戦国時代のパラレルワールドのような世界を舞台に、方士と呼ばれる銀髪赤目の美少女と護衛が男子に見える呪いをかけられた織田信永の娘・信の依頼で、その秘密を暴いていく物語。
見た目以上に年を重ねている方士のエリーと護衛の刹那の主従のようでもあり夫婦のようでもある様子にほっこりしながら読み進めさせていただきました。冷静沈着で底知れない力を持ちながらも、こと恋愛事になるとただの少女のように胸を躍らせるエリーのギャップが可愛らしいです。
最後のドラマチックな別れと旅立ちは必見。映画のラストを見ているような満足感でした。文章も音楽を聴くようにするすると読み込めます。作者様の手腕が素晴らしいですね。馴染みのある名前や地名も素敵にオマージュされていたのもいいなと思いました。エリーにはまだ明かされていない秘密やギミックがありそうなので、今後の展開もわくわくしますね。
異世界ファンタジーでもあり、歴史物でもあり、恋愛要素もあって、バトルは大迫力! 読んで絶対に損はない一作かと。ぜひご一読ください!