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5」への応援コメント


  • 編集済

    こんにちは、箱女さん。はじめまして。
    夏テーマの企画だったのにすみません。
    来るのが9月になってしまいました…

    読み始めてすぐに「あぁ、夏だ」と。
    空気、温度、音、匂い。
    丁寧な描写が夏をリアルに想像させる。
    とても叙情的で綺麗な表現。素敵です。

    男子高校生と感情を集める天使ウリエル。
    ウリエルは確かに感情がないアンドロイドのようで
    ラストまで読んでから振り返ると、
    ビフォーアフターの対比が鮮やかで
    おお…!と思いました。
    タイトル回収ですね!

    プールに花火に。
    夏の熱気と輝き堪能しました。
    男子高校生と妹の語りはコミカルだけど
    ウリエルは…ちょっと変化が見えたような。

    オチでほわんとなりました。
    人の感情、手に入れたんだなぁ。
    夏らしい素敵なお話でした。
    良いものを読ませていただきました。

    作者からの返信

    お世話になります。
    感想をいただけるのはいつでもうれしいもので、むしろ不意打ちなぶん喜びもひとしおです。
    9月はまだまだ残暑ですから夏にしておきましょう。誰も異論は言いませんよ。

    作品内の夏は思い出の中にあるものから引っ張ってきたり、イメージをこねて作り上げたりでしたが、手触りのあるものとして読んでいただけたようで何よりです。

    お忙しい中、わざわざお越しいただいてありがとうございました。
    三ツ星までいただいて感謝しきりです。
    どうもありがとうございました。

  • 企画に参加させて頂き、そして拙作にコメントもありがとうございました。
    時間がかかってしまいましたが、最後まで拝読させて頂きました。

    現代ファンタジーらしい、若々しく軽快な物語という印象を受けました。これは、最後まで読んでの印象です。
    最初の三話までの印象は、全話読了後の印象とはかなり違って、重厚な物語の始まりを思わせるものでした。おそらく風景描写がかなり緻密だったからかと思います。
    個人的には緻密な描写は好きですが、この物語のメインターゲットとなる読者層と照らし合わせたときに、ズレがあるのだとしたら大変残念なことです。物語の結びが素敵だっただけに、途中で読まずに止めてしまうのは惜しいです。

    私が日を跨いで読んだ結末までの数話は、修正されたのでしょうか。
    行間が空いていて、とても読みやすくなっていました。
    実は本作を全て読み終えたら、不躾ですがセリフと地の文の間に空行を入れたらどうかとコメントするつもりでした。

    ウェブ小説であっても、本来の紙の本と同じ文章構成に拘りのある作家さんは多いことを承知の上ですが……
    やはり、紙の上とモニター上では文章の読みやすさが全く違います。素敵な文章表現や印象的なセリフが散りばめられているので、一つ一つを確実に読んでもらうための妥協と工夫は必要なのかと思います。

    長々と失礼致しました。
    最後に、素敵な企画に参加させて頂きありがとうございました。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。

    全体と三話までの印象差はなるほどな、と思わされます。
    意識している部分ではなかったので、描写がむしろ強かったのかと驚いています。
    書いてる身として良くない、かつやってしまいがちなこととして、自分を基準に置いてしまいます。自分はこれくらい欲しいなあ、という描写がやりすぎなのであれば反省すべきなのでしょう。

    セリフと地の文の間の空行ははじめから入っています。おそらくはじめのほうは会話シーンが少ないのでそういった印象が残っているのかもしれません。

    最後の言葉は痛み入るばかりです。
    違和感を自分で持たない範囲で調整しようと思います。

    アドバイス、本当にありがとうございました。

  •  企画に参加させていただき、まことに感謝いたします。
     三話までだけではなんとなく物足りなくて、最後まで拝読した次第です。

     全体的な印象ですが、迂遠かつ若干抽象的な文章のせいで文の一纏りが肥大化し、くどくてパンチに欠けているように感じます。加えて、セリフと文の間が空いているので、場面の切り替えを示す“空行”が霞んでいるのでしょう。
     改善点は『説明・心理の描写のメリハリをつけ、短くパンチのある表現を取り入れる』、『行間の役割をわかり易くする』でしょうか。

     この作品のような一人称の場合、魅力の一つとなるのは“ライブ感”です。わかり易く言えば、『自分もこうなる・こうなりたいと思う』という心理です。そうなると、真っ先に描写すべきなのは主人公の感じる“情緒”となります。もっと言えば、多少大袈裟でも『こんなに凄いものを感じた!』と示すことがインパクトとなるのです。
     一話で主人公は『服が濡れた』の後に『平衡感覚がおかしい』と気付きましたが、これでは“冷静”の後に“異変”が起こるという「意外に感動していないの?」となってしまうわけです。ここは『普通では感じられない感覚に陥った』という描写に焦点を当てるのが正解でしょう。濡れているのは後でも描写できますから。つまりは“非日常”をどれだけ大きく感じたか、それをもっと見たいのです。
     ウリエルの姿を『きれい』と短い文で終わらせてしまっているのも勿体無いと思います。
    『雨が止み虹が消えた。だが目の前には“銀の虹”がある。どちらの虹も非現実的で、俺の言葉じゃ到底言い表せない。だが今目の前にある“銀の虹”は、色だけじゃ到底言い表せないぐらいにきれいで、そして確かに人の形をしている。銀に見えたのか髪ぐらいのものだが、太陽に照らされ揺れる銀髪はうっすら虹色に揺蕩い、主人を飾り立てていた。やっぱりこれは“銀の虹”としか表現できない。俺の語彙の無さが恨めしいな』
     ぐらいの大袈裟さで良いと思います。

