こっそり、スライム飼いはじめた
たかぱし かげる
幸運の、そして
今日、ダンジョンでスライムを拾った。
ダンジョンというのは街の地下にある、古い時代のお墓のことだ。
僕はそこでゴミを拾って生活している。
街のあちこちにある穴から落ちたゴミとか、あるいはこっそり捨てたりする人もいるから、ダンジョンはたくさんのゴミで汚れている。
たまに昔の人が死体といっしょに入れた昔の“ゴミ”も拾う。これはつまり墓荒らし。
ともかく、めったにお金になるようなものは落ちていない。いつもゴミを役所に持っていって、少しのお金と換えてもらうのだ。
でも今日はちょっと違った。
狭い隙間から入ってみた石室に、きらきらきらきらと輝く小さな塊があった。
光るものは価値があるものだ。
裏町のどこかへ持っていくと、ずいぶん高く買ってくれると聞く。が、それがどこか僕は知らない。役所に持っていって、いつもよりは多いお金と交換してもらう。
近づいていって、むんずと掴むとそれはぐにゃりと潰れた。
なんだ。光る固いものは価値があるけど、柔らかいのは違う。
残念だったけど、ゴミはゴミなので回収袋へ放り込む。
きらきらぐにゃぐにゃしたそれは、袋のなかでもぞもぞと動いた。
しまった。ゴミでもなくて害獣だ。
あわてて袋をひっくり返して中身をぶちまける。
ぐにゃぐにゃもぞもぞしたそれは、きらきらしたスライムだった。
スライムというのはなんでも食べてしまう困った害獣だ。こんな光ってるのは初めてだけれど。
ゴミは拾って役所に持っていくが、害獣は見つけしだい殺すように言われている。
いくら害獣でも、やっぱり殺すのはあんまり気持ちがよくない。だから僕はいつも見て見ぬふりをすることにしている。
あっちへいけとスライムを追いやってみるが、きらきらスライムは僕の手にまとわりついてくる。
なんだ、こいつ。僕のことを食べるつもりか。
小さいスライムはそれほど危険ではないが、やはり大きくなると人間を攻撃するスライムもいる。
追い払おうと躍起になっても、スライムはぽよんぽよんと楽しそうにくっついてくる。
くっついても火傷しないところをみると、もしかして本当に遊んでいるのかもしれない。
しばらくそうしていたけど無駄だった。
追い払うことを諦めた僕は、ばらまいたゴミを拾い直してさっさと石室から出ることにした。
隙間を抜けると、なぜかきらきらスライムがついてくる。
こらこら、他の人間に見つかったら駆除されるぞ。
そう忠告してみても、脳みそなんてないんだろう。もにょんもにょんと伸び縮みしながらくっついてくる。
とうとうダンジョンの入り口まで来てしまった。
さすがに外まではついてこないだろうと思ったら、きらきらスライムは平然とついてきた。
光ってるからめちゃくちゃ目立つ。これじゃあすぐ殺されてしまう。
他の人がやってきて、慌てた僕はとっさにきらきらスライムを服の下に隠して連れ帰ってしまった。
困った。とは言わない。
棲み家にしている橋の下で、楽しそうにぽよんぽよんしているスライムを見つめた。
買ってきたサルナシの実をひとつ置いてやる。
スライムは実の周囲をくるくる回ってから飛びついた。どうやら嫌いじゃないらしい。
僕もサルナシにかぶりつく。甘酸っぱい、独特の味。おいしい。久しぶりの甘味だった。
今日は役所の人の機嫌がよかったのか、少ないゴミだったのにたくさん払ってくれた。
思わぬ幸運のおかげで果物を買い、スライムに分けてやる余裕さえある。
なんだかよく分からないけど、楽しそうに震えているスライムを見ていると僕も楽しい気がしてきた。
ゴミ拾いには毎日いく。
そういう決まりというわけではなく、とにかくお金をもらえないと食べるのに困るので毎日行くことにしている。
きらきらスライムは翌日のダンジョンへもついてきた。
特に邪魔というほどでもないから、まとわりついたり足下で跳ねたりするのを好きにさせる。
薄暗いダンジョンの中は、慣れてはいるけどあまり居心地のいいところではない。
目につくゴミを回収しながら適当に歩き回る。それにスライムがぽよぽよとついてくる。
他人が見たらみょうちきりんな光景だろう。もちろん見つかったらスライムは殺されてしまうので、人には会わないよう気をつけなければいけない。
小さなゴミを拾い集めていたら、手からコロンとなにかがこぼれ落ちた。
おっとと思って急いで拾い直すと、それは綺麗な指輪だった。小さいけど、きらきらした青い石がついている。
