02>> 苺田ストロベリーのミッションスコープ

 地方アイドル「JUICY☆TRACE」の所属する事務所はほかにいくらか弱小のアーティストを抱えており、一応、ひとつのビルの数階を占拠し所在地としている。

 その三階はすべてこのアイドルグループのために設られており、彼女たちの集まるブリーフィングルームのほかにマネージャーやプロデューサーが仕事をする第三事務室と呼ばれる部屋があった。その実デスクは一台で、室内には常にどちらか一方しかいない。仕事を上手くフォローし合っているというわけではなく、単純に方向性が合わないので顔を合わせないようにしているだけである。

 ――といったような人間関係の些事を、苺田ストロベリーはとくに把握してはいない。今日はプロデューサーか、と思いながらデスクの前に立っている。なぜかといえば、彼の呼び出しを受けたからである。


「ストロベリーちゃん、今週のステージも笑顔がよかったねぇ」

「ありがとうございます」

「ただね、前から言ってるけど……ステージ外でもお願いできない?」

「はあ」


 苺田は、笑顔を褒められている者とは思えない鉄壁の無表情で相槌を打った。

「JUICY☆TRACE」のセンターを務める彼女は、弾ける笑顔と晴れやかで愛想のあるトーク回しやパフォーマンスが魅力のアイドルであったが、それらはすべてビジネスライクに追究されたものであり、その素顔は無表情・無感動・没交渉と三点揃った正真正銘の朴念仁だった。先ほどの「ありがとうございます」も「上司に褒められたら礼を言うもの」という形式上のやりとりをただ覚えているだけで、感謝の念は欠片も湧いていない。続いた要求にもいまいちピンときていない彼女は、「でも、物販や握手会のときは笑顔でやってますよ」と続けた。


「それはそうなんだけどさあ! こう、設営さんとか協賛者さんとか、共演者さんとそのスタッフさん! そのあたりにももうちょっと愛想を……」

「どうして?」

「どうしてって………! 変な噂が! 立っちゃうものなの! メンバー不仲説とか!」

「仲良いですよジュレースは」


 注、ジュレースとはこのアイドルチームの略称である。


「わかってるけど! 他にもね、闇の養育機関で特殊な訓練を受けてるとか!」

「やみのよういくきかん」

「メカ説とか!」

「メカ」

「とにかくこう〜、気味悪がっちゃうクライアントさんがいるのよ! ね! その分僕にも人間の尊厳を貶すひとでなしみたいなイメージが一人歩きしかけてて困ってんの! お願いだからさ、助けると思って!」

「………はあ」


 生返事! 理解してくれたかな〜!? と一人喚くプロデューサーの菱餅を、相変わらず元気だなこの人と思いながら苺田は眺めている。つまりはまあ、全く当事者意識を持って聞いていなかった。


「まずは次のクリスマスイベントのステージね! 明日も打ち合わせあるけど、苺田ストロベリーとしてやってるときはいつでもステージ立ってるつもりでお願いね!」

「………。話終わりましたか? 失礼します」

「お返事はぁっ………!?」


 崩れるようにデスクを叩いて伏せ、嘆きの声を上げる彼を置いてするりと退室した彼女だが、これでも一応菱餅の話を受けてものを考えてはいた。ただ、苺田が考えていたのはそれらの噂の何が悪いのだろう、ということについてである。

 アイドルとは、ステージで人々に笑顔や元気や幸福を届ける仕事だと彼女は認識している。それは自分たちアイドルのファンへの献身が前提となっており、人をある種の製品として売り物にしている時点で尊厳を貶す、とかいう状況には既に抵触しているのではないだろうか。アイドルだけではない。接客業にしろ現場職にしろ、末端で働く人間はある程度モノとして扱われている。人権侵害といえば人権侵害なのに、それが許容されているのは賃金が払われるからであり、各々がやりがいを見つけているからである。本能的にも務めと言えるものがなければメリハリがなくて困りもするだろう。だから、人を使う立場のものはいつでもひとでなしであって、我々を養う主人でもあるはずだ。その塩梅が多少変わったところで地球は回るのにな、と思いながらブリーフィングルームの戸を開けた。

