5への応援コメント
企画に参加させて頂き、そして拙作にコメントもありがとうございました。
時間がかかってしまいましたが、最後まで拝読させて頂きました。
現代ファンタジーらしい、若々しく軽快な物語という印象を受けました。これは、最後まで読んでの印象です。
最初の三話までの印象は、全話読了後の印象とはかなり違って、重厚な物語の始まりを思わせるものでした。おそらく風景描写がかなり緻密だったからかと思います。
個人的には緻密な描写は好きですが、この物語のメインターゲットとなる読者層と照らし合わせたときに、ズレがあるのだとしたら大変残念なことです。物語の結びが素敵だっただけに、途中で読まずに止めてしまうのは惜しいです。
私が日を跨いで読んだ結末までの数話は、修正されたのでしょうか。
行間が空いていて、とても読みやすくなっていました。
実は本作を全て読み終えたら、不躾ですがセリフと地の文の間に空行を入れたらどうかとコメントするつもりでした。
ウェブ小説であっても、本来の紙の本と同じ文章構成に拘りのある作家さんは多いことを承知の上ですが……
やはり、紙の上とモニター上では文章の読みやすさが全く違います。素敵な文章表現や印象的なセリフが散りばめられているので、一つ一つを確実に読んでもらうための妥協と工夫は必要なのかと思います。
長々と失礼致しました。
最後に、素敵な企画に参加させて頂きありがとうございました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
全体と三話までの印象差はなるほどな、と思わされます。
意識している部分ではなかったので、描写がむしろ強かったのかと驚いています。
書いてる身として良くない、かつやってしまいがちなこととして、自分を基準に置いてしまいます。自分はこれくらい欲しいなあ、という描写がやりすぎなのであれば反省すべきなのでしょう。
セリフと地の文の間の空行ははじめから入っています。おそらくはじめのほうは会話シーンが少ないのでそういった印象が残っているのかもしれません。
最後の言葉は痛み入るばかりです。
違和感を自分で持たない範囲で調整しようと思います。
アドバイス、本当にありがとうございました。
3への応援コメント
「三話まで読む」企画にて拙作を訪問して頂いたので、私もこちらの作品を三話拝読しました。
正直な感想を申し上げますと、三話拝読しましたが、作者の狙いを判読出来ませんでした。
読者側からしますと、天使と人間との交流というからには、優しいファンタジー作品と想像しましたが、描写は理屈っぽく、天使は天使っぽくなく、まるで異星人のような感じ……だとすればSF作品として見た方が自然なのか?
って感じ、…要するに読んでいて非常にギクシャクした気持ちになるんですね。
ファンタジーとして描きたいのなら、ファンタジーっぽく書いた方が読者はすんなり作品世界に入って行けると思いますが、いずれにしても作者の描きたい意図があるなら、序盤にその点を分かりやすく表現する必要があると思います。
参考にならなかったらごめんなさい。
では。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
ご感想痛み入ります。
読みにくい、わかりにくいなどの感想はもらったら反省しなければなりません。
もちろんどこかで線引きはしますが、改善できるところでしょうから。
一方で、現代社会を舞台にしてそこに非現実が現れればそれは現代ファンタジーとなります。
天使っぽく見えないからSF、理屈っぽいからSFのように分類するのは筋が違っているように思われます。理詰めのファンタジーはいくらでもありますよね。
ご自身のイメージにそぐわないからファンタジーっぽくないとおっしゃるのであれば、ごめんなさい、それは暴論です。
アドバイスあるいは批判を前提に作品をお読みになるのはおやめになったほうがよろしいかと思います。
5への応援コメント
企画に参加させていただき、まことに感謝いたします。
三話までだけではなんとなく物足りなくて、最後まで拝読した次第です。
全体的な印象ですが、迂遠かつ若干抽象的な文章のせいで文の一纏りが肥大化し、くどくてパンチに欠けているように感じます。加えて、セリフと文の間が空いているので、場面の切り替えを示す“空行”が霞んでいるのでしょう。
改善点は『説明・心理の描写のメリハリをつけ、短くパンチのある表現を取り入れる』、『行間の役割をわかり易くする』でしょうか。