やった。これはきっと価値のあるものだ。交換してもらえるお金が増える。ついている。
嬉しい気持ちが伝わったのか、大きく跳ねたスライムが胸に飛びついてくる。
ぷにんぷにんと柔らかい感触とひとしきり戯れて、ふと僕は気づく。
きらきらのスライムに黒い模様がひとつだけあった。小さいけれど、それは数字の「2」に似ていた。
昨日は気づかなかったな。そう思ったけれど、気にするほどのことでもなかった。
せっかく見つけた価値のある指輪を握りしめ、薄暗いダンジョンを後にする。
きらきらスライムは当然のようについてきた。
指輪は役所で十分なお金に換わった。
それはたっぷりと夕飯を買い込んでもまだ残るぐらいのお金だ。
僕ときらきらスライムはご飯を山分けにして食べた。
お腹を満たして寝る夜はとても心地いい。
たまにはこんな幸運もあるんだと幸せな気持ちに浸っていたが。
この幸運は、これで終わりではなかった。
次の日も。その次の日も。
ダンジョンへ行けば価値のある品物を拾い、役所へ行けば役人は気前よく換金してくれ、店へ買い物へ行ってもおまけがついてくる。
いつも店先で匂いを少し嗅いだだけで箒をもって追い払いに来る菓子屋の店主が、もう売れ残りだからとタダ同然で菓子をくれたときは、ついてると思うより先に気持ち悪いと思ってしまった。
それでも初めて食べた菓子の甘さは格別で、やはりこれは幸運というよりほかにない。
喜ぶ僕の横にはいつもきらきらスライムもいて、いっしょにぽよんぽよんと跳ねている。
もしかして、こいつが僕に幸運を運んできてくれているのかもしれない。
その背の模様は毎日変わって今日は「4」だ。
意味はよく分からない。
翌日も僕はダンジョンへ行った。
数字の「4」を背負ったきらきらスライムもいっしょだ。
ここ数日は真面目にゴミを拾わなくても、価値のあるものが見つかってくれるおかげで食べるのに事欠かない。
今日もなにか見つかるといいなと思いながら、新しくできたらしい亀裂をすり抜けた。
そこはまだ僕が入ったことのない石室だった。明かりとりの穴が小さいのか、いっそう仄暗い。それでも整然と、朽ちかけた棺が並んでいるのが分かる。
綺麗な墓だった。つまりゴミが少ない。僕の仕事はここにない。
今日はついてない日なのかなと思う。
そういう日も、あるだろう。
あるいは棺を開けたら昔の“ゴミ”が見つかるかもしれないが、一応僕も「墓荒らし」は品のない行為だということぐらい心得ている。
墓荒らしは本当に困ったときだけ。
後ろでぽよんぽよんしているきらきらスライムに肩をすくめて見せて、亀裂の外へ戻ろうと思ったとき。
ひとつだけ床に落ちていた首飾りに気づいた。
首飾りと言っても、きらきらしてないし、石もついていない。鎖にちょっと大きなペンダントトップがついていて、そこになにか文字が彫ってあるだけ。
簡単な文字と数字しか読めない僕には読めなかった。
あんまり価値のあるものには見えないけれど、床に落ちていたならゴミだし拾っておこう。
そのぐらいの気持ちで回収袋へ放り込む。
しかし、帰り道のきらきらスライムの背には「5」の模様が浮き出ていた。
役所で拾ったゴミといっしょに例の首飾りも出す。
しばらくそれを調べていた役人が急に席を立ち、そこからひと騒動がはじまった。
訳が分からない僕は身を縮めて成り行きを見ていることしかできない。
知らない眼鏡の男の人が出て来て、首飾りを調べたとたん興奮して喋りだしたときは本当に恐かった。
ほどなく役人が提示してきたお金の数字は僕が見たこともないような大きさで、目を丸くするしかない。
眼鏡の人が、拾った場所を正確に教えられたらさらに報酬を弾む、と言う。
服の下でもぞもぞと動くきらきらスライムをぎゅっと抱き締めて、僕は懸命に質問に答えた。
よく分からないが、あの首飾りはなにかすごく価値のあるものだったらしい。
伝説の女王だ。さっそく発掘調査だ。
そんなことを言いながら、眼鏡の人は僕の手を握ってぶんぶん振って喜んだ。
受け取った大金を背負って、そそくさと棲み家へ逃げ帰った。
こんなにお金を持ったことがなくて、なにをどうすればいいのか分からない。
ぽよぽよしているきらきらスライムをぎゅっと抱きこんで、丸くなって僕は考える。
やっぱり僕の幸運とこのスライムにはなにか関係があるのではないか。これから僕はどうすればいいのだろうか。
「おい。最近調子がいいみたいだな」
突然降ってきた声に驚いて顔だけを上げる。
小さい橋の下を覗き込むようにして、よく知ったおじさんの顔が僕を見ていた。
