第8話 少年、朱音さんと衣月さんとで話し合う

配信終えた僕は、朱音さんと衣月さんのいる部屋で椅子に座って話をすることになった。うーん……なんとなく呼ばれた理由がわかる。


「瑠衣さん、初配信お疲れ様です。しかし、あれはさすがに計画性がないですよ」

「う、すいません……」

「まぁまぁいっちゃん。瑠衣くんは配信初心者なんだから、こういう失敗予想してなかったわけではないでしょ。というか、私はこういうのを期待してた」


期待してたんですか。まぁでも反省しなくちゃな、慣れないうちは少しでも台本を用意してたほうがいいかな。


「もう……まぁ確かになくはないかと思ってはいましたけど、ちゃんと台本だって用意したんですから。台本どうりに話す力もつけてくださいね」

「へ?だいほん?そんなの送られてきてないですけど」


「はい?朱音さん、ちゃんと送りましたよね?あなたが送っとくといったから、私は頼んだんですよ。瑠衣さんにはまだ台本がないと難しいかもと思って用意してたんですよ?マネージャーなのになかなか瑠衣さん連絡先も教えてくれないし」

「えとーそのほうが瑠衣くんの良さが出ると思って……てへっ」


あ、衣月さんが見るからに怒ってる……うん、ご愁傷さまです。いや、自業自得か。


***


「ところで、衣月さんマネージャーって?」

「あ、はい。私が瑠衣さん、猫宮もちのマネージャーとして配信のサポート、質問などを担当します」


「なるほど、よろしくお願いします衣月さん」

「はい、よろしくお願いします瑠衣さん」


衣月さんとはVラインに来て、最初から関わりがあるのでありがたいな。いろんな人と関わりたいとはいえ、まだまだ人と話すのは怖い時もあるから。


「ところで、次の配信ですが、タグ決めはもちろんお願いしますね。あと、配信者としてゲームとかやってみるのはどうですか?ネムさんとのかかわりを持つなら、FPSにもいつか挑戦してみるといいと思います」

「ふむふむ、勉強になります。そうですね、次はゲームとタグ決めやってみようと思います」


ゲームか、少ししかやったことないからうまくできるかわかんないから心配だな。配信は、当分緊張しそうだ。でも、楽しもう……だってそれが一番僕の成長につながると思うから。


「大丈夫、大丈夫。だって瑠衣くんだよ。自然体で、みんな好きになってくれるよ。だって、それをこのトリッターが証明してるよ。ほら、」


「え?トレンド……トップ?」


そう、日本のトレンドに猫宮もちの名前があった。そんなまさか、でも僕のスマホも同じようにトレンドに乗っていた。あれでもそれって……。


僕が恥ずかしい思いしてる配信が、いろんな人に見られてるってことじゃあ……うん考えないようにしよう。次の配信に向けてがんばろー。


___


コメント

★30突破ありがとーーー。

ちょっとした会話回だよー。マネさんは衣月さんだったね。

実は登場させてからの後付け設定っていう、行き当たりばったりな感じ。







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愛されなかった少年、VTuberになって新しい人生を歩む。 ゆきもち @YukinoToki

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