慟哭は無色透明
一初ゆずこ
短歌&ショートエッセイ
『
テディベア真心こめたプレゼントきっと嘘だと予感していた
君を知るための
六畳の手術室には君ひとり私の腹に何を入れたの
運ばれる私はリボンで着飾って受け取らないで逃げるなら今
愛されるために生まれたはずなのにスパイになった私はだあれ?
「ありがとう大事にするね」駆け引きは始まっている硬い微笑み
新しい居場所は今度も闇だった押し入れで問うここにいる意味
泥棒を押し入れに飼うあなたにも人には言えない罪があるはず
慟哭は無色透明だとしたら
*
私が短歌を
五・七・五・七・七で情景や感情を伝えることは、私にとって難しいことだった。短歌に対して「深く勉強しなければ詠めないもの」という先入観もあった気がする。
そんな頭の硬さを変えた
当初は「何が分からないのか分からない」状態だったので、初心者向けの本を読んで勉強した。そして、引用された短歌の数々に触れるうちに、型にはまらない自由な表現と、歌を詠む楽しさを知っていった。
夏が終わり、無事に短歌を寄稿できたあとも、歌集を読む習慣は残った。他者の世界の見つめ方が、三十一文字の中に
そんな
慟哭は無色透明 一初ゆずこ @yuzuko
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