あなたには大切な人が居ますか?

時の詩人

第1話恋人との突然の別れ

私の名前は、瑞希七瀬‥‥


私は、今、恋人の五十嵐慶太のお通夜に来ている。


慶太とは、同じ高校で1年の途中でお互いに惹かれ合い交際に発展した‥‥


そして、交際から1年が経ち2年生になろうとしていた時に、朝、いつもように慶太を駅のホームで待っているといつもは、来るのに今日に限っては来なかったので、緑大高校に向かった。


七瀬が教室のドアを開けると花崎紫音が声をかけてくる。


「おはよう!七瀬っち!」


「おはよう!紫音!」


「あれ、慶太は、一緒じゃないの?」


慶太を駅で待っていたんだけど、来なかったらから先に来ちゃった。


すると、2人の話しを聞いていた五十嵐輝が2人の場所に来て話し出す。


「よっ、2人共」


「輝じゃん。」


「輝、おはよう。」


あのさ、慶太に昨日から連絡してるんだが、既読が付かなくて何か、知ってるか?


2人は、驚きながら輝に話し出す。


「うちは、知らないよ。」


私も昨日は、家族とお出かけしてそのまま、お風呂に入って休んだから‥‥


「そっかぁ。」


「七瀬も知らないかー」


「ごめんね。」


「七瀬っちが謝ることじゃないよ。」


「なら、仕方ないさ」


3人で話していた時だった。


教室に担任の高橋先生が入って来てクラスの皆に

声をかける。


「皆、信じられないかも知れないが‥‥」


先生が悲しみを堪えながら耳を疑うような話しをし出す。


「昨日、五十嵐慶太が交通事故で亡くなった。」


すると、輝が机を叩きながら先生に怒りが満ちた顔で言う。


「嘘だろ!慶太が死んだとかふざけるなよ。」


紫音が私を心配した顔で見つめる。


私は心の中で先生は、何を言ってるの‥‥


慶太が死んだ‥‥イヤ


イヤ‥‥信じたくない。


紫音は涙を流しながら私だけを見つめる。


輝は今も先生に怒りをぶつけている。


そして、クラス中も慶太が急に亡くなったことが

信じられずにざわつき始める。


「嘘だろ。嘘でしょ。と涙を流す人や頭を抱えている人もいる。


高橋先生が皆に言う。


「本当なんだ‥‥」


昨日、慶太がコンビニへ買い物に向かった時に

居眠り運転した車に轢かれて亡くなったと慶太の

ご家族から学校の方に先ほど、連絡があった。


それで、まだ、現実を受け止められないかも知れないが、慶太のお通夜に皆で行くことになった。


私達、職員もまだ、現実を受け止められない‥‥


信じたくないが‥‥現実に起こってしまったんだ。


私は、先生が何を言ってるか分からなかった。


いや‥‥現実を受け入れるのが怖いんだ。


慶太が亡くなった現実を‥‥


輝は、その場に崩れ落ちて紫音は涙を拭いながら

声を出して泣いている‥‥


なんで‥‥皆、泣いてるの?


慶太は死んでないよ‥‥


そういうふうに思わないと私の心が壊れてしまいそうだった‥‥‥


お通夜に行ったら私は、どうなってしまうのか‥‥


怖い‥‥


こっちの新しい物語も書き始めました。

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