 そこにはまだ他のメンバーが残っていて、苺田が戻ったのにそれぞれが気づき顔を向けてくれる。「おかえりなさいっ! ベリーちゃん!」と花のような笑顔で迎えてくれたのは筋肉隆々の桃川ピーチ。「なんだったの?」と聞いてくれるのはギャルっぽい見た目でありながら悠然と足を組む、大人びた雰囲気の橙沢オレンジ。その横で心配そうにこちらを窺う弱腰の少女は葡萄ヶ原シャインマスカットだ。そして、完全無比の微笑みを湛えるホログラムの無患子むくろじブルーライチがいる。苺田は橙沢に答えて「ステージ外でも笑顔でやれって言われた」とプロデューサーの話を要約しつつ、自分の席につく。

「ええっ、ダメですよぅ……!」と悲しげに言ったのは葡萄ヶ原である。「ベリーちゃんのファンの皆さんは、ファン対応モードじゃないベリーちゃんのギャップに突き落とされるのが好きなのに……っ! 関係者とカメラマンさんしかいないからオフモードしか撮れないブロマイドが飛ぶように売れるの、忘れちゃったんでしょうかぁ……」徐にポケットから出した出納帳を抱きしめ泣き出してしまうが、これは彼女のいつもの感情表現の範疇なので慰める者はとくにいない。彼女たちは皆、仲間の個性をありのまま受け入れ尊重しているのだ。話を振った橙沢オレンジも「あーね」と一旦は相槌を打つが、「つっても私もマスカットも別にスタッフに愛想いいわけじゃないかんね。ベリーだけに言うのもどーなのってカンジ」とため息をつく。なお彼女たちは、来るクリスマスイベントのステージ衣装代わりに市販のサンタ衣装にメンバーカラーのワンポイントやアクセントを手ずから加える、針仕事をしている。マネージャーの葛湯はこういったことを彼女たちにやらせることに渋い顔をしているのだが、だからといって葛湯もここに手が回るわけではなく、予算の問題で外注もできないので現状改善の見通しは立っていない。

「マスターは」無患子ブルーライチは菱餅を主人とするAIなので、彼のことをマスターと呼ぶ。「『ストロベリーちゃんは腹黒だからセンターに向いてないよ〜』と言っていました」やはり形のいい笑みを浮かべてオフレコにすべきプロデューサーの言葉を惜しみなくバラしてしまう。途端にビル全体を震わせるような勢いで「エエーッ!!」と叫ぶ桃川は流石の腹筋である。声の通りが良い。


「どーせいつものアレが続くんでしょ」

「『ブルーライチちゃん、センター交代しようか』」

「ほらね」

「前回よりも平均音程は高めかつ、今回は下がり調子でした」


 橙沢と無患子の会話を聞きながら苺田が「ライチはなんて答えたの?」と問うのは自身のアイドル生活の今後がどうなるのか知りたかったわけではなく、このお馴染みの会話で彼女がこれを問うのがいつもの役割なだけである。無患子は、「私はAIで、肉体はホログラムなので、私をセンターに据えると『JUICY☆TRACE』の方向性が変わってしまいます。私はジュレの皆さんの期待に応えるために生まれました! なのでお断りします!」と夢のような笑顔で返答を再現した。

 苺田は彼女のこの信念が好きだ。ジュレとはJUICY☆TRACEのファンの呼称であるが、プログラムに準じた性格の無患子が「ファンの皆さん」ではなく「ジュレの皆さん」と言うところも素敵だと思っている。先ほど菱餅は苺田のメカ説を問題視している言い方をしていたが、あれも何がいけないのかわからない。無患子はAIでもホログラムでも立派にアイドルをやっている。


