陰陽師が古代ローマに飛ばされたら？（仮）

第10話

2時限目の授業の内容など

全然頭に入らなかった

ずっと、どうしてこんな事になったのか

俺だけがこの世界を変に感じているのか？

その答えを考えていたが

思い付くのは一つだけ

やっぱり、昨日の3000年前の世界に行った事だろう

おかしくなった原因がなんとなくわかると

教室の様子もなんとなく掴めて来た

身なりの良い生徒の両隣に

制服が汚れている生徒が座っているのだ

藤原の隣には

先程、俺の邪魔をした2人が

鈴音さんは、カバン持ちをしていた

御影雫の隣に座っていた

なんとなくだが

この世界の仕組みが分かって来た

一人の生徒に対して二人が近くにいるらしい

その二人は身の回りの世話をしているみたいだ

少しずつ変わった世界を理解出来て来たと思ったのだが

3限目の授業で

衝撃の事実を知る事になってしまった

3限目は、世界史の授業だった

はずだった

「地球史」

授業の内容は今まで聞いた事がない内容だった

俺が知っている歴史だと

ローマ帝国は数千年前に滅んだはずなのだが

この世界では、今でもローマ帝国が存在していて

なんと

この日本もローマ帝国の一部になっていた

ローマ帝国の貴族や平民、奴隷という制度が今でもあり

身なりの良い生徒が貴族

ぼろぼろの制服の生徒が奴隷

それ以外が平民という立場になっているみたいだ

なんと

鈴音さんは奴隷の身分になっていたのだ

その事実を知ってしまうと

俺は気分が悪くなってしまい

学校を早退する事にした