この作品のような一人称の場合、魅力の一つとなるのは“ライブ感”です。わかり易く言えば、『自分もこうなる・こうなりたいと思う』という心理です。そうなると、真っ先に描写すべきなのは主人公の感じる“情緒”となります。もっと言えば、多少大袈裟でも『こんなに凄いものを感じた!』と示すことがインパクトとなるのです。
一話で主人公は『服が濡れた』の後に『平衡感覚がおかしい』と気付きましたが、これでは“冷静”の後に“異変”が起こるという「意外に感動していないの?」となってしまうわけです。ここは『普通では感じられない感覚に陥った』という描写に焦点を当てるのが正解でしょう。濡れているのは後でも描写できますから。つまりは“非日常”をどれだけ大きく感じたか、それをもっと見たいのです。
ウリエルの姿を『きれい』と短い文で終わらせてしまっているのも勿体無いと思います。
『雨が止み虹が消えた。だが目の前には“銀の虹”がある。どちらの虹も非現実的で、俺の言葉じゃ到底言い表せない。だが今目の前にある“銀の虹”は、色だけじゃ到底言い表せないぐらいにきれいで、そして確かに人の形をしている。銀に見えたのか髪ぐらいのものだが、太陽に照らされ揺れる銀髪はうっすら虹色に揺蕩い、主人を飾り立てていた。やっぱりこれは“銀の虹”としか表現できない。俺の語彙の無さが恨めしいな』
ぐらいの大袈裟さで良いと思います。
場面の描写ももっと盛り込んで良いでしょう。主人公の内面描写が多くなるのはわかりますが、せめて『どれくらい移動した』の目安は入れたいところです。
天中にあった太陽が少し傾いた、みたいなのがあると読者もついていくのが楽になりますから。
それと季節や時間がわかりやすいキーワードも効果的です。
それと先に書かれていた方がいらっしゃいましたが、私もこの作品の魅力は『軽妙な会話』だと感じました。もっと的確に示すならば『ギャップ』です。
常識、価値観、優先順位。それらのものが主人公とウリエル達の間で絶妙な差を表しているという点が、うまく会話で表現されている。そこが引き込まれるポイントの一つだと思います。
四話、五話は“読ませる力”が十分感じられました。書きたいことが定まっていて、そこに向かっている感覚が読者にも伝わっている状況です。そこからの花火という納得は見事の一言。瞳に映った花火の欠片が感じられたようで、満足感も十分。特に四話の後半は完成度が高いと感じます。
長々と書いてしまい申し訳ございません。
邪魔でしたら削除しても構いませんので、一人の読者の言葉として受け取ってください。
これは、天使という名の“心ある者”に出会った物語。
一夜では終わらなかった炎のように輝く“感動”で、ちっぽけな人の起こした“奇跡”なのですから。
私としては、天使が身体中に何十本もの足があったり、目が何百もあったりする姿でなかったので、なんだかホッとしました。いくらなんでもそんな姿だったら、主人公は死ぬ気で逃げたでしょうから。
それでは、また会うことがあれば、その時は一夜では終わらないくらいお互いにビシッと言い合いましょうね。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
企画を募集した身でありながら、これほどまで読み込んでもらえてアドバイスをいただけることに恥じ入るばかりです。
ご提案をいただいたからにはこちらの考え方もお伝えするのが筋であり、またお互いにとって良いことだと信じています。
さて全体像のお話から。
印象そのものはそう取られてしまった以上、その通りなのでしょう。
書いた人間の姿勢としてあり得ない感想というものは存在しません。
セリフ前後の空行の役割については読みやすさを優先した、の一点に限ります。縦書きならまた話は変わりますのでこれは別件ということで。
一人称に求められるのは強烈な情動の印象付けということですが、これはちょっと観点の違いの話になりそうです。
私は一人称を道具として扱わず、一個の独立した存在として扱います。
「そんなことノータイムで考えられないよな」と思えば強烈な印象付けのための描写は控えます。
インパクトではなく人間であることがこの物語では必須要素でもあります。
彼は別にすごくない。それでいいのです。
ウリエルの外見を讃える言葉も同様です。彼にはきっと浮かばない。混乱しているからです。
むしろその部分がウリエルとの会話に出ていたような気もしますね。
こういうずれがあるからこういう会話になる。それくらいの意識でしたが、ご好評いただいているのはそのおかげかもしれません。
個人的には四話で勝負のつもりなので、そこまで持っていけてるかというのが勝負の準備段階にあたります。