「ストロベリーさん、浮かない顔ですね。悩んでますか?」

「ん………」

「気にしないでッ! ベリーちゃん!! プロデューサーも人の子だから間違えることがあるのッ!!」


 室内にビリビリと響き渡る桃川の声に「ピーチは神とか系のひと?」とにやりと口角を上げる橙沢。わかりにくいが、結構ウケているときの表情である。葡萄ヶ原が騒音に怯えて頭を抱え、「たしかに、桃ちゃんは人智を超えますぅ……」と泣きべそをかくので橙沢は「フッ……」と笑った。そこそこ爆笑レベルでウケていると言える。



 翌日の打ち合わせは現地で行われた。街中の広場は夏祭りの時期とクリスマス時期だけ市の主導でステージが組まれ、催しに備える。通りも含めて夏は提灯、冬はイルミネーションが飾り付けられるが、これは少し前から用意されるので十二月一日の今日、街路樹やペデストリアンデッキは既に電飾で身を包んでいる。

 苺田はいつも通りの無表情で主催側の担当者の話をプロデューサーやマネージャー、仲間たちと聞いていた。菱餅が時折物言いたげにちらちらと視線を寄越しているのだが、気づきもしない。

 しかし、やっぱり彼女は考えてはいるのだった。「苺田ストロベリーとしてやってるときはステージに立っているつもりで」「愛想よく」「笑顔で」。………どうしてなのだろう、と。

 無患子が言っていたように、苺田も、ファンや観客のためにアイドルをやっている。つまり客が目の前に居もしないのにステージ上のアイドルでいる必要はない、と思うのだ。厳密に言えば今この時も苺田は苺田ストロベリーとして観客のために立っているのだが、それは二十三日後のステージを作るためであり、今はにこにこと愛想を振りまくことよりも当日の段取りを頭に叩き込んでイメージトレーニングを繰り返すことの方が重要だと考えているのである。(それに………)撮影のときにもこれは、よく思うのだが。(お客さんがいないのに、笑えなくない?)

 苺田は元々、筋金入りの朴念仁だ。彼女が開花できるのはファンの声援があり、それに応える使命のあるその瞬間だけなのである。


 担当者からの話が一通り終わり、プロデューサーが舞台演出などの相談をするということでメンバーは一時休憩となった。無患子は菱餅に付いていき、桃川は「設営、手伝います!」と意気揚々とステージ組みに混ざりに行き、橙沢は「ピーチしんがうっかり裁きを下さないように見張ってるわ」とその後を追った。葡萄ヶ原は先ほどの説明で今回は物販はご遠慮くださいと告げられたのを嘆き悲しみ、「かくなる上は、通販に誘導するしかありません……っ! 作戦を練りますぅ……!」と存外したたかな意志の下、当日の最適な営業手段を検討するため会場となる地域一帯を周りに出る苺田はそれを見送ったあと、組まれていくステージを眺めていた。


「たのしいですか」


 ふと声をかけられて、彼女は振り返る。声をかけてきたのはスタッフと思われる青年で、機材か何かが入っているらしい段ボールを抱えていた。

 何について問われたのかわからず、苺田は見つめ返すばかりで返事をしなかった。それに居心地を悪くしたのか眉を顰めて、「やりたくないならアイドルなんか辞めればいいのに」とはっきり言う。一度目の問いかけが上手く届かなかったように感じたのだろうなと苺田は思った。


「どうして?」

「どうしてって……いつもつまらなそうじゃないですか」

「つまらなくないけど」


 青年はさらに不機嫌な色を顔に乗せた。「営業スマイルなんでしょ、舞台の笑顔は」

「そうだね」きょとん、としてから彼女は答えた。彼女たちにも女性アイドルによくあるコールアンドレスポンスを含んだ自己紹介があるのだが、苺田の口上は「ときめき営業スマイル☆ 苺田ストロベリーです!」なのである。このスタッフはそれを覚えているらしい。「いつも」と言ったからにはJUICY☆TRACEのステージ設営によく関わっているのだろうけれど、苺田の挨拶はファンのためのものなので彼がそれに絡めた物言いをするのを彼女は不思議に思ったのだった。

