第14話

「リリー大丈夫か?」

「はい……あとはこの人たちの記憶を上書きするだけ……!」

あまりにも人が多く、魔力が足りない。私の目から血が出てきた。

「魔力が足りない……俺の魔力もあげる。」

レオ様は私の手を握り魔力をくれた。

「みんな……私を……」

唱えるとみんなの記憶から消えていき黒い魔力が現れる。

「やっとかい」

「お、お祖母様!いい加減やめてください!」

「あら?だってリリーが生きてたらお前は王になれないぞ?」

「それでも……!俺はいい!リリーを殺すな!!」

レオ様とレオ様のお祖母様の口論にリリーはお祖母様を抱きしめ

「私はあなたになにもしない……あなたはそのままで愛おしい……だからこの人の体から出ていって……」

と唱えると体から大きな黒い魔力が白く変わっていきユニコーンの生霊となり

「ごめんね……リリー、ありがとう」

と言い私たちの元を過ぎ去った。魔力での上書きが終わり私たちには太陽の光が照らしていた。


















5年後

「リリー!遅れるよ!急いで!」

「リリー綺麗だ」

「リリーリラックスしてね」

「リリー今日は君が1番輝く日だよ」

4人は私とレオ様の結婚を承諾してくれて内密に結婚式をあげることになった。

「ありがとうござい!みんなの分まで幸せになります!」

4人が私を花嫁の部屋に入れメイクからなにまでされる。

そしてチャペルのドアが開くと手を差し伸べるレオ様が。

















「俺の姫。永遠にあなたを愛します。」

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ブーゲンビリアが咲く前から 明智 依毬 @moonlight52

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