僕はまばたきしておじさんの顔を見つめ返す。
このおじさんは、僕にいろいろなことを教えてくれたおじさんである。
ダンジョンのこと。ゴミのこと。価値のあるゴミの見分け方。危険の避け方。騙されずにゴミをお金に換えてもらう方法。お金で物を買う方法。
ここの、大人には狭くて子供の僕が占領できる橋の下を教えてくれたのもおじさんだ。
だが別に根っからの親切なおじさんというわけでもなく、ときに意地悪なこともある。例えば裏町のゴミを高く買ってくれる場所は、僕がいくら聞いても絶対に教えてくれない。おじさんは独り占めしたいのだろう。
それをケチだとは僕には言えない。
少しの意地悪などでは消えないぐらいの恩があるのだ。だから勝手に裏町へ行って探すことも僕はせず、いつも教えてもらった役所へしか行かないようにしている。
屈んで入り口に入ったおじさんは、小川を覗きこんで顔をしかめた。
「まったく、ドブ川じゃねえんだから下水流すなって言ってんのになあ。また今度役所からドブ浚いの仕事でももぎ取るか」
ぶつくさ言っているおじさんを見つめながら考える。僕は大人に隠し事をするし、誤魔化すことも多い。その方が生きやすいからだ。きらきらスイラムのことも秘密だ。
でもこのおじさんだけは例外だった。隠し事をしていい相手ではない。きらきらスライムのことも黙っているわけにはいかなかった。
僕は腕の中に隠していたスライムをおじさんに見せた。きらきらスライムは見知らぬ人間をぷるぷると威嚇した。
「なんだこりゃ、お前これスライムじゃねえか」
驚いた声をあげたおじさんは、でも僕に殺せとは言わない。
今までもおじさんは僕に害獣を殺せと言ったことはない。追い払う方法か、危ないときは逃げる方法を教えてくれた。
僕はダンジョンでスライムを拾ったこと、それからやたらついていることを話す。おじさんは形容し難い表情で唸った。
「噂で聞く、ラッキースライムってやつか? まあ、ついてる分にはいいが、それでも害獣だからなあ」
出くわすとちょっとした幸運をもたらすというスライムらしいが、それ以外は他の害獣と同じ危険な生き物なので、やっぱり駆除の対象なのだという。
きらきらスライムは僕にはまとわりついてぽよんぽよん遊んでいるが、おじさんがつつこうとするとぷるぷるぷるぷる威嚇を強めて攻撃の意思を見せる。おじさんは触ることもできず、しげしげとスライムを観察した。
「ん? おい、こいつの背中、5って書いてないか?」
聞かれたので、毎日数字が増えていることを話す。
天井、つまり橋の下を睨んで考え込んだおじさんは、恐い顔で急に僕の肩を掴んだ。
「まずい。こいつは危ない。こりゃアンラッキー7スライムだ」
その変な名前のスライムは、ラッキースライムの比ではないほどの幸運を毎日もたらす。ただ、それは6日目までだ。7日目にそれまでの幸運を合わせて倍にしたほどの不運が訪れる。
そう説明したおじさんは、見開いた目で僕を睨む。
「まだ明日は大丈夫だ。が明後日はまずい。明日、絶対に、ダンジョンのもといたとこへ戻してこい。必ずだ。それができないってんなら」
きらきらぽよぽよするスライムをおじさんが見据える。
「こいつは俺が殺す」
おじさんは、殺すと言ったら殺す。
僕は頷いて、捨ててくると約束するしかなかった。
ダンジョンの中を歩く僕の足は重い。
6日目の幸運は受け取ってもいい。でも絶対に今日はスライムを連れ帰ってはいけない。
きらきらスライムと出会った石室へ行くまでに、たいして探しても拾ってもいないのにキラキラピカピカしたゴミが次々と見つかる。
僕はそれを全部無視して、のろのろと目的地へ入った。
最後にぎゅうと抱きしめると、きらきらスライムは分かっているのかいないのか、ぷにゅんぷにゅんと体をくねらせた。
別に僕は幸運が惜しいのではない。幸運が嬉しかったのでもない。
いっしょにダンジョンを歩いたり、ご飯を食べたり寝たりできる相手のいることが幸せだったのだ。
そっときらきらスライムを地面に下ろす。スライムはぽよんと僕の足にくっついた。
それを剥がそうとした僕の手は、しかしとうとう動くことはできなかった。
このままいっしょにいれば、明日は不運に見舞われる。
それが、どうした。
いっしょにいられるなら不運ぐらい、なんてことはない。
だいたい、おじさんの話は嘘かもしれない。
7日目に不運がくるだなんて。
僕は嫉妬という感情を知っている。誰かをうらやむ気持ち。