     場面の描写ももっと盛り込んで良いでしょう。主人公の内面描写が多くなるのはわかりますが、せめて『どれくらい移動した』の目安は入れたいところです。
     天中にあった太陽が少し傾いた、みたいなのがあると読者もついていくのが楽になりますから。
     それと季節や時間がわかりやすいキーワードも効果的です。

     それと先に書かれていた方がいらっしゃいましたが、私もこの作品の魅力は『軽妙な会話』だと感じました。もっと的確に示すならば『ギャップ』です。
     常識、価値観、優先順位。それらのものが主人公とウリエル達の間で絶妙な差を表しているという点が、うまく会話で表現されている。そこが引き込まれるポイントの一つだと思います。

     四話、五話は“読ませる力”が十分感じられました。書きたいことが定まっていて、そこに向かっている感覚が読者にも伝わっている状況です。そこからの花火という納得は見事の一言。瞳に映った花火の欠片が感じられたようで、満足感も十分。特に四話の後半は完成度が高いと感じます。

     長々と書いてしまい申し訳ございません。
     邪魔でしたら削除しても構いませんので、一人の読者の言葉として受け取ってください。

     これは、天使という名の“心ある者”に出会った物語。
     一夜では終わらなかった炎のように輝く“感動”で、ちっぽけな人の起こした“奇跡”なのですから。

     私としては、天使が身体中に何十本もの足があったり、目が何百もあったりする姿でなかったので、なんだかホッとしました。いくらなんでもそんな姿だったら、主人公は死ぬ気で逃げたでしょうから。

     それでは、また会うことがあれば、その時は一夜では終わらないくらいお互いにビシッと言い合いましょうね。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    企画を募集した身でありながら、これほどまで読み込んでもらえてアドバイスをいただけることに恥じ入るばかりです。
    ご提案をいただいたからにはこちらの考え方もお伝えするのが筋であり、またお互いにとって良いことだと信じています。

    さて全体像のお話から。
    印象そのものはそう取られてしまった以上、その通りなのでしょう。
    書いた人間の姿勢としてあり得ない感想というものは存在しません。
    セリフ前後の空行の役割については読みやすさを優先した、の一点に限ります。縦書きならまた話は変わりますのでこれは別件ということで。

    一人称に求められるのは強烈な情動の印象付けということですが、これはちょっと観点の違いの話になりそうです。
    私は一人称を道具として扱わず、一個の独立した存在として扱います。
    「そんなことノータイムで考えられないよな」と思えば強烈な印象付けのための描写は控えます。
    インパクトではなく人間であることがこの物語では必須要素でもあります。
    彼は別にすごくない。それでいいのです。
    ウリエルの外見を讃える言葉も同様です。彼にはきっと浮かばない。混乱しているからです。

    むしろその部分がウリエルとの会話に出ていたような気もしますね。
    こういうずれがあるからこういう会話になる。それくらいの意識でしたが、ご好評いただいているのはそのおかげかもしれません。

    個人的には四話で勝負のつもりなので、そこまで持っていけてるかというのが勝負の準備段階にあたります。
    なので企画ではじめの部分に注目させて、となったのです。

    まあ上級天使をそのまま書きませんよね。怪獣です。

    ここまで詳細な分析をありがとうございました。
    たいへん助かりました。

  • せっかくなので全部見させてもらいました。

    現代ファンタジーというジャンルに疎い、個人の感想です。

    パソコンとスマホで見比べて見ましたが、スマホで見ると文字の塊がずっと続いてしまい、情報の氾濫が起きてしまいがちでした。

    読者に小休止の時間を与えるためにも、改行は挟めた方がいいです。自分も何度も痛い目にあっています。区切りごとに続けたくなってしまうんですよねぇ……。

    肝心な掴みですが、少しインパクトに欠けるというのが素直な感想です。

    天使を見たことはあるだろうか〜、このひと塊を終えた後、土砂降りのシーンから始まるくらいであれば読者の興味をグッと惹きつけられるような気がします。

    あくまでいち個人の感想です、気に触ることを言っていましたら申し訳ないです。

    執筆頑張ってください、応援しています。

    作者からの返信

    読んでいただきありがとうございます!