「もしかして、ジュレのひと?」思いついて訊いてみるが、「全然」とすげない返事。相変わらず顔をしかめたまま、「好きでやってるんですか」と続けて問うてくる。苺田がこれに迷わず肯定を返すと、胡散臭いものを見る目をよこしてきた。


「どうだか。あんたからは『そうしなきゃ』みたいな、使命でも帯びたような感じがしますよ」

「そうだね」

「………闇の養育機関育ちって噂、もしかしてほんと?」

「やみのよういくきかん」

「メカ説とか」

「メカ」


 鸚鵡返しにしながら、本当にそんな噂が立ってるのだなあと感心する。闇の養育機関ってどんなのだろうと思いつつ、「普通育ちの人間だよ」と答えておいた。

 おおいとステージの方から呼ばれて青年が慌てて返事をし、ちょっと視線をくれたが挨拶はないまま離れていった。(ジュレじゃないひと。苺田ストロベリーとしての笑顔を向けても、思ったようには受け止めてくれないはずのひと)けれど、もしステージで振りまくような笑顔を彼に向けたらそのときは彼も観客ということになるのだろうか。それはすこし、強引なような気がする。



 イルミネーションの点灯時間は十七時で、まだほのかに届く夕日のあかりと混じって人工的な光は見劣りしてしまう。だけどすぐ日は沈むので、道ゆく人たちにはいつのまにか街が着飾ったように感じられるだろう。今年も一緒、と時間を確認するために出したスマホをスタジアムジャケットのポケットにしまう。

 昼過ぎに現地解散になるのは、この後事務所に帰ったプロデューサーとマネージャーが当日の段取りやJUICY☆TRACEが貰った枠ステージ構成の再調整で大喧嘩をするからである。一緒に事務所に戻ったところで無為な時間を過ごさせてしまうだけなので、葛湯は先に彼女たちを解放するようスケジュールを組むのだった。

 こういう日程のとき、せっかくなので一緒にショッピングでもという流れになるのは橙沢、桃川、葡萄ヶ原である。無患子はホログラム発現機器が基本は菱餅の手にある物理的な理由と、彼女自身がもつ「電脳アイドルはステージでしか会えない」というこだわりのためによっぽどそれらしい理由がなければ誘い合わせて出かけることがない。そして苺田は、実地打ち合わせの日は時間が許す限りステージの作られる場所を眺めながらひたすらイメージトレーニングをするので買い物には混ざらなかった。


「……まだいたんですか」


 ペデストリアンデッキの上から設営場所を見下ろしていた苺田に、声がかかる。振り返りながら既視感に不思議な思いがし、奇しくも黒いスタジャンにキャップを被っているスタイルが自分と同じでそれにも現実感を失う。相手が昼の青年だとしっかり認識してから、まだ作業を続けている設営陣たちと彼とを見比べ、悩んだ末に「……サボり?」と首を傾げた。

「元々昼までなの! 俺にも稽古が、」彼は言いかけたが、なぜだかそこで顰めっ面で目を逸らし「……なんでもない」と続く。ネガティブな表情が豊かだなと苺田は思う。ネガティブでも、表情が豊かなのはいいことなのだろうな、とも。

 何してるんすか、という言葉は代わりのように絞り出されたが、どうもそれも青年にとっては失敗だったらしく再び複雑に表情が移り変わった。質問に答えていいのだろうか、と悩みつつ、苺田には他の相応しい反応が思い描けなかったので素直に返すことにした。


