わたしの妹と従姉ぷらすあるふぁ第三話『ぐちゃぐちゃ』なモノ。ほどければいいのよ。

妄想と現実の境界で生まれた独り言だけど。

「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」だったっけ。なんか有名人の言葉だ。

　格言だったかな。仏教的なお釈迦さまの教え……そんな感じかもしんない。

ごめんなさい２０００年前のローマ詩人。ユウェナリス「風刺詩集」一節だ。

「人は神に対し『健全なる身体に健全なる精神』が与えられるよう祈るべき」

　文章の前後半ほとんど省略されて現在の形。意味でひろがったらしいんだ。

言葉と逆の意味で身体と心の内部はぐちゃぐちゃ。それが病気じゃないかな。

「病は気から」これはことわざだよね。気の持ちようが体を左右する考え方。

なんとなく漢方医学の概念に聴こえる。それが現代医学として正しいんだよ。

　精神的問題は……ストレス。これが体調を崩す原因である免疫に影響する。

免疫はウイルスとか外敵から身を守るため体に備わる細胞が影響する機能だ。

　ナチュラルキラー細胞を正しく機能させる。これが免疫の高い状態なんだ。

ストレスから脳に炎症が発生するの。免疫機能も低下して病気になりやすい。

　胃腸の働きが悪くなると身体機能全般が低下する。それも病の原因になる。

「こころの病」実際は精神疾患が正しいの。「こころ」は人間に存在しない。

「脳あるいは周辺機能の低下で発生する」精神病。脳の機能不全が正式かな。

生まれた瞬間から先天的問題として各機能に障がいを抱える場合もあるから。

　現在のところ問題として医学的に解決の目処がない。障がいは完治しない。

それでも問題がある自分を認めること。あるいは個性の一つとして受容する。

『ギフト』神様に与えられた特殊能力。他人より優れたスキルもあるんだよ。

　くよくよせず笑いを取りいれ気持ちを明るくするだけで病気になりにくい。

なにかでエリに尋ねたことがある。楽しそうな姿が不思議に見えたのかもね。

「糸はぐちゃぐちゃになるの。それは当たり前のこと。仕方ないから笑うの。

もつれなかったらうれしくてやっぱり笑うよ。ほどかなくてよかったねって」

　あたま一つぶんぐらい下からまっすぐな視線。穢れのない妹は天使だよね。