紅白は終わった。大河はどうか?/時代劇は生き残れるか?

 紅白は、既に時代遅れのものとなっている。

 今回の、どうする家康で、大河ドラマもまたそうなのではないかと危惧した次第である。

 だが、紅白が無くなっても存在する音楽というものとは違い。大河ドラマが無くなった時、時代劇は生き残れるか?という不安がある。

 今や、時代劇を作る事が出来るのは、NHKと映画会社だけだろう。

 まして大掛かりな時代劇ともなれば、大河ドラマか映画しかない。


 時代劇と現代劇は、似て非なるものである。衣装や言葉遣いが違えば、所作も違う。

 現代人である時代劇役者さんはそのまま現代劇に出られるだろうが、現代劇役者さんをどれだけ集めても時代劇は撮れない。時代劇には時代劇につうじたスタッフが要る。


 専門的なスタッフ、所作や、武術、馬術などが可能な役者さん。そのような専門チームだけが時代劇を取る事が出来る。それが衰退するのは仕方が無いことかもしれない。儲かるものとも思えない。だが、それを無くしてしまっていいものだろうか?


 私はどうにか繋いでほしいと思う。NHKの時代劇や大河ドラマ、そこから映画というように、時代劇という文化を残して欲しいと思う。


 その為にも、視聴率や若者向けを狙ったらしい安易なコメディの現代劇じみたファンタジー時代劇ではなく、硬派で、最新の研究を踏まえた歴史の勉強になるような大河ドラマを作って欲しい。それだけが歴史にそれ程興味のない人間さえも、歴史に目を向けさせ、時代劇を見てみようという気持ちにさせる方法だと思っている。


 どれだけ、おもねってもそれがほとんど嘘のファンタジーなら、そこに真は、歴史は無いのである。そんなものはなににも繋がらないのである。


 日本が作らないなら、何処が日本の歴史の物語を作るというのか


 どうか、血湧き肉躍る英雄の物語を、心の底から涙する歴史の物語を

 どうか……。

 どうか……。


 そう願ってやまない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

続・どうする家康はどうすれば良かったのか?「偶然目にした10話に唖然とした私が考える10話で浮き彫りになった問題点・近年の大河ドラマとの比較を添えて」 祈Sui @Ki-sui

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