第1章13話 『世界の知識と称号、またの名を』

「はぁ? とは何だ!!」


 ナミハたちの出した大声に、斑鳩いかるがが烈火のごとく怒鳴り散らす。

 だが、純粋に考えなくてもあんな大声出したくなる。

 いきなり「ワシの子供になれ」だなんて、言葉が間違ってたらもはや犯罪レベルだろう。


「いきなり子供になれだなんて、何を言ってるんですか!」


「何をって、言葉通りだろ?」


「はひぃ!?」


「はひぃ!? じゃないわ、たわけが! 男のくせに、みっともない声を出すんじゃない!」


「言葉通りの意味が理解できないから、そーいう声が出たんだろうが、はぁ…」


 それでもなお斑鳩いかるがを詰めるレイだが、とぼけた顔をしながら抜かした事を言うその老人の言葉に、思わずレイが間抜けな声を出す。なおもとぼけ続ける老人の様子に、アカギはため息をついていた。


「あのー、そろそろ真意を教えてもらえませんか」


「真意だと?」


 痺れを切らしたナミハが、斑鳩いかるがに対し言葉の真意を問う。

 もしかしたらまたとぼけられるかもしれないが、それでも質問し続けるしかないと思ったからだ。


「あのさ、おじいちゃんの言ってる意味さ」


 その時、斑鳩いかるがの背後の扉から、マリィーンと呼ばれていた女性が出てきた。ただ、女性というのは幼い雰囲気があり、かといって女の子ってほど小さくない、むしろ大きい。


 彼女は斑鳩いかるがの言葉の真意を理解できない私たちに同情したのか、言葉を続けた。


「多分、この子たちが理解出来るわけなくね。てか、おじいちゃんの言葉自体、読解不可能、意味不明。そう、イミフなの、イ・ミ・フ。分かる? シオン兄さんくらいしか話し相手いなかったから話し言葉バグってるわけ?」


 同情どころの話ではないレベルの罵詈雑言を斑鳩いかるがにとことん浴びせたマリィーン。

 当の本人であるマリィーンは悪いことを言っているなどという自覚のあるような顔は微塵もしていなかった。


 斑鳩いかるがは頭を抱えて、少し考えた後に、口を開いた。


「あー、そうじゃなぁ。意味が伝わらんかったか、すまんなあ」


「はぁ、おじいちゃんは直球的すぎ。火の玉ストレートなのよ、言葉が。分かる? そんな急に『子供になれ』なんて言われたら、真っ直ぐにしか意味を捉えないに決まってるじゃん、考え方が太古人なのよ、太古人」


「すまんなぁ……」


 厳しめの言葉を突きつけられたのか、斑鳩いかるがはプルプルと震え、今にも泣きそうな状態になっている。あんなに強気な男性が、自分よりもかなり年下であろう女性に泣かされそうになっている。


 そして、完全に私たちは置いてけぼりだ。

 聞いたのはいいが、謝罪の言葉を聞いただけ。

 このままじゃ延々とこの半ばコントのような会話を聞かされる羽目になりそうだ。


「あ、あの!」


「なんだ、若人わこうど


「結局、『子供になれ』ってどういう意味なんですか?」


「はっ、最近の若いもんはこれだから--」


「御託はいいから、さっさと素直に教えなよ、おじいちゃん。みんな待ってるのよ。分かる? そんな『ろーがい』みたいなこと言ってないでとっとと教えて、はやく。分かった?」


「い、言えばいいんじゃろ! 言えば! こ、こいつらを試してたんじゃ! いいか! よく聞くんだぞ! ワシの言葉の真意は『ワシの弟子』にならないかってことじゃ! どーじゃ、伝わったか若人わこうど共!」


「ハイハイ、よく出来ました。すごぉーい」


 マリィーンが軽い拍手をしながら、言い切った斑鳩いかるがに対して賞賛の言葉を送る。

 その様子はまるで姉と弟のような関係。

 実際は逆だし、年齢も姉と弟どころか祖父と孫くらい。


 マリィーンが斑鳩いかるがに賛辞を送った。「よく真意を伝えられたね」と

 だが、肝心のナミハたちは理解などしていなかった。

 真意は伝わった。

 だが、当然疑問も湧いた。『何故』と。


「おい」


「なんだ、生意気な天才少年」


「な、なんだその呼び方は、変な感じがするからやめろ。まぁ、そんな事はどうでもいい。なんで俺たちを弟子にしようなんて思ったんだ?」


 疑問を浮かべたアカギが強気に詰め寄る。

 突然の呼び方に困惑の意は示したが、すぐにそれを払い除け、自分の聞きたいことのみに集中を費やした。

 質問された斑鳩いかるがは、少し考え、つぶやく。


「それはな、ワシらの目的にお前さんたちのような原石の協力が必要だからじゃ」


「原石?」


「お前さんたちには才能がある。優れた【神力ギフト】。そして、自分たちの目的の為に命を懸け、真っ直ぐに突き進める強さを持つ」


 斑鳩いかるがは片目を瞑りながら説明を続ける。

 まるで、夢を見る少年のごとく。


「少し話し方を変えようか、ワシの目標は『この学校の破壊』だ」


「「「なっ!?」」」


「何を驚くことがある。この場所に来て、ワシは長い。長いからこそ分かる。この空間は人工物、人口の施設に、人口の怪物。だが、【神力ギフト】と『人間』だけは人工などではない、まさしく本物だ」


