霊魂、融合、神話

『……私の予想だと神話や伝説でしか語られていない『霊魂融合』だと思うの』

「へ? 『霊魂融合』ってなんなの?」

『文字通りよ。二つの魂が一つになること。しかし魂ごとに意識がある。意識を一つにまとめることなんてできないでしょ? だから異なる魂が同居するみたいになるのよ、いわば二重人格のようなものね』


 どうしてそんなことを知っているのかはわからないが、まあ気にしないでおこう。


「それで? 俺とニコラはどうなっちまったんだ?」

『今の私の肉体にはあんたと私という二つの魂が同居しているってわけ。あと、口に出さなくても考え事はある程度聞こえてるわよ』

「ちょっとやだな……」

『私たちじゃあどうしようもないもの。諦めなさい』

「はい……それで、融合状態を直すにはどうすればいいのか?」

『どうしようもないね。それと、これからのことなんだけど』


 確かに、これが一番気になっていた。

 教えてくれなければ、今頃大変なことになっていただろう。


『まず、肉体の主導権は私が握る。今日会ったばかりの赤の他人に自分の体を勝手に動かされちゃあたまったもんじゃないもの』


 確かに理解できる話だが、体を動かさないのはちょっと暇かもしれないないなあ……まあいいか。


『それと、いつかはあんたと協力しようと思って思ってるのよ。だからある程度私の周りについての知識については教えてあげるからね』

「それは助かる、ありがとう」

『まあ、困ったときはお互い様だよ。それで、今の状況なんだけど……今は夜ね。昼寝をしていたら夜になった上に、こんなことになるなんて……』

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【ドーン・オブ・ウィザード〜霊魂融合〜】知る人ぞ知る名作RPGの操作キャラクターと魂ごと融合した初見の俺だが、平穏に生きたいと思っている アルファルファ@霊魂融合 @alphalpha-syousetu

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