炎のランナーから100年目の年に 2024

今年は2024年。

前回のパリ五輪から100年目。

今年も、五輪はパリ開催。

炎のランナーの舞台になったあの五輪から100年。


当時の岡山大学は、急性もとい旧制第六高等学校。

その第六高等学校跡地にあった定時制高校を足蹴にするかの如く、

大検を使って現役合格したすさまじい卒業生もおるで。

わしやねん。ごめん。

大検合格・高校卒業見込でないのに、高校の内申書がある願書や。

そんなの出したのは、たぶん、

岡山大学開闢(かいびゃく、と読む)以来、

マジで、わしくらいのものであろう。


そこに至るまでは、いろいろあった。

目的達成のためなら、悪魔とでも手を結んでやって来たぞ。

おかげで、インド出身の方に、なんと!

チャンドラ・ボースに似ているとも言われたぞ。

その人がどんな人かは、調べてくれたまえ。

諸君なら、それでワタクシの意図も察せるであろう。


ええか、諸君!

出身大学の名前は、死ぬまで、否、死んでもついてまわるんじゃ!

それが嫌なら仮面浪人? 大学院? どっか大企業? 官僚?

好きにせえ。

やけどな、どないやっても、この大学に入ったら、

その名前は、死んでもついてまわるものである。


わしらの頃のアホ学生の一部には、

左翼系の団体に入り込んでクダまいとったアホもおった。

遊び呆けとる阿呆もおった。

司法試験受験のための自主留年なんて戦略でもなく、

単なる留年のアホも多数おった。

やけど、そんなものはいつまでも続かん。

アホども相手にしとるヒマなんか、ないはずや!


それがわかれば、とにかく、必死で勉強や。

クズと群れとるヒマなんかないで!

あ、酒を飲む仕事は結構あるあほな先輩もおるけど、

無理して真似せんでも、ええ。

いまどき19歳で旧制アル中で救急車なんかやったら

いろんな意味でオオゴトや。

諸君が皆賢いことはわかっとる。

だからこそ、そんな滅多なことはせんこっちゃ。


そういうわけで、あほな卒業生のわしは、

ビールを適当に飲んだから、

ぼちぼち、中締めのラーメンに行って参る。


それでは、合格者諸君。

いずれ、どこかの酒場で会おう。

その時まで、しばしの、さらばだ。


へびのあし

風の噂であるが、わしの本名と同姓の少年が合格したらしい。

多分、わし以来であろう。

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母校・岡山大学の合格発表に思う 与方藤士朗 @tohshiroy

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