「本物…」


 斑鳩いかるがの言う『本物』が何かは分からない。

 けれど、彼の強い意志だけはハッキリと突き刺すように肌に伝わってくる。威圧のような感覚を。


 彼は拳を強く握りながら話を進める。

 それはシオンと聞かされたものと同じだった。

 この空間の話、怪物について、【神力ギフト】の話。


 だが、同じような話でも大事だ。この世界にはやく来ていた者の情報なら何度聞いても損は無い。

 聞かなければ、いけないのだ。


 この世界で生き残るためには、先人の知恵は必修科目。


「--つまりだ、この【DarkSideダークサイド】の空間を壊すには、お前たちのような本物の力が必要なんだ」


「この空間を壊すのと、僕たちの力と関係が?」


「関係大ありだ。【神力ギフト】だけはこの空間とは無関係の、隔絶された力。怪物を倒すのに必要なこの力は同じ力を扱う【神力者ギフター】に対しても必要だ」


「つまり--」


「相手は怪物だけじゃない、この空間を作った男『支配人ゲームマスター』は【神力者ギフター】だ。【神力ギフト】の力により、この膨大な空間を形成し、維持し、そこに人を連れ込んでいる。黒幕は、アイツなんだ」


 斑鳩いかるがの拳が赤黒く染まる。

 それは、彼がナミハたちの前で初めて見せた怒りだった。


 弟子を無惨にも殺され、犠牲者だけが増え続ける異空間。

 行方不明になった人の家族の顛末てんまつの話を聞いた事があるのだろうか。

 それとも、目の前で救えなかった人物がいるのか。

 どうであれにしろ、彼には彼なりの許せない理由があった。


 そして、それはナミハたちも同様だ。

 無惨にも殺された兄のように慕っていた青年、そして彼を愚弄ぐろうするように殺した道化師。

 ナミハとレイの怒りはあの怪物の一件で収まるようなものじゃない。

 一生を賭けても、許せない自信があるくらいに。

 アカギも、自分の不甲斐なさに怒りを見せていた。弱い自分でいるのを極度に嫌がった彼は、口を開く。


「なら、この本物の力。あんたはどうしたいんだ」


「言っただろう、弟子にしたいと。ワシはお前らをこの世界で敵がいないくらいに育てる。その代わりに、お前らにはワシに未来永劫協力してもらう」


 彼が求めていたのは仲間。

 この馬鹿げた世界を共に破壊しようと目論んでくれる人間。

 その為にナミハたちを弟子にし、育て上げる。

 その代わりにで自分に協力しろと言質げんちをとる。


 --契約だった。


 彼の言ってることは、簡単に言えば契約だ。

 悪魔では決してない、だが一度結べばもう取り消しようがないような契約。


 彼と契約を結べば、キツい訓練など施されるだろう。

 彼の後ろにいるマリィーンがそれを全て物語っている。


神力ギフト】の能力だけじゃない、圧倒的な強さ。

 それを手に入れるのは、生半可な努力や修行なんかじゃない。


 --でも、


 これから何が待ち受けてるかわからない。

 だが、立ち向かわなくては行けない時がくる。


 だから、彼の弟子にならなくてはいけない、強くなるために。


 --でも、でも


 聞かなくてはいけないことがある。

 必ず、聞かなきゃいけないこと。

 絶対に、この機会を逃しちゃいけない。


「--しは…」


「なんだ、天才少女」


「私は…あなたの弟子になります」


「ほう、じゃ、嬢ちゃんのことを色々と--」


「その前に、二つ! 二つ、答えてもらわなきゃいけないことがあります!」


 ナミハは声を絞りながらも斑鳩いかるがに怒鳴るように言う。

 目を見開きながらも、彼の口元は変わらない。

 しかし、何か見えたのか。

 彼はナミハに聞き返す。


「答えてもらわなきゃいけないこととは、なんだ?」


「ひとつは、あなたは茶髪で灰色のパーカーを着た少女を見かけましたか」


 ナミハは、この世界に共に来たサクラのことを尋ねた。

 もちろん、タツヤのことは忘れていない。だが、こんな世界でもタツヤはしぶとく生き残り、きっと自分で打開策を見つけることが出来るような人物だと信じている。


 だけど、サクラは違う。

 彼女は明るい、そして何より優しい少女。

 そんなサクラだからこそ、心配してしまう。