あの子、幸せそうだなあ。いいなあ。ああなりたいなあ。なれないのかなあ。
だったら、あいつの幸せも、失ってしまえばいいのに。
だから、あの話も、僕の幸運を妬んだおじさんの嘘ではないかと、思うのだ。
僕は喜ぶきらきらスライムといっしょに家へ帰った。
翌日、僕は「6」を背負ったきらきらスライムといっしょに橋の下で過ごすことに決めた。
おじさんの話は嘘だと思っているけれど、でもあれが嘘でないことも分かっていた。
きらきらスライムの数字が「7」になったとき、なにか大きな不運が起こる。でもダンジョンで起きる不運は途方もなくて、せめて棲み家のほうがまだましではないかと、そう考えた。
ぽよんぽよんと楽しそうなきらきらスライムと、買ってきたサルナシの実を分けて食べる。ぼんやりと味わいながら、僕はなんとなく「ああ、きたな」と分かった。
地響き。悲鳴。がらがらと崩れる音。衝撃。
なにかに押しつぶされた棲み家と僕がぺちゃんこになる。どんな不運なのか分からないけど、運悪く僕は死ぬのだろう。
胸の上でぽよんぽよん跳ねる感触で、スライムはどうやら無事らしいということだけが分かる。
スライムも自分でもたらした不運でいちいち死んでいたらしょうがないもんな、なんてくだらないことを考えた。
「馬鹿野郎! 大丈夫か!?」
外からおじさんの叫び声が聞こえ、ほどなく僕は瓦礫の下から引きずり出された。
助かったことを不幸中の幸いと言ったら、おじさんはとても怒った。
どうせこんなことになるだろうとおじさんが気をつけていてくれたから助かったのであって、別に幸運でもなんでもないそうだ。
今度こそきらきらスライムを殺すと言うおじさんに僕は泣いて謝った。
死の恐怖を味わって、自分がどれだけ馬鹿だったか、それはよく分かった。
きらきらスライムと別れる決心は固めたけど、でも殺すのだけは避けたかった。
僕の大切な友人だから。
渋い顔のおじさんに見送られ、僕はきらきらスライムとダンジョンへ潜った。
あの石室でスライムを地面に下ろし、そっと去るように促す。
おそらく、きらきらスライムも僕の恐怖を感じ取ったのだろう。いつもと違ってふるると体を震わせてから、壁の隙間へ帰って行った。
これでいい。
そう思ったが。
翌日ダンジョンへ行くと、さも当然のようにきらきらスライムに出迎えられた。
正直とても困ったが、ぷよんぷよん喜ぶスライムを邪険にできず、いっしょに過ごしてしまった。
そして僕が帰ろうとすると、きらきらスライムもふるると震えてどこかダンジョンの奥へ帰って行った。
よく分からないが、いっしょに家に帰るのはやめたのだろうか。
その翌日も、さらに翌日も、きらきらスライムは必ず僕の仕事にくっついてきた。
僕はやたら見つかるきらきらしたゴミはほとんど拾わず、小さな金貨1枚とかだけを拾うことにした。お金は、生きるのに必要なだけあればいい。
ただ問題は、7日目だ。いくら幸運を拾わなかったといっても、不運を免れるとは思えない。
恐る恐るダンジョンへ行った7日目、なぜかきらきらスライムは姿を現さなかった。
その翌日、カウントが0に戻ったきらきらスライムに出迎えられた。
なるほど、脳みそのなさそうな僕の友人は、しかしなかなか賢いらしい。
こうして僕はダンジョンをいっしょに歩く友人を得た。
一人きりの夜がたまに寂しくはあるけど、でも暗いダンジョンに一人きりでゴミを拾っていたころに比べたら、とんでもなく幸せな毎日だった。
相変わらず見つかる価値の高そうなゴミはあまり拾わないけど。でも最近は街の景気自体がいいようで、きらきらスライムの幸運に縋らなくても生活が楽になっている。
たまに大きな事件や事故が起きることもあるけれど、街の人全体に余裕があるからとても暮らしやすい。
持って行った果物をおいしそうに食べて喜ぶきらきらスライムを僕は微笑みながら眺める。
最近ちょっと大きくなってきたな、と思う。
スライムというのは、たまに山ほど大きく育つものもいるらしいのだが、あんまり大きくなると人に見つかって駆除されてしまうかもしれない。気をつけなければ。
それに。
もし山のような大きさのアンラッキー7スライムに育ったとして。彼がもたらす幸運と不運というのは、一体どれほどのものになるのだろう。
まあ、別に心配するようなことじゃないのだろうけど。
こっそり、スライム飼いはじめた たかぱし かげる @takapashied
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます