【KAC20235】宇宙の共通語について

大月クマ

科学の力で語るべきだ!

巨大ヒーロー銀の巨人が何故、未発達の星を守るか?』考察より


 どうして? 何故なのであろうか? この疑問が頭をよぎる。

 やはり、彼ら知的生命体と称している宇宙人も、最終的には筋肉肉体言語しかないのか?

 彼らは科学力を発展させ、外燃焼機関、内燃焼機関、重力制御機関、時空間機関へと発展させて、宇宙を、外宇宙マルチユニバースおも行き来できるようになった。

 生身で宇宙空間を行き来できるものもいる。

 自分の惑星が滅び、宇宙を放浪しているものもいる。


 しかし、何故だ。


 彼らは知的生命体のはずだ。

 他の知的生命体との交流をし、話も通じ合う。

 なのに、何故なのだ。

 未発達の生命がいる惑星を取りあうのに、何故、暴力で解決するのか?


 話し合いではなく――


 聞き及んだ話では、彼らの身体には未だ、大地を駆け回っていた頃の力がある。

 我々と同じように、武器を発展させる前。石器などを使えなかった時代の、とてつもなく昔から備わっている力だ。

 天敵の退治や獲物を狩るために、ある種のエネルギー破壊光線を放出することが可能なのだ。


 他の知的生命体も――


 結局、話し合いよりも超古代から備わった、エネルギー放出。それよりも殴る蹴る。筋肉肉体言語ですべて解決しようとするのだ。


 それでは動植物と変わらない……いや、我々はどれだけ科学を、交流を重ねたとしても、生命に変わらないのかもしれない。


 あるものは、その力で宇宙の秩序を守ろうとし。あるものは、宇宙を支配しようとしている。


 そろいもそろって、何故、エネルギー放出などというワザが使えるのか?


 そんな力があるから、最終的に筋肉で解決することしかない。

いや、ひょっとしたら、この力があるからこそ、生身で宇宙を飛べたりするのか?


 彼らのように進化した知的生命体は、実は1つの種から発展した……などという学説があるが、「敵性宇宙人とも同じである」というのは、案外、本当なのかもしれない。


 我々と同に所詮、最後は筋肉で解決するのであるのから。



〈了〉

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【KAC20235】宇宙の共通語について 大月クマ @smurakam1978

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