薄っぺらな誠意

りーしぇん

読み切りとなってます✨

僕は病院のエレベーターに乗ろうとした。


1階から4階まで行こうと。


その時たまたまエレベーターが混んでたようで、なかなか降りてこないんだ。

でもこのくらいでイライラするようなせっかちさんではないから気長に待ってたのよ。



ボタンを押してから1分くらいでエレベーターが1階に到着。


『1階です』

エレベーターの電子音声の声が聞こえドアが開く。


乗り込む僕。

で、その時よ!



『お待たせしました』




俺は猛烈にイラっとしてしまった。

待たされた事にはイライラしなかったのにだ。


え、アナタなんでコイツ怒ってるの?って思った方!?

…まあ分からんかもね。ちっちゃい事が気になる性分でしてね。


では解説。

人に言われるのはいいのよ。

「お待たせしました!」て。


でもコイツ機械じゃん!感情とか無いじゃんね。

という事は申し訳ないっていう思いやりの心も無いし誠意も無いじゃんね!


厳密に言うとエレベーターに腹が立ったというより、このエレベーターにこんな機能を付けた設計者に腹が立ったね。



日本は社交辞令マナーを大事にする国だ。


そこには心が伴ってなくてもいい。形だけでいい。

面接ではスーツさえ着てりゃいいし、謝る時は頭を下げりゃいい。


ホントに思ってるかどうかなんてどうでもいいんだよな。


誠意なんて言葉、日本人に使う資格など無いわ。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

薄っぺらな誠意 りーしぇん @leeshen

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