第7話 少年、初配信をする
あー詩乃さんの配信終わっちゃうよ。次は僕・・・・・・うー緊張がやばい。とりあえず、配信設定も大丈夫。
あとはここをこうして、操作間違えた。
おし、マイクも大丈夫。ミュートは解除しとくか、忘れないと思うけど、初配信でミュートしたまんまは恥ずかしい。
「ふー手に人って書いて飲み込むと落ちつけるはず」
全然落ち着けない・・・・・・はぁ。
「配信、大丈夫かなうまくいくと良いんだけど、もう1回確認しとこ。あれ、連絡きてる」
ん?スタッフさんからだ。
「配信始まってる?そんなわけ・・・・・・あれ?」
『気付いたかな?』
『初配信で事故乙カレー』
「くぁwせdrftgyふじこlp」
***
「えーみなさん初めまして猫宮もちです。この度はすいませんでした。うん、仕切り直していくぞー!」
『初配信で謝罪スタート』
『これもVラインクオリティ』
『落ち着く方法がかわいい』
『まるでアニメ』
初手事故をした、夢月瑠衣こと猫宮もちは彼の姿そっくりで、見ただけでは男かどうか分からない。そして、今も着ている(着させられている)猫耳パーカーを模した衣装で、強いて現実と違う点は髪が金髪のミドルヘアーになっている。
「うー勢いじゃおりゃープロフィール!」
コメントを見て恥ずかしくなるのをさらに勢いで誤魔化す。
*
猫宮もち
16歳 男だよ!
外に捨てられてしまい、途方に暮れていた時にVラインのポスターを見つけ、vtuberになることを目指した男の娘。猫耳パーカーは貰い物だという。
好きなもの
Vラインの方達
嫌いなもの
野菜とかはあんまり好きじゃないかも
スタッフから
いつも胃が痛くなるようなメンバー達の中の癒し枠です。いつもありがとうございます。リスナーさん達この子は天使です。
*
「はへ?スタッフさん⁉︎てて、天使ってそんなこと思ってたの?」
ただ普通に過ごしてただけなんだけど、そもそもこのメッセージ書いたの誰だよ?恥ずかしいよ、なんで配信なのにこんなこと書いちゃうんだよ・・・・・・。
『これで男だと』
『いや本当は女の子の可能性も』
『癒し枠だな、Vラインの』
『スタッフはお疲れ様です』
『好きなものかわいい』
「ま、まぁそれは良いとして、れっきとした男だよ。女の子じゃないかんね」
『ガチの男の娘だー』
『俺はまだ女の子だと信じる』
「男の娘ってのはよくわからないけど、これから配信頑張っていくのでよろしくね!何やるかは未定だけど、色んな人と関わって行けたら良いな」
まだまだ人と関わるのは怖い時もある。だけど、朱音さんが救ってくれた。同期のみんなとも会えた、スタッフの方とも、優しい人はたくさんるんだって分かった。
だから僕は、この世界で幸せになりたい。
「じゃあ次はーみんなのタグ決めてっこっか。ってあれもう時間だ、あのーちょっと次回決めます。それではお疲れ様でしたー」
『時間切れ』
『お疲れー』
『これは次回も行くしかねぇ』
___
コメント
めっちゃ投稿遅れましたーすいません。
これからもこんな感じになるかもです。
自分の体力の低さが恨めしいぃぃぃ。
まぁ区切り方悪いけど、次回はタグ決めとかやるよ。瑠衣くんがやっと少し前向きになったね。
でも不憫枠になりそうな予感が漂ってるというか、話からそうなるよね。
毎度の如くアドバイスとか修正は募集中
問題点 筆者猫詳しくないから、どんなパーカー着てるか決まってないです。
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