、これがまた、主人公が超鈍感男。でも、いい奴なんです。
読まれれば、この主人公を好きになること請け合い。
さあ、物語は隣の席の美少女が、一度もキュンキュンしたことのない主人公のためにがんばります。
でも、見事にスルーされてしまいますけど。
ま、その後の展開は、内緒。
ラストに、びっくりのどんでん返しが待っております。
どうぞ、お読みください。おすすめです。