第15話
「知って居たと云うよりつい最近、
話し終えた船員を残して、年若い男は
舟を漕いで行く途中、年若い男は
文句を言われる
激怒しているらしく、
だが、時間が無いんだろう? と大男は食い下がったが、
舟が十七階建てに着いた時、
指示通りに西側に着けようとすると今度は
中々思った様な位置に停まらないらしく、
振動の無い舟は徐々に沈んで行き、完全に水の中に
「御疲れ」と
年若い男と大男は顔を見合わせてから後を
全身が黒尽くめで顔を隠して居る。見た事の無い人間だった。だが
「危なかったねぇ……もう
「あたしにも原理は
上へ行く
四階建てだった。十七階建てでは無かった。年若い男は慌てて建物の外へ出る。十七階
だが情報として取得して見ると四階
一番高いのは
だが一番高いのが四階である
つい
「違って居ただろう? 完膚無き
「と云う事は、出方も
「
四階
「ふふっ、全く同じだろう? あたし等が最初に脱出した時と……基本的にはあの時と同じさ。さ、さっさと行くとしよう。
年若い男が柱に手を
「じゃ、頼むよ」
年若い男は
石柱の成分は不明。硬度が高い。破壊自体が不可能。作られた時期も不明。新旧すら定かでない。円柱の直径は
四階天井から一階床
元々は岩を切り出して作られた物。床と柱は一体化して居る。一階の総面積は一二〇〇平方
建物は縦四十
建物の窓は
一階には舞台が
「待って居たよ。君達なら来て
年若い男は静かに瞳を開けて、予期して居た通りの光景を見た。眼前の少年は言う。
「さて、
「
年若い男の言葉に、少年は意外そうな顔をした。
「
年若い男は
「
「
大男が口を
「
「無理だよ」と大男の言葉を
「周りは高い高い壁で囲まれて
「詳しいな」と年若い男が言うと少年は苦笑した。
「そりゃね……何回も何回も繰り返し繰り返し、味わい続けて居れば嫌でも詳しく
年若い男と少年も舞台の
「
「駄目だよ。基本的に演説を行う
「君は本当に〈円環〉から出られると思って居るのか?」
年若い男は一番気に
少年は黙って作業をし、最後に水の
「出られるさ、必ず。絶対に出られる。僕が
「
耳にざわめきが
「案内したら扉が勝手に閉まったよ。出られないのも事実らしい。なぁ姐さん?」
「
「それじゃ……」と少年は年若い男を促した。
「出来る
腹に力を込めて壇上の男は言った。
「諸君! 我々は〈円環〉の中に居る!」(了)
〈円環〉を歩む者達 笠原久 @m4bkay
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