序盤からすでにあなたは、蓬莱山に引き込まれている

「仲良し男女4人グループ」というのをすっかり忘れるような鮮やかな筆致による叙述トリック。それが明らかにされる段になってはっとしましたが、そこから最後の締めくくりがまた、ぞっとする余韻を残すみごとな二段構えです。
最後の三文字に、皆様も魂ひかれることのないように……。