「イメトレしてた」

「………ずっと?」

「うん」


 ステージは野外で、週一のモールライブよりも人通りが多いのと、クリスマスイブの夜は特別に予定を組んでいる人たちも多いから観客はとても流動的だろう。一応長椅子も用意されるが、このところ日没後はすっかり冬めいてきたので一つ前の出演者の観客がそのまま残っているとも限らないし、JUICY☆TRACEが歌うことになっている二曲をすべてどころかワンコーラス聴いてもらえるかどうかもわからない。それでも足を止めてくれる人、目を向けてくれる人、耳を傾けてくれる人はすべて観客だ。ならば苺田には、そんな人たちに笑顔を届ける義務がある。


「位置取りはいつものライブ場所と似てるから、お客さんの溜まるところはなんとなく予想がつく。だからストップのとことかで微妙に開きを変えたりして目線を合わせやすくする……勿論、座席優先だけど。座る人たぶん少ないから、一曲の間に全員と目線合わせたいな。フォーメーション変えるときは歩いててちょっと気になってそうな人とかにアピールしたい。家族連れも多そうだから、しゃがめるときはしゃがんで子供に手振ったりしたい。できるだけ全部やりたいから、この日やる歌とダンスの中でどうやって動くか考えてるの」


 言いながら苺田の視界にはイベント当日の景色が映っている。既に組まれたステージで、進行に従って登場するところから、パフォーマンスを終えてけるところまでの自分自身と仲間たちの様子を、彼女は本当に、ずっと見ているのだった。

 青年は言葉を失っていたが、やがて神妙な様子になって「それ、いつもやってるんですか」と訊いてくる。質問が沢山浮かんですごいな、と苺田は思った。「うん」


「………すみません。いつも昼までしか設営に参加しないから、あなたがそんなに勤勉だなんて知らなかった」

「勤勉かな」

「うん。………それも、やりたくてやってるんですか」

「そうだね」手摺に腕をかけ、そこに頬を寄せながら夢見るように目を閉じる。「はやく皆に会いたい」


 青年は、戸惑った様子ながらもはじめて瞳を輝かせ、まごついたように俯いた。これまでの彼の様子からしたら随分隙のある表情だ。苺田はすぐに彼の反応をたしかめたのでその一切を見ていたが、瞳の輝きに覚えがあって彼女は彼女で目を見開いた。


「……クリスマスイブ、予定ある?」

「えっ……」


 私たちの出番、見てくれる?

 ぐっと迫るとそのぶん身を引いた彼がたじろいでいる、そういったことには苺田は疎い。けれどこのきらめきにだけはきっと誰よりも敏感だ。相手はもごもごと「まあ、その……別に、元々、」と辿々しく繋いだが、もう、それだけで彼女には充分。


「なあんだ、だったらそう言ってくれればよかったのに」


 冬に寄せる温もりのように、それに蕩ける砂糖やチョコレートのように、彼女の頬は融解する。果たして苺田ストロベリーの笑顔は本物なのだろうか、と、日々口上を聞くファンたちは切なく心を悩ませるものだったが、その沼にまた一人、落ちる音がした。それはホットミルクに落とされる蜂蜜のように緩やかに、確実である。

 苺田にはまだ観客やファン以外に笑顔を向ける理由がわからない。けれど彼らはもしかしたら道ゆく人たちと同じで、目を向けたり耳を傾けたりしてくれているのかもしれないな、と初めて考えることができた。舞台の裏側にも広げられる夢があるなんて――。

(アイドルって奥が深い)

 何度でも、彼女の世界を押し広げていく。



 ……ちなみにこのとき青年は、何かの攻撃を防ぐように顔の前で腕をクロスさせ火照った表情を隠しながら懸命に善意をかき集め、「あんたさ、もっと……自分の立場考えて、行動したほうがいいよ………」と忠告した。それが功を奏することはなく、関係者のツボを突き刺すようにして笑顔を繰り出すようになってしまった苺田にやがて下世話な噂が流れ、それらは結局闇の養育機関出身説に集束していくことになるのだが……彼女にはやはり、取るに足らない些事なのであった。

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ええッ!私、卒業ですか? 〜JUICY☆TRACEのアイドル人生譚〜 外並由歌 @yutackt

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