『はじめの三話で引っ張って』企画の参加者です。
拙作にお時間を割いてくださり、ありがとうございました。
主催者様が、感想指摘をご希望されてらっしゃるようなので参りました。
しかし、すみません。いろいろ書いていたら、まるでクレーマーになってしまいました。
大変失礼なことを書いていると思います。私としては真面目に書いているつもりではありますが、どう考えても、気持ちの良いものではありません。ご不快でしたら、削除して構いません。
文章のスタイルとしては、Web小説を読みやすくするための空白行をあまり使わない形だと思いました。主催者様が、他の作品にされているコメントも読みましたので、空白が多いものを好まれないことを存じ上げております。
なにより、私自身が、まったく空白行を使わないで書いておりますので、その点では、好みが近いと思います。
ただ、空白行を使わないからこそ、文章の読みやすさには、とことん注意しなければならないと、個人的には思っております。
具体的には、文章と文章のつながり、そして、情報を出す順番。
正直なところ、御作は、読みにくいと思いました。内容が、すっと頭に入ってきません。物語の面白さよりも、そちらが「三話で引っ張る」のハードルになりそうだと思いました。
「天使を見たことがあるだろうか。」の段落
興味を引く一段落。一番最初の掴みは充分だと思いました。
三段落目以降(「時間はすこし遡る。」の段落)
第一段落で、「これから天使に会ったことを話す」としているため、二段落目は、既に過去の話であると分かります。
そのすぐあとの三段落目で、「時間はすこし遡る。」と、さらに過去に戻るとなると、時系列がややこしくなります。「三話で引っ張る」ことを考えると、この時点で「ややこしい」の印象を持たれてしまうのは得策ではないと思います。
初めに「天使の話をする」と宣言したからには、読者としては、早く天使を出して欲しい。二段落目で出してくれたなら、そのまま、天使の話を続けてほしいと思います。
しかし、主人公による自分の傾向のひとり語りが続きます。読者の好みによると思いますが、私にとってこれは、物語への興味が失せていく原因になりました。第一段落めでは「掴まれた」と思ったにも関わらずです。
持論ですが、「読者が興味を持っているときに、その話をして、読者の期待に応える(満足させる)」ことが「引っ張る」コツなのではないかと思います。
すぐに天使の話をするつもりがないのなら、先に天使を出さないほうが、「引っ張る」ことになるかもしれないと思いました。「いつ、天使が出てくるの?」と期待しながら、主人公のひとり語りを聞くことができそうです。
期待と順番の件は、ちょっとした描写でも少し気になりました。
「雨が終わると、やっと人影の持ち主の顔立ちや姿かたちが見えるようになった」となれば、その次に期待するものは、見えるようになたっ人物の姿形の詳細です。
しかし、次に来るのは「さっきまで降っていたのは二メートル先も見えない滝のような雨だったのだ。言葉を尽くそうにも俺の能力じゃ事足りない。」これは、雨の凄さを語っているのか、人物の姿かたちを語ることをできないことを言っているのか、判断できなかったのですが、どちらにしても、姿かたちそのもののことではありません。
「二メートル先も見えない雨」という、主人公としては文句の一つも言いたい気分をを出すのなら、雨が上がる前に「声の人物の顔を見たくても、二メール先だって見えない」としたほうが良いのではないかと思いました。
「真正面にはおかしくなってしまいそうなほどの日向。」の段落。
読んでいくうちに、神社に着いたことは分かりました。そして、「地べたに座って眺めている。」のあたりで、どうやら、飛んでいる状況から、神社に降りたのだと理解しました。
しかし、何が起きているのか、非常に分かりにくいです。読者への情報(状況説明)がほしいと思いました。
ただ、そう思うのは、あくまでも、私の主観かもしれません。
この作品のスタイルは、この部分に限らず、「まず、主人公が見たものを出す」という感じがします。そこから、周りの状況を描いていく形です。
私が好むのは(読むのも、書くのも)、まず状況の説明があり、詳細がある、という形です。単に、タイプが違うというだけかもしれません。
(二話目のコメント欄に続きます)
惟親とウリエルが馬鹿なのかもしれないという所で思わず笑っちゃいましたw