    改行の件、他のアドバイスでもいただいております。
    媒体としてスマホがどんどん数を伸ばしているのは理解しているのですが、どうしてもそれでは体裁として納得がいかないと感じる現状です。
    文のつながりも余計に希薄になるとしか思えず、そちらには手をつけられません。

    つかみについてですが、おそらく媒体の関係もあるのだろうなと思います。
    改行が欲しくなるように、すぐに情報が欲しくなるのかもしれません。
    これはひとつ大きな発見のような気がしています。

    貴重なアドバイス、ありがとうございました。

  • 3話目まで、と思ったのですが、せっかくなので、最後まで拝読いたしました。
    なるほど。花火は、言葉で言い表せないようなパワーがありますよね。
    一話目で、ちゃんと、夜に祭りがあると、言っていましたね。
    目的、状況が理解できた、4,5話目は、とても楽しかったです。花火というのは納得で、この結末は非常に良かったと思います。
    どうせなら、妹も一緒に連れてきてあげればよかったのに、と思いました(実は、途中までは、一緒に来ていると思って読んでいました。妹がお菓子を我慢したのは、お祭りで食べたかったから。だから一緒にいる、と思ったのですが、別行動で食べていたんですね、きっと)。

    「3話目まで企画」として考えた場合、3話目までよりも、4,5話目が良いと思うのは、ちょっと残念、でしょうか。
    最後まで読めば、主人公は多少ひねくれているものの、わりと素直で、良いやつで、親しみやすいタイプの人物だと思います。しかし、1話目で、「一人になりたい場所」云々と言っているので、もう少し、影のある、何かを抱えているような人物だという印象を受けてしまいます。

    彼がひとりで学校のプールに行くこと、が重要なのであれば、もうひとりの登場人物である妹絡み(罰ゲームなど)で、行く、でも良いかもしれないと思いました。
    また、そもそも、プールの水でずぶ濡れになる必要があったのでしょうか。
    あの冒頭は「幻想的で、雨が降っているのに晴れている」という特殊な天気=そういう異常な現象→だから、天使が現れた、のだと思いました。ですが、本当は、主人公の誤解です。
    その誤解、誤読が「楽しいもの」だと考えれば、それはそれで良いと思うのですが、この作品の魅力は、主人公とウリエル、主人公と妹の「軽妙な会話」にあると思います。

    ならば、冒頭は「幻想的」よりも、「軽妙」「面白い物語が始まる」という印象付けになる展開のほうが、引き込みやすいのではないかと思いました。
    最終的にはコミカルな印象で終わる物語ですが、冒頭からですと、シリアスで、美しく幻想的、哲学的、な印象を受けます。引き込みたい読者を逃してしまいそうです。


    長々と大変失礼いたしました。
    先にも申し上げました通り、ご不快なら削除して構いません。
    企画の主催、本当にお疲れ様です。
    また、ご自身の執筆も頑張ってください。
    この度は、本当にどうもありがとうございました。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    めちゃめちゃ気合入ったコメントをいただいてしまったので、私も気合を入れてお返事します。頑張るぞう。
    同意する部分も多々ありますし、自分にはこういう考えがあったという言い訳っぽい部分もあります。
    いずれにせよ考え方の開示はお互いにいい影響が出ることだと信じています。

    まず空行についてのお話ですね。
    おっしゃる通り、私も行は詰まってるほうが読みやすいと感じる側の人間です。
    なので、空行を使うときは場面転換もしくは時間経過のために使っています。ふつうの文学、それこそ明治、大正、昭和の文学はそれさえ使わないことが多いですが、私は見てわかるほうを取りました。

    時間がさかのぼる問題および天使出そうよについてですが、主人公を確定させなければならないというのが第一にありました。
    天使は異質であるせいで、目が集まります。そのまえに主人公の存在を確定しないと消えてしまうと私は考えました。あくまで巻き込まれた彼が主役、語り手だから。
    すくなくとも一話の中盤でその姿は見せられているので、天使の出番はそこで問題ないと判断しています。
    そこまでで切られてしまったらそれは完全な実力不足です。反省ですね。

    「雨が終わると~」の段落は「やっと」があるので不満につながり、二メートルどうこうとなります。こういうのは自分で言うはカッコ悪いのですが。
    むしろいま読んで「確認できたその顔に~」の前に「ついに」を入れれば収まりがいいなということに気付きました。

    神社のくだりは読み方の違いくらいでしょうか。行を空けて時間と場面が変わっています。

    妹のテレビのシーンは正直、そんなにわかりにくいかな、と思います。
    前もって妹の存在は明示してありましたし、主体は主人公のみです。急いで足音を立てられるのも彼だけ。五歩で跳ぶように、のイメージです。
    妹の頭も「ああそこにずっといたのね」と読者が補完できる想定ですね。

    登場人物はすべて彼らの意思(それを私が決めるわけですが)を持っていて、それがすべて合理的ではなかろうと思っています。
    主人公が学校のプールに行くのも年齢的な「なんとなくそう思ってしまった」であり、手助けの決断もそれとあまり変わりありません。

    また本作品の冒頭の印象付けの話については納得感が強いです。
    自分の強みを理解して、どう出力するかは考える必要がありそうです。
    最後までお読みいただき、また企画者である私よりもはるかに読み込んでコメントを下さったことに、心より感謝いたします。