なので企画ではじめの部分に注目させて、となったのです。
まあ上級天使をそのまま書きませんよね。怪獣です。
ここまで詳細な分析をありがとうございました。
たいへん助かりました。
5への応援コメント
せっかくなので全部見させてもらいました。
現代ファンタジーというジャンルに疎い、個人の感想です。
パソコンとスマホで見比べて見ましたが、スマホで見ると文字の塊がずっと続いてしまい、情報の氾濫が起きてしまいがちでした。
読者に小休止の時間を与えるためにも、改行は挟めた方がいいです。自分も何度も痛い目にあっています。区切りごとに続けたくなってしまうんですよねぇ……。
肝心な掴みですが、少しインパクトに欠けるというのが素直な感想です。
天使を見たことはあるだろうか〜、このひと塊を終えた後、土砂降りのシーンから始まるくらいであれば読者の興味をグッと惹きつけられるような気がします。
あくまでいち個人の感想です、気に触ることを言っていましたら申し訳ないです。
執筆頑張ってください、応援しています。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
改行の件、他のアドバイスでもいただいております。
媒体としてスマホがどんどん数を伸ばしているのは理解しているのですが、どうしてもそれでは体裁として納得がいかないと感じる現状です。
文のつながりも余計に希薄になるとしか思えず、そちらには手をつけられません。
つかみについてですが、おそらく媒体の関係もあるのだろうなと思います。
改行が欲しくなるように、すぐに情報が欲しくなるのかもしれません。
これはひとつ大きな発見のような気がしています。
貴重なアドバイス、ありがとうございました。
5への応援コメント
3話目まで、と思ったのですが、せっかくなので、最後まで拝読いたしました。
なるほど。花火は、言葉で言い表せないようなパワーがありますよね。
一話目で、ちゃんと、夜に祭りがあると、言っていましたね。
目的、状況が理解できた、4,5話目は、とても楽しかったです。花火というのは納得で、この結末は非常に良かったと思います。
どうせなら、妹も一緒に連れてきてあげればよかったのに、と思いました(実は、途中までは、一緒に来ていると思って読んでいました。妹がお菓子を我慢したのは、お祭りで食べたかったから。だから一緒にいる、と思ったのですが、別行動で食べていたんですね、きっと)。
「3話目まで企画」として考えた場合、3話目までよりも、4,5話目が良いと思うのは、ちょっと残念、でしょうか。
最後まで読めば、主人公は多少ひねくれているものの、わりと素直で、良いやつで、親しみやすいタイプの人物だと思います。しかし、1話目で、「一人になりたい場所」云々と言っているので、もう少し、影のある、何かを抱えているような人物だという印象を受けてしまいます。
彼がひとりで学校のプールに行くこと、が重要なのであれば、もうひとりの登場人物である妹絡み(罰ゲームなど)で、行く、でも良いかもしれないと思いました。
また、そもそも、プールの水でずぶ濡れになる必要があったのでしょうか。
あの冒頭は「幻想的で、雨が降っているのに晴れている」という特殊な天気=そういう異常な現象→だから、天使が現れた、のだと思いました。ですが、本当は、主人公の誤解です。
その誤解、誤読が「楽しいもの」だと考えれば、それはそれで良いと思うのですが、この作品の魅力は、主人公とウリエル、主人公と妹の「軽妙な会話」にあると思います。
ならば、冒頭は「幻想的」よりも、「軽妙」「面白い物語が始まる」という印象付けになる展開のほうが、引き込みやすいのではないかと思いました。
最終的にはコミカルな印象で終わる物語ですが、冒頭からですと、シリアスで、美しく幻想的、哲学的、な印象を受けます。引き込みたい読者を逃してしまいそうです。
長々と大変失礼いたしました。
先にも申し上げました通り、ご不快なら削除して構いません。
企画の主催、本当にお疲れ様です。
また、ご自身の執筆も頑張ってください。
この度は、本当にどうもありがとうございました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
めちゃめちゃ気合入ったコメントをいただいてしまったので、私も気合を入れてお返事します。頑張るぞう。
同意する部分も多々ありますし、自分にはこういう考えがあったという言い訳っぽい部分もあります。
いずれにせよ考え方の開示はお互いにいい影響が出ることだと信じています。
