私がこれからも作品の更新を続けていく理由

ひなた華月

私がカクヨムで作品の更新を続ける理由


KAC2023も、いよいよ最後のお題となりました。


最後のお題は「いいわけ」。

何を書こうか迷いましたが、せっかくなら最後くらい普段は書かないようなこととして、私がイベントやカクヨムで定期的に作品を上げている理由をお恥ずかしながら記そうかと思います。


まず、おそらく誰も知らないであろうことから説明を致しますと、私は8年前に某出版社で有難くも新人賞を頂いて、作家デビューをした人間です。


当時は「これで憧れだった作家になれたんだ!」と思って、デビュー作が発売されると地元の本屋さんを巡って喜んでいました。


そして、いつかは自分も売れっ子作家になるんだっ!


……なんて、夢みたいなことを思っていた時期でした。


ですが、やはり現実は厳しく、賞をいただいた作品は打ち切り。

その後も、なんとか作品は発表できているものの売り上げは鳴かず飛ばずでそれ以降は書籍化すら厳しくなってしまい、本日に至っています。


こればかりは自分の実力不足だといわざるを得ませんし、今まで自分に関わってくださった方々……特に、新人賞から拾って頂いた当時の担当編集の方には大変申し訳ないと思っています。


ある時、ネットの掲示板でこんな記事が書かれてありました。



『3年間、新作が出ていない新人作家は殆ど廃業している』



もし、この言葉が世間での常識なのであれば、私はもう作家と名乗れなくなってしまっているのでしょう。

実際に、同期でデビューした人たちはちゃんと今でも色々な出版社から作品を発表し続けていて、私は過去の作家となってしまいました。


では、もう作家ではない私は、一体何をすればいいのか。


残念なことに、私にはおそらく才能がありません。

爆発的に面白い作品も書くことができませんし、多くの人を虜にする人間的魅力も皆無だと思います。


そんな「いいわけ」は、この数年間で何度も思ったことですし、実際にもう作品を作ることも潔く止めようと思ったことだってあります。


ですが、私は結局、今もこうして細々と作品を書き続けることを選んでいます。


きっと、今辞めても誰の迷惑もかかりませんし、そっちのほうが楽になるんじゃないかと思ったりもします。


それでも、私はやっぱり作品を書き続けたいですし、誰かに「面白かった」と言ってもらえるような作品を生み出したい。たとえ、それが自分のエゴだとしても、それでいいじゃないかと思っています。



辞める「いいわけ」がいっぱいあるように、辞めない「いいわけ」も、私にはたくさんあるのです。



見て貰って分かるように、私の作品はPV数を稼げているとはいえませんし、今回のKAC作品も殆どが10PVもいくかいかないかのレベルです。



これが、今の私の創作活動の現実です。



それでも、これだけ多くの方々が作品を発表している中で、自分の作品を見つけてもらって、評価してくださる方々がいました。


それだけで、私は更新して良かったと、心の底から思います。

本当に大げさではなく、救われている気がするのです。


そして、私はこれからも時間がある限り、このカクヨムを中心に作品を発表できるようにしたいです。


これが、私がもう一度、胸を張って「作家」だと名乗れるようになるための「いいわけ」です。


だから、これからも「いいわけ」を続けて創作活動に励みますので、どうか何卒、宜しくお願い致します。


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