 何かを、背負い込んでいないか…と。


 彼女のような人ほど、そんな傾向があることをナミハは知っていた。だが、今までそんなことを思う素振りなどなかった。


 自分を救ってくれた恩人であり、親友だからこそだ。


 だが、こんな状況になり、人と隔絶された状態のサクラは果たして本当に大丈夫なのだろうか。


 彼女の行く末をはやくでもいいから知りたかった。


 しかし、


「そんな女の子は知らんなあ」


「あたいも知らないかなー」


 返ってきたのは、期待できない言葉だけだった。

 しかし、難儀なのは当たり前だ。


 ここは旧校舎。

 サクラと切り離されたわけだ、旧校舎で見かけるはずがない。

 しかし、彼らほどの強さを持つ者なら旧校舎以外も出入りしているのだろうと、推察した上での質問だったが。ダメだった。


 一刻でもはやくサクラの元へ向かいたい。

 彼女を見つけて、握れなかった手を握ってあげたい。

 また共に笑い合いたい。


 だが、時は経ち、怪物に打ちのめされかけナミハは気づく。


 --こんな広大な空間で、一人を探すのは…


 明らかに無理だ。

 自分にはサクラを迎えに行くほどの力がないと。


 行ったところで、怪物に殺されるのが顛末てんまつだ。

 自分にそんな逞しい力なんて無いことを深く自覚してしまう。

 戦いなんか不慣れな女子、【神力ギフト】を制御するには足りない実力。


「ナミハ、サクラが心配なのか」


「アカギ…」


「サクラはきっと大丈夫に決まってる。あいつに会ったばかりの俺が言うのもなんだが、あいつはあいつなりで強いだろ? だから、きっと大丈夫だ」


「----」


「それに今、俺らにはサクラを迎えに行けるほどの力はないのは分かってるはずだ。なら一刻もはやく、斑鳩いかるがに師事するのが得策だ」


「--分かった、わ」


 戦友に諭され、親友を信じる道を選ぶ。

 もしかしたらこの選択は危うい選択かもしれない。

 だけれど、一刻も早くサクラを迎えにいきたいからこそ、力をつけなきゃならない。

 その為に、最善の行動をとる選択をした。


「で、二つって言ってただろ、お主」


「ナミハ、もうひとつってさ--」


「--もうひとつはシオン兄さんのことです」


「「!?」」


 レイとアカギが驚愕する。

 レイは言葉をさえぎられたからという驚きではない。

 ナミハが聞きたかったこととは、この世界の更に詳しい知識。

 または、この空間の正確な地図みたいなものかと思っていた。


 しかし、違っていた。

 彼女の聞きたかったことは、彼女のかけがえのない義兄のこと。今はもういない義兄の知識だった。


 この世界に飛ばされたナミハたちを助け、そして命を落としてまでも彼女たちを助けてくれた英雄。


 だからこそ、聞きたかった。

 何故、シオンは記憶を失っていたのか。

 何故、記憶を失っていたのにレオンの顔を覚えていたかのように語っていたのか。

 何故、シオンはあれほどまでに強かったのか。


「--シオンか…」


「シオン兄さんのこと、僕も教えてほしいです」


 思い悩むアカギの横で、レイが叫ぶが如く言った。

 それは彼自身が一番身近だったが故なのか。


 彼の言い放った声の圧は、ナミハなんかを遥かに凌いでいた。


「そんなに、アイツのことを知りたいのか…」


「お願いします、どうしても知りたいんです」


 斑鳩いかるがが考える。

 彼の中で、何か思い悩むような事があるのだろうか。

 シオン兄さんのことを、彼はあまり詳しく知らないのだろうか。


 そんな疑問が頭をよぎっている間に、斑鳩いかるがが呟いた。


「王だ」


「え?」


「あいつの、名前だ」


 突然呟かれた『王』という言葉に私は認識がなかった。

 記憶が戻っても、シオンと王という言葉に合致点などない。

 関係性がない人名と言葉に困惑する。


「ワシが何故、シオンを王などと呼んだか、それには【冠号かんごうの説明がいるな」


「冠…号…?」


「【冠号かんごう】というのは、この【DarkSideダークサイド】で【支配人ゲームマスター】が勝手につける二つ名だ。ワシのような【孤独の傭兵ワンオブソルジャー】みたいなのな」


 その二つ名には聞き覚えがあった。

 初めて旧校舎に来た時、斑鳩いかるがに対し、【初心者狩りビギナーキラー】の谷岡が言い放っていた言葉だ。

 まさか、その二つ名にさえ正式名称が存在するなんて。


「そして、【神力ギフト】の使用者本人を支配人ゲームマスターたちがどれだけ恐れているかがその【冠号かんごう】に反映される」


「----」


「つまり…」


「つまり、だな。龍崎シオンは【神力ギフト】の力を極めた超越的な人間だった。そして、そんなシオンを恐れた【支配人ゲームマスターがつけた【冠号かんごう】がある」


 謎に緊張感が走る。

 シオンは道を極めた人物だという言葉に驚いた。

 彼の実力は本物であり、怪物的だということは分かっていた。だけど、世界から称賛されるような人物だとは思いもしなかったからだ。


 斑鳩いかるがから聞かされる言葉。

 ナミハの中で集中力が跳ね上がるのを感じた。

 話を聞いているだけ、そうかもしれないが。

 彼の放つ言葉の重みが、何故か無意識的にナミハをそう行動させているとしか思えなかった。


「シオンに与えられた【冠号かんごう】、それは--」






 ***






 異臭がする。

 血と臓物が混じり合い、地面に飛び散った肉片はそれが元々どんな形であったかすら認識させないくらいにむごかった。


「やっと見つけたぞ! シオン!」


 そんな異様な雰囲気を漂わせる空間に、一人の初老の男性が飛び込んでくるのを、青年は感じ取った。

 そして、その存在が知己であることも同時に理解した。


「--遅かったな、全部片付いた後だけどな」


「相変わらず、半端ないな…」


「俺は目的を達成するまでは、死ぬ訳には行かないからな」


 青年が強い意志を持って、言葉を放つ。

 彼には、絶対に曲げられない目的があった。


 この『薄気味悪い世界の破壊』、それだけが目的であり、彼を動かす原動力の源だった。


 彼の目的は、無謀であり、蛮勇であると、笑われてもおかしくないようなほど愚かだった。


 だが、長刀に血をしたたらせ、多くの骸の上に座り込むその圧倒的な存在感が、彼に否定の言葉を一つも浴びせられない原因であった。


 青年の元へ走ってきた初老の男性、斑鳩いかるがは彼の元へ五指ファイブマンにより、指揮された単眼鬼サイクロプスの軍勢と相対したという情報が、彼に師事する少女伝手で聞いていた。


 だからこそ、全力疾走で青年の元まで駆けつけた。

 彼の知っている青年でも、単眼鬼サイクロプス500体の軍勢に五指ファイブマンの一人が相手となると、あまりにも分が悪く、青年の敗北は時間の問題だと思っていたからだ。


 だが、結果は違った。

 青年は一人で軍勢を沈め、全てを骸の海へと変えた。


 指揮する五指ファイブマンの一角でさえ、彼の刀の餌食となり、骸の海の一部にされてしまったくらいに。


 呆気ない最期を迎えた【支配人ゲームマスター】側の幹部の姿に、斑鳩いかるがはただ唖然とするしかなかった。


 平静を装って会話をするも、その異常さだけはヒシヒシと伝わってきた。


「--お前はもはや怪物だな」


 静寂を突き破り、斑鳩いかるがが呟く。

 その言葉には尊敬と畏怖がこもっていた。


「おじさん、言い過ぎだ。失礼だろ。【冠号かんごう】が変わったくらいで大袈裟な」


「そのお前の二つ名が、恐ろしいからだ」


 斑鳩いかるがが見つめる先の青年は、一見すればただの青年であった。


 血に濡れて、腕から長刀を伸ばし、傷一つない身体で大勢の骸の上で悠然とたたずむことさえ除けば。


「はよう帰るぞ。今日はこの世界の起源についてもっと詳しく調べるつもりだ、手伝え」


「おじさん、命令形?」


「細かい事は気にするんじゃない、とっとと行くぞ」


「はぁい」


 青年は斑鳩いかるがに一瞬、反抗的な態度を見せるも、彼に着いて行った。

 青年にとって、この右往左往する世界で彼を救ってくれたのは間違いなく斑鳩いかるがだったからだ。


「これから壊すかもしれない世界を調べてどうするんですか」


「だから世界を調べなきゃいけないんだ。その世界の起源や事象について知りえない限り、世界の破壊なんて無理だ」


「なるほどねぇ、さすがおじさん」


 青年と斑鳩いかるがは他愛もない会話をしながらその場を後にした。まるで親子のように。


 これからも欠けることのない、親子の姿を見せながら。




 青年の名は--龍崎 シオン












 またの名を--【無法の王】








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God Gifters 〜P.S.神様の存在しない世界で少女は抗う〜 キタカゼ ユーキ @Kitakeze1006

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