本当にアンラッキー?

雲条翔

第1話 見方を変えれば、ということ

 数字の「7」。


「7」という数は素数でもあり、キリスト教義的な考えでは、特別視されているようです。

「七つの大罪」とか、神様は世界を六日で作って七日目を安息日とした、つまり「一週間は七日」など。


 世界の七不思議、七つの大陸、七つの海、七福神、親の七光り、七つ道具、七変化、七味唐辛子、春の七草、秋の七草の七草がゆ……。

「白雪姫」に出てくるのは七人の小人ですし、「狼と七匹のこやぎ」も七匹です。「ドラゴンボール」は七つの球。

 映画なら「七人の侍」とか「007」シリーズとか。

 結構ありますね、「七」がつくのは。

  

 では、「ラッキーセブン」なんていうけど、なぜ「7」が幸運なのか。

 

 1885年9月30日、アメリカ。メジャーリーグの試合。


シカゴ・ホワイトストッキング(現在のシカゴ・カブス)の優勝がかかった、野球の試合の7回で、打ち上げた平凡なフライが、強風に煽られてホームランとなりました。

 これが決め手となり、優勝を収めます。

 勝利投手のジョン・クラーソンが、この出来事について「Lucky seventh」と語ったことに由来しているそうです。


 つまり、数の「7」そのものというよりは、発祥は「野球の7回」。

 野球では、1回から投げているピッチャーの疲労が溜まる頃であり、バッターがピッチャーの球に慣れてくる頃。「7回」は逆転劇が起こりやすいのです。


 見方を変えれば、この時「強風に煽られてホームランを打たれた側」、つまり敗北したチームにとっては、「7」というのは縁起の悪い数字とも考えられるわけで。「ラッキー7」というよりは、「アンラッキー7」とも言えるわけですね。


 さて、こんな感じでゆるりとお送りしています、隔日偶数日更新の雑学エッセイ

「雑に学ぶと書いて雑学 ~昨日より今日の自分が少し賢くなるかもしれない~」 

 も、併せて読んでいただければ幸いです。


 そんな感じで777文字宣伝でした。


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