移ろいゆく季節と同じように心の雨は連鎖していく

詩的でとても心に響く作品です。

主人公の一人語りで進行する物語は失恋にも似た感情を露呈していくだけでありますが、語られる内容に読者は没入感を覚えていくことになります。

何を区切りとするのか。恐らく主人公にも分かっていないことでしょう。
淡く儚い記憶。けれども、それが燦然と輝いていたこと。事後になって理解する羽目になった主人公の心情は想像するに容易いものです。

とても短い文章に込められた物語。
次に雨が降るのは誰の心なのでしょうか。

お勧めの作品です。

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