第13話
レオside
「まずい……!」
「俺たちもお供します!」
3人は急いで身支度を済まし、俺はリリーを起こしに行く。
「リリー!大変だ!」
「どう……しましたか?」
「この国の連中がリリーの命を狙ってる。逃げるぞ!」
「わ、わかりました!」
リリーも逃げる準備をし、俺たちは屋敷の中にある転送魔法陣があるところへ向かおうとする。しかし外から奇声がし、見ると
「やめろ!その人たちを殺すな!!」
そこには俺の部下でもある王宮の騎士団がいた。
「しかし、命令ですので……!」
「いい加減にしろ……!」
俺は怒りが溢れてしまい、みんなの動きを金縛りのように封じた。
「王子!!この人が怪我を負ってしまって……!」
「こちらに!」
俺は住民の手当てを済ませ、騎士団以外の住民と俺たちは魔法陣に連れてきてある場所へ避難した。
そこは……
リリーside
みんなで避難した場所はなんと……
「やはり、来ると思いました。」
「おかえり、みんな」
「リリー!」
「リリーの一族のみんな久々だね」
あの4人の家に戻ってきてしまった。私は今までだったらイヤイヤしていたが、私は涙を流し
「本当に4人ともごめんなさい……」
と4人をめいっぱい抱きしめた。
「大丈夫だよ」
「無事でよかった」
「もう1人で行っちゃだめだよ」
「みんなも無事でよかった!」
話を聞くと4人は昔の頃私の一族を安全の場所へ移した。しかし今日居場所がバレてしまい、王室へ情報が伝わってしまったらしい。
「リリー、今まで隠してごめんね」
とカリム様が言い、私になにかの魔法をかける。すると痣ができ、
「これは……!!」
私の魔法が完全となった。
「リリーにしか止められない。この戦いは、今からみんなの魂に潜り込む。そして完全にリリーの一族の血筋の存在を記憶から消す。」
「わ、私1人で……!?」
「大丈夫。俺も潜り込む。」
レオ様がそう言う。
「では頼みますよ。」
カリム様が私の魔法を発動し、私たちは真っ白な光に包まれた。
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