まず空行についてのお話ですね。
おっしゃる通り、私も行は詰まってるほうが読みやすいと感じる側の人間です。
なので、空行を使うときは場面転換もしくは時間経過のために使っています。ふつうの文学、それこそ明治、大正、昭和の文学はそれさえ使わないことが多いですが、私は見てわかるほうを取りました。
時間がさかのぼる問題および天使出そうよについてですが、主人公を確定させなければならないというのが第一にありました。
天使は異質であるせいで、目が集まります。そのまえに主人公の存在を確定しないと消えてしまうと私は考えました。あくまで巻き込まれた彼が主役、語り手だから。
すくなくとも一話の中盤でその姿は見せられているので、天使の出番はそこで問題ないと判断しています。
そこまでで切られてしまったらそれは完全な実力不足です。反省ですね。
「雨が終わると~」の段落は「やっと」があるので不満につながり、二メートルどうこうとなります。こういうのは自分で言うはカッコ悪いのですが。
むしろいま読んで「確認できたその顔に~」の前に「ついに」を入れれば収まりがいいなということに気付きました。
神社のくだりは読み方の違いくらいでしょうか。行を空けて時間と場面が変わっています。
妹のテレビのシーンは正直、そんなにわかりにくいかな、と思います。
前もって妹の存在は明示してありましたし、主体は主人公のみです。急いで足音を立てられるのも彼だけ。五歩で跳ぶように、のイメージです。
妹の頭も「ああそこにずっといたのね」と読者が補完できる想定ですね。
登場人物はすべて彼らの意思(それを私が決めるわけですが)を持っていて、それがすべて合理的ではなかろうと思っています。
主人公が学校のプールに行くのも年齢的な「なんとなくそう思ってしまった」であり、手助けの決断もそれとあまり変わりありません。
また本作品の冒頭の印象付けの話については納得感が強いです。
自分の強みを理解して、どう出力するかは考える必要がありそうです。
最後までお読みいただき、また企画者である私よりもはるかに読み込んでコメントを下さったことに、心より感謝いたします。
2への応援コメント
二話目冒頭。いきなり座布団が出てきます。
先を読めば、「俺の部屋」に移動したから、座布団が出てくるのだと分かりますが、1話目のコメントの最後に書いた通り、私には分かりにくいと感じます。
読み飛ばしていたのだとしたら申し訳ないのですが、ウリエルが主人公以外の人には見えないということは書いてあったでしょうか?
→先を読んで状況を理解しました。
主人公がそう思い込んでいただけで、実際には、誰にでも見えるものだったのですね
妹がテレビを見ているシーン。すみません。状況を掴みにくかったです。
描写の工夫なのだとは思いますが、「足音が五つ」「頭がひとつ」とわざわざ書いてある理由が分からず、解釈を悩みました。
(いつもならニュースなんか見ない妹がニースを見ている。頭がふたつあれば、母親と見ている可能性もあったが、そんなことはなく、妹はひとりきりでニュースを見ている、という意味でしょうか。足音は分かりませんでした)
拙作をお読みくださったので、ご存知だと思いますが、私は細かい描写は好きです。細かいこと、修飾が多いことを悪いとは思いません。ですが、ここは前提となる「いつも」を知らない読者の私には、ハードルが高いです。
主人公が迷わずリビングに行ったからには、「妹は、自室ではなく、リビングにいる」確率が高いと、主人公は考えていたことになります。そうなると、「妹は、普段、テレビを見ていることが多い」。ただし、「好きな番組は、ニュース以外」。
この前提ですと、主人公は、「頭がひとつ」あることをあれこれ思うよりも先に、「なんで、ニュースが流れているんだ?」と、ぎょっとするのではないかと思いました。
それとも、妹の心境をある程度、理解していたから、この反応ということでしょうか。
実は、ここで私は勘違いしました。「ニュース」に、ウリエルが映っていて、妹は、兄が連れてきた天使が映っている、と驚いているのかと思いました。妹は、コスプレイヤーと勘違いしていたために、大騒ぎをしていなかったわけですね。
アイス券のやりとりは軽妙で面白かったです。
1への応援コメント
『はじめの三話で引っ張って』企画の参加者です。
拙作にお時間を割いてくださり、ありがとうございました。
主催者様が、感想指摘をご希望されてらっしゃるようなので参りました。
しかし、すみません。いろいろ書いていたら、まるでクレーマーになってしまいました。
