第12話

この地に来てから数日がたち、相変わらずあの4人は探してるみたい。私からすれば家出だから、行先も教えていない。私は勇気を振り絞って、レオ様にあの4人に今自分がどこにいるか教えたいと思い、レオ様の部屋に行った。

「失礼します。」

「ん?どうしたの?」

「あの4人に連絡を入れたいのですが……」

「……いいよ、こっちおいで?」

レオ様に手招きされるとそこには水晶があり、そこに手を触れ魔力を注ぐ。

「……!みんな!!」

そこには4人が映っていた。

「リリー!!探したよ!」

「心配したよ……」

「レオ様迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。」

「レオ様本当にありがとうございます。」

4人は息をついていた。

「ごめんなさい、だけど外に行ってみたくて」

「……3日後に迎えに行く。」

とベニシオ様が言った。だけど戻るとまた閉じ込められると思い

「いや……!帰らない!」

と言い4人は驚いた顔をして

「リリーの好きなことしてあげるよ?」

「リリーに不自由ないようにしてあげるよ?」

「お願いだから戻ってきて」

「そんなにレオ様がいいの?」

と4人は言う。例え昔私を殺そうとした人でも誤解は解けたし、それにレオ様が好きだし。

「私にはレオ様しかいません。」

私はそう言うとレオ様は

「お願いだ。俺もリリーといたい」

レオ様はそう言うとレイ様が口を開いた。

「本当に……あなたは……頭がお花畑ですね」

「どういうことだ?」

「あなたの家は全員リリーのことを恨んでいるんだ。なぜなら












あなたたちはリリーの家系を滅ぼして王になった家系だからだ。あなたたちは結ばれるべきではない。」

















わたしはその言葉を聞いて何も言えなくなってしまった。泣き崩れた私を支えたのはレオ様だった。

「つまりあなたが家をでないかぎり、リリーは殺される。」

「だけどそれでも……!」

「リリー?頭の悪い子は嫌いだよ?」

「っ……!」

カリム様はニコニコしながら言う。そうだ。いくら好きな人でも家のこともあって結ばれないことなんか本でいくらでも読んだ。レオ様にも迷惑がかかるし、4人も隠してくれてたから今の自分がいる。

「わかりました……3日後よろしくお願いします。」

「さすがリリーだね。じゃあまたね」

プツンと映像が終わると私は涙が止まらなくなってしまった。こんなに近くに好きな人がいるのになぜダメなのか?

「リリー……」

「部屋に戻りますね」

レオ様を無視して急いで部屋に向う。

「なんで……?」

笑ってるのに涙は止まらない。幸せになるなって言われてるみたい。私はベットに突っ伏したまま眠ってしまった。

















レオside

「説得してもダメなら反乱か……」

俺は頭を悩ませる。国のためにリリーと離れるか、リリーといるか。

「レオ様〜!!大変だ!」

そこには焦ったアデオがいた。

「どうした?」

「大変だよ!リリー様の正体がレオ様の家の人にバレてリリー様を見つけ次第殺すって紙ビラが!!」

そこには紛れもなくリリーが写っていた。

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