魅力的な敵とカッコイイ世界観。これぞ新伝奇!

私がこの作品で一番惹かれた要素はやはり「欲病」です。

精神的摩耗などから発生する防衛本能の暴走ともいえるこの超常現象。敵として登場する異端者はそれぞれ事情を抱えています。
異端者という異能に目覚めた悪とそれを裁く異端審問官。
悪と善。
明確な敵がいることで一見複雑な世界観にもすぐに没入できます。

ですが、一概に彼らが「悪」だとは言い切れないのがこの作品の面白いところです。

加えて細かい所まで世界観がかっこいい!これは読めばわかります。
独特のルビ振りや、他の方も触れられておりますが「R.I.O.T」の元ネタなども知ればより一層面白いと思います。
特に第26話の戦闘シーンは必見です。

第二章も制作中とのことで、非常に楽しみです。個人的には収監された異端者の今後――――なども気になっています。
これからも応援しています!

その他のおすすめレビュー

九夏 ナナさんの他のおすすめレビュー22