大変失礼なことを書いていると思います。私としては真面目に書いているつもりではありますが、どう考えても、気持ちの良いものではありません。ご不快でしたら、削除して構いません。
文章のスタイルとしては、Web小説を読みやすくするための空白行をあまり使わない形だと思いました。主催者様が、他の作品にされているコメントも読みましたので、空白が多いものを好まれないことを存じ上げております。
なにより、私自身が、まったく空白行を使わないで書いておりますので、その点では、好みが近いと思います。
ただ、空白行を使わないからこそ、文章の読みやすさには、とことん注意しなければならないと、個人的には思っております。
具体的には、文章と文章のつながり、そして、情報を出す順番。
正直なところ、御作は、読みにくいと思いました。内容が、すっと頭に入ってきません。物語の面白さよりも、そちらが「三話で引っ張る」のハードルになりそうだと思いました。
「天使を見たことがあるだろうか。」の段落
興味を引く一段落。一番最初の掴みは充分だと思いました。
三段落目以降(「時間はすこし遡る。」の段落)
第一段落で、「これから天使に会ったことを話す」としているため、二段落目は、既に過去の話であると分かります。
そのすぐあとの三段落目で、「時間はすこし遡る。」と、さらに過去に戻るとなると、時系列がややこしくなります。「三話で引っ張る」ことを考えると、この時点で「ややこしい」の印象を持たれてしまうのは得策ではないと思います。
初めに「天使の話をする」と宣言したからには、読者としては、早く天使を出して欲しい。二段落目で出してくれたなら、そのまま、天使の話を続けてほしいと思います。
しかし、主人公による自分の傾向のひとり語りが続きます。読者の好みによると思いますが、私にとってこれは、物語への興味が失せていく原因になりました。第一段落めでは「掴まれた」と思ったにも関わらずです。
持論ですが、「読者が興味を持っているときに、その話をして、読者の期待に応える(満足させる)」ことが「引っ張る」コツなのではないかと思います。
すぐに天使の話をするつもりがないのなら、先に天使を出さないほうが、「引っ張る」ことになるかもしれないと思いました。「いつ、天使が出てくるの?」と期待しながら、主人公のひとり語りを聞くことができそうです。
期待と順番の件は、ちょっとした描写でも少し気になりました。
「雨が終わると、やっと人影の持ち主の顔立ちや姿かたちが見えるようになった」となれば、その次に期待するものは、見えるようになたっ人物の姿形の詳細です。
しかし、次に来るのは「さっきまで降っていたのは二メートル先も見えない滝のような雨だったのだ。言葉を尽くそうにも俺の能力じゃ事足りない。」これは、雨の凄さを語っているのか、人物の姿かたちを語ることをできないことを言っているのか、判断できなかったのですが、どちらにしても、姿かたちそのもののことではありません。
「二メートル先も見えない雨」という、主人公としては文句の一つも言いたい気分をを出すのなら、雨が上がる前に「声の人物の顔を見たくても、二メール先だって見えない」としたほうが良いのではないかと思いました。
「真正面にはおかしくなってしまいそうなほどの日向。」の段落。
読んでいくうちに、神社に着いたことは分かりました。そして、「地べたに座って眺めている。」のあたりで、どうやら、飛んでいる状況から、神社に降りたのだと理解しました。
しかし、何が起きているのか、非常に分かりにくいです。読者への情報(状況説明)がほしいと思いました。
ただ、そう思うのは、あくまでも、私の主観かもしれません。
この作品のスタイルは、この部分に限らず、「まず、主人公が見たものを出す」という感じがします。そこから、周りの状況を描いていく形です。
私が好むのは(読むのも、書くのも)、まず状況の説明があり、詳細がある、という形です。単に、タイプが違うというだけかもしれません。
(二話目のコメント欄に続きます)
3への応援コメント
初めまして。
『はじめの三話で引っ張って』企画より来た者です。
三話まで拝読した感想として本作は軽妙なやり取りと、ノスタルジックな空気が売りだと思いました。ギャグに寄り過ぎないシュールな展開や会話などが、読者に飽きさせないように作用していたのではないでしょうか。その他にも天使がやってきた動機は独創性があり、「2」で一気に物語に引き込まれた印象です。そうした点で、設定や展開が類似する他作品と差別化を図っていらっしゃったように見受けられました。
以下には個人的に気になった部分を挙げます。不快であれば、読み飛ばして下さって構いません。気になった部分は二つあり、まずは展開についてです。先の感想にも記述しましたが、本作は「2」から没入度が増しました。これは逆に言えば、「1」の掴みが弱いということです。原因としては「天使」への言及が多すぎることが考えられます。
一つの話の冒頭と最後、その他にも随所で主人公の天使に対する見解や印象が述べられています。天使が存在する、という異常さが遺憾なく表現されている一方、話が見えてこないのが現状の問題点と思われます。本作が紙媒であれば違和感はないので、web小説特有の単話切り形式の問題ですね。改善案としては、「1」の最後に天使の目的を匂わせるのが無難だと思います。
二点目の気になった部分は地の文の言い回しです。これは個性とも捉えられるので野暮な指摘かもしれませんが、全体的に婉曲的な表現が目立ちました。短文で済む説明が、比喩や言い回しで余分に長くなっている印象です。私も似たような癖があるので、読んでいて複雑な気持ちになりました。こうしたことは描写が抽象的になり、文字だけが増えていくという現象を招きます。適度に平易な表現を交えるのも、アクセントとしてオススメです。
それでは以上になります。長々と失礼しました。述べた内容はあくまで主観ですので、話半分に流してもらえれば幸いです。素敵な企画に参加させてくださり、ありがとうございました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
いただいたコメント、ありがたい限りです。
作品は読者がいてこそですので、何度も読み返させていただくことになると思います。
自分で意識していないことを言ってもらえると「そう見えるのか、なるほど」となるので勉強になります。
一話で話が見えてこないのは目から鱗というか、自分に話は見えていても読者はそうでもないものな、と反省ポイントになりますね。
婉曲表現のことも言われてからクセかもしれないと気付くくらいでした。読み直す能力をつける必要があるようです。
独創性の評価をしていただけたことはうれしい限りです。
必ず拝読しにいきますので、すこしだけお待ちください。
2への応援コメント
箱女さま
こんばんは! 主催企画より。
私は高校~キリスト教系で聖書の授業あったり、預言者や聖人の〝超越体験〟みたいなものを結構読まされてきたので非常に面白くあります。
とりあえず「すげーレイヤーさん」という感じに認識されるんですね……。
どのぐらい〝すげー〟のかはわかりませんが玉緒ちゃんが即失神しないということは、目とクチが数百個あって炎と毒を吐きながらすべてを焼き尽くす終末的存在ではなさそうですね。
玉緒ちゃんかわいいですね。
お腹冷やしちゃダメだよ~。
作者からの返信
主催様
読んでいただいてありがとうございます!
ボーイミーツエンジェルは定番ですから、古来から親しまれてきたのかもしれませんね。(一緒にしてはいけないのでしょうが)
上級天使の姿は文献通りだとマジの怪獣になってしまうので、そこはポップに、ということで。
感想までいただけてうれしい限りです。
編集済
5への応援コメント
こんにちは、箱女さん。はじめまして。
夏テーマの企画だったのにすみません。
来るのが9月になってしまいました…
読み始めてすぐに「あぁ、夏だ」と。
空気、温度、音、匂い。
丁寧な描写が夏をリアルに想像させる。
とても叙情的で綺麗な表現。素敵です。
男子高校生と感情を集める天使ウリエル。
ウリエルは確かに感情がないアンドロイドのようで
ラストまで読んでから振り返ると、
ビフォーアフターの対比が鮮やかで
おお…!と思いました。
タイトル回収ですね!
プールに花火に。
夏の熱気と輝き堪能しました。
男子高校生と妹の語りはコミカルだけど
ウリエルは…ちょっと変化が見えたような。
オチでほわんとなりました。
人の感情、手に入れたんだなぁ。
夏らしい素敵なお話でした。
良いものを読ませていただきました。
作者からの返信
お世話になります。
感想をいただけるのはいつでもうれしいもので、むしろ不意打ちなぶん喜びもひとしおです。
9月はまだまだ残暑ですから夏にしておきましょう。誰も異論は言いませんよ。
作品内の夏は思い出の中にあるものから引っ張ってきたり、イメージをこねて作り上げたりでしたが、手触りのあるものとして読んでいただけたようで何よりです。
お忙しい中、わざわざお越しいただいてありがとうございました。
三ツ星までいただいて感謝しきりです。
どうもありがとうございました。