そうだ、なめろう作ろう

桜井愛明

そうだ、なめろう作ろう

 なめろうが食べたくなったので作る。


 そうしたらまずアジを買おう。スーパーのやつでいい。その中でもできるだけ身が張ってて目が澄んでるものを選ぶ。

 帰って準備をする。その間アジは冷蔵庫で待機。

 包丁を研ぐ。やっぱり包丁研ぎも今度いいやつ買おう。

 

 アジをさばこう。

 

 うろこでて取れた分だけで問題ない。どうせ皮剥がすし。

 ぜいごを落とす。身もちょっと取れたけどいいや。

 頭を落とす。きゃわいい。

 内臓を落として、毎度お馴染なじみ内臓の確認。胃袋にはしらすくらいの魚を食べた痕跡があった。臭。早く捨てよ。

 血を綺麗に洗い流す。キッチンが血まみれになる。ジーザス。

 中骨にそって三枚におろす。中骨に沿って身を切るASMR、永遠に聴いてたい。

 腹骨をすく。ここらへんの加減が未だに勘。

 小骨を抜く。食べた時に口にあると萎えるからね。

 皮を剥がす。アジは皮剥がしやすいからありがたい。

 身をたたく。食感を楽しみたいからざっくり叩いたり、ちょっと細かく叩いたり。

 しょうがとネギ、味噌と醤油を混ぜる。しょうが? チューブでいいです。冷凍のネギは水分が出るからよくない? うん、そうだね。味噌は冷凍保存がオススメって昔教えてもらった。醤油は減塩派。

 また叩く。生臭くなる前にさくっと終わらせる。

 盛りつける。和食に合うお皿欲しいな。冷蔵庫に青じそがあったからついでに添える。


 いただきます。


 の前に、酒の用意。やっぱり魚には日本酒だよね。いや、焼酎しょうちゅうもいいな。

 三十秒悩んで日本酒に決定。焼酎はまた今度。


 今度こそ、いただきます。


 うま。

 なめろう最初に考えた人、天才。

 やっぱ魚なんよな。嘘だわ、肉も好き。

 でも今日は魚派だから魚を堪能たんのうします。

 ちょっと味噌足して味濃いめにしよ。アジだけに。おもんな。

 好きなように味つけできるから自炊って最高だね。

 なんかイワシのパン粉焼き食べたくなったな。今度作ろ。


 ごちそうさまでした。


 洗い物? 知らね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

そうだ、なめろう作ろう 桜井愛明 @tir